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ブラジルポルトガル語学科ブログ RSS

2020/08/23 15:10:00 ポルトガル語圏の食文化(2)

  • Categoryポルトガルのニュース
  • Posted by住田 育法
 パンの次は、キリスト教徒の証、豚肉料理です。
 ブラジルの豚と豆の料理のフェイジョアーダ(feijoada 写真参照)を取り上げます。
 フェイジョアーダは、豚足や鼻、耳、皮など、コラーゲンたっぷりの部位をブラジルのインゲン豆(リオデジャネイロではfeijão preto)とゆっくり煮込んだものです。ブラジルでは独立後の首都リオデジャネイロに豚肉の店がありました(Debretの絵参照)。諸説ありますが、フェイジョアーダをブラジル固有の国民食とする意見もあります。
 ポルトガル料理で大切な、パンもチーズも、そしてワインもテーブルに登場しません。必要なのは、白米、マンディオッカの粉、緑葉ケール、そしてサトウキビの火酒カシャッサのカイピリーニャ、オレンジなどです。
 今でもリオデジャネイロの友人宅に招かれるときはフェイジョアーダがご馳走です。料理を準備するのはお手伝いさん(empregada)。カイピリーニャを作るのは男たちです。
  • リオデジャネイロのレストランのフェイジョアーダ
  • ニテロイの大学教授宅のフェイジョアーダ
  • リオデジャネイロの豚肉の店 “Loja de carne de porco”, aquarela sobre papel, 15,5 x 22 cm, J.B. Debret, Rio de Janeiro, 1827.

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