2019/11/30 16:40:00 シネマ・ノーヴォ誕生を告げたサントス監督回顧の映画祭
ブラジル紹介
住田 育法
世界的に知られるネルソン・ペレイラ・ドス・サントス監督回顧の映画上映会が京都で開催されます。2010年に京都外国語大学は監督の公開講座を開催しました。この実現はいくつかの幸運に恵まれました。
その一つは、当時のブラジルのルーラ政権が映画をはじめとするブラジル文化のグローバルな普及に積極的であったことです。監督夫妻の移動と宿泊について、ブラジル文学アカデミーとブラジル政府からの助成がありました。第二には、アテネ・フランセ文化センターの支援を頂戴できたことです。サントス監督の作品は2000年に大島渚監督の推薦によって日本で紹介されていました。京都での2010年の上映は、東京のアテネ・フランセ文化センターが保管しているそのときの35mmフィルムを無料で利用できました。三つ目は、京都文化博物館の学芸員森脇清隆氏の援助でした。博物館が会場となって行った映画上映は、監督の講演に命を吹き込む貴重な恵みとなりました。
そしてもっとも重要なことですが、幸いにも、ブラジルリオのフルミネンセ連邦大学と本学が交流協定を締結していることによって、同大学名誉教授のサントス監督を学術交流のレベルで招へいできたことです。フルミネンセ連邦大学にネルソン・ペレイラ・ドス・サントス監督は映画コースを創設し、映画人として多くの若者を指導してきましたので、私は1974年の留学以来、監督の指導を受けた教授たちと仲間として親しくさせていただきました。2018年のブラジル時間4月21日土曜日の夕刻 5時、リオの病院で肝臓癌で亡くなられ、友人からの連絡で私が知ったのは、時差12時間の22日日曜日の朝でした。
2019年末の回顧上映の内容は次のとおりです。
私も観客のひとりとして鑑賞いたします。
Nelson Pereira dos Santos
As Spiritual Pillar Behind Brazil's Cinema Novo in Kyoto
《ネルソン・ペレイラ・ドス・サントス監督回顧 in 京都》
開催年月日:
2019年12月12日(木)
開催時間:
18:00開場/18:30開演
開催場所:
寒梅館ハーディーホール
「乾いた人生」
開催年月日:
2019年12月27日(金)~ 2020年1月2日(木)※1月1日(水)休映
開催場所:
京都みなみ会館
「リオ40度」
「私が食べたフランス人」
「オグンのお守り」
「奇蹟の家」
「人生の道~ミリオナリオとジョゼ・リコ1979」
「監獄の記憶」
「第三の岸辺」
「アントニオ・カルロス・ジョビン」
「トム・ジョビンの光」
その一つは、当時のブラジルのルーラ政権が映画をはじめとするブラジル文化のグローバルな普及に積極的であったことです。監督夫妻の移動と宿泊について、ブラジル文学アカデミーとブラジル政府からの助成がありました。第二には、アテネ・フランセ文化センターの支援を頂戴できたことです。サントス監督の作品は2000年に大島渚監督の推薦によって日本で紹介されていました。京都での2010年の上映は、東京のアテネ・フランセ文化センターが保管しているそのときの35mmフィルムを無料で利用できました。三つ目は、京都文化博物館の学芸員森脇清隆氏の援助でした。博物館が会場となって行った映画上映は、監督の講演に命を吹き込む貴重な恵みとなりました。
そしてもっとも重要なことですが、幸いにも、ブラジルリオのフルミネンセ連邦大学と本学が交流協定を締結していることによって、同大学名誉教授のサントス監督を学術交流のレベルで招へいできたことです。フルミネンセ連邦大学にネルソン・ペレイラ・ドス・サントス監督は映画コースを創設し、映画人として多くの若者を指導してきましたので、私は1974年の留学以来、監督の指導を受けた教授たちと仲間として親しくさせていただきました。2018年のブラジル時間4月21日土曜日の夕刻 5時、リオの病院で肝臓癌で亡くなられ、友人からの連絡で私が知ったのは、時差12時間の22日日曜日の朝でした。
2019年末の回顧上映の内容は次のとおりです。
私も観客のひとりとして鑑賞いたします。
Nelson Pereira dos Santos
As Spiritual Pillar Behind Brazil's Cinema Novo in Kyoto
《ネルソン・ペレイラ・ドス・サントス監督回顧 in 京都》
開催年月日:
2019年12月12日(木)
開催時間:
18:00開場/18:30開演
開催場所:
寒梅館ハーディーホール
「乾いた人生」
開催年月日:
2019年12月27日(金)~ 2020年1月2日(木)※1月1日(水)休映
開催場所:
京都みなみ会館
「リオ40度」
「私が食べたフランス人」
「オグンのお守り」
「奇蹟の家」
「人生の道~ミリオナリオとジョゼ・リコ1979」
「監獄の記憶」
「第三の岸辺」
「アントニオ・カルロス・ジョビン」
「トム・ジョビンの光」
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2010年5月京都文化博物館の映画関係アーカイブにて。中央: 監督、右端: 森脇学芸員、左: 筆者。
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2010年5月太秦映画村で使ったことのある同型のカメラを見つけ、喜んで指をさす監督。
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2010年5月太秦映画村で黒澤明監督の写真をじっと見つめるネルソン・ペレイラ・ドス・サントス監督