2019/10/21 23:40:00 アフロ・ラテンアメリカを語る(4)
ブラジル紹介
住田 育法
6年ぶりにブラジル人研究者カイゾー・イワカミ・ベルトランさんが入洛し、大西洋システムにおけるアフロ・ラテンアメリカ研究会の講演会に参加します。
リオデジャネイロ地理統計院 (IBGE) 所属・リオ市ヴァルガス財団研究員、同財団ブラジル行政スクール (EBAP) 教授カイゾー・イワカミ・ベルトラン(Kaizô Iwakami Beltrão)さんです。東京で11月5日・6日に国際会議に参加したあと、京都を訪問し、本学のアフロ・ラテンアメリカ研究会で講演を行います。カイゾーさんの入洛は2013年7月(写真)でした。
今回のテーマは、「1960年以降のブラジルにおける黒人と混血の教育水準ならびにフォーマル/インフォーマル労働 (o nível educacional de pretos e pardos e o trabalho formal/informal desde 1960 no Brasil)」です。
趣旨:
本学でアフロ・ラテンアメリカ研究会を発足させて、定期的に議論する場を持つことにより、相互の理解を深めます。そして当該テーマを研究するに当たり、まずは個別の地域研究、つまりブラジル地域と、キューバ、ベネズエラを含むカリブ海地域における実証研究が重要であると考えています。今回はブラジルです。
※ 参加自由。ふるってご参加ください。
講師:
リオ市ヴァルガス財団研究員
Kaizô Iwakami Beltrão
(カイゾー・イワカミ・ベルトラン)
同財団ブラジル行政スクール (EBAP) 教授
日時:
2019年11月11日(月)午後1時50分~3時30分
場所:
167教室
通訳:
住田育法
参考資料:
住田育法監修『ブラジルの都市問題―貧困と格差を越えて』2009年、春風社、pp. 101 - 130。
第4章 カイゾー・イワカミ・ベルトラン/ソノエ・スガハラ共著 “昼間の断水、夜間の停電”*―リオデジャネイロ都市部における過去20年のインフラ整備の進展
* ポルトガル語の"DE DIA FALTA ÁGUA, DE NOITE FALTA LUZ"は、1941年に作曲され、1954年リオのカーニバルで流行った曲のよく知られたフレーズである。このタイトルの採用に、リオ市民である執筆者の水と電気の問題への複雑な思いが感じられる。つまりこれは、人々が口ずさむほどに、古く、かつ深刻な問題である。
1.序論
基礎的インフラ整備は、市民生活の質の基盤であり、経済活動にも影響を与える。適切なインフラ整備は、それだけで発展を促すものではないが、貧困の根絶、生活の向上、教育、保健など社会生活の向上に欠かせない問題である。発展理論は、単に経済成長だけでなく、貧困の改善や教育や保健福祉、インフラ整備を含む生活の向上をも含めて考える必要があることはすでに指摘されている。また、ゴミの削減や下水道、水道水の浄化など、環境問題とも関連している。本稿では、1981年から2007年の間のリオデジャネイロ州大都市圏の住居におけるインフラ整備の進展を分析する。電力の供給や一般水道、トイレ設置状況、下水道や浄化槽の状況、ゴミの収集などの項目で検証した。企業や産業と関連するインフラについては検証の対象としない。たとえば電力のように、生産と消費が地理的に離れた場所で行われるインフラ設備もある。南東部、南部、中西部の電力消費の大部分は、イタイプダムから供給されている。本稿の目的は広範囲での設備状況を検討することではなく、特定地域に限定したインフラ整備、利用状況に言及することである。(以下 引用省略)
リオデジャネイロ地理統計院 (IBGE) 所属・リオ市ヴァルガス財団研究員、同財団ブラジル行政スクール (EBAP) 教授カイゾー・イワカミ・ベルトラン(Kaizô Iwakami Beltrão)さんです。東京で11月5日・6日に国際会議に参加したあと、京都を訪問し、本学のアフロ・ラテンアメリカ研究会で講演を行います。カイゾーさんの入洛は2013年7月(写真)でした。
今回のテーマは、「1960年以降のブラジルにおける黒人と混血の教育水準ならびにフォーマル/インフォーマル労働 (o nível educacional de pretos e pardos e o trabalho formal/informal desde 1960 no Brasil)」です。
趣旨:
本学でアフロ・ラテンアメリカ研究会を発足させて、定期的に議論する場を持つことにより、相互の理解を深めます。そして当該テーマを研究するに当たり、まずは個別の地域研究、つまりブラジル地域と、キューバ、ベネズエラを含むカリブ海地域における実証研究が重要であると考えています。今回はブラジルです。
※ 参加自由。ふるってご参加ください。
講師:
リオ市ヴァルガス財団研究員
Kaizô Iwakami Beltrão
(カイゾー・イワカミ・ベルトラン)
同財団ブラジル行政スクール (EBAP) 教授
日時:
2019年11月11日(月)午後1時50分~3時30分
場所:
167教室
通訳:
住田育法
参考資料:
住田育法監修『ブラジルの都市問題―貧困と格差を越えて』2009年、春風社、pp. 101 - 130。
第4章 カイゾー・イワカミ・ベルトラン/ソノエ・スガハラ共著 “昼間の断水、夜間の停電”*―リオデジャネイロ都市部における過去20年のインフラ整備の進展
* ポルトガル語の"DE DIA FALTA ÁGUA, DE NOITE FALTA LUZ"は、1941年に作曲され、1954年リオのカーニバルで流行った曲のよく知られたフレーズである。このタイトルの採用に、リオ市民である執筆者の水と電気の問題への複雑な思いが感じられる。つまりこれは、人々が口ずさむほどに、古く、かつ深刻な問題である。
1.序論
基礎的インフラ整備は、市民生活の質の基盤であり、経済活動にも影響を与える。適切なインフラ整備は、それだけで発展を促すものではないが、貧困の根絶、生活の向上、教育、保健など社会生活の向上に欠かせない問題である。発展理論は、単に経済成長だけでなく、貧困の改善や教育や保健福祉、インフラ整備を含む生活の向上をも含めて考える必要があることはすでに指摘されている。また、ゴミの削減や下水道、水道水の浄化など、環境問題とも関連している。本稿では、1981年から2007年の間のリオデジャネイロ州大都市圏の住居におけるインフラ整備の進展を分析する。電力の供給や一般水道、トイレ設置状況、下水道や浄化槽の状況、ゴミの収集などの項目で検証した。企業や産業と関連するインフラについては検証の対象としない。たとえば電力のように、生産と消費が地理的に離れた場所で行われるインフラ設備もある。南東部、南部、中西部の電力消費の大部分は、イタイプダムから供給されている。本稿の目的は広範囲での設備状況を検討することではなく、特定地域に限定したインフラ整備、利用状況に言及することである。(以下 引用省略)
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2013年7月8日本学164教室にてカイゾー氏が講演 A DESIGUALDADE NO ACESSO À INFRAESTRURURA BÁSICA NO BRASIL: 1981/2009
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2013年7月8日、司会から紹介を受けるカイゾー氏
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2013年7月13日に南禅寺水路閣を訪れたカイゾー氏