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ブラジルポルトガル語学科ブログ RSS

2013/11/12 10:00:00 マカオ大学、広大な新キャンパス開設

  • Categoryマカオのニュース
  • Posted by住田 育法
 本学の交流協定校マカオ(澳門)大学が、2013年11月5日に中国本土側の広大な敷地に新キャンパスを開設しました。中国本土ですが、法律は「一国二制度」と呼ばれる特殊な制度で運用されているマカオの法律が適用されます。

 過去、アジアにおける西洋の窓口として、また西洋にとって、アジア進出の拠点として重要な役割を演じてきたマカオは、現在、アジアにおけるポルトガル文化・言語普及の中心地として、1999年12月の中国返還後もなお、重要な役割を演じています。しかし特別行政区となって13年が経ちました。1981年創立の東亞大学は1991年に国立マカオ大学となり、2011年創立30周年を迎え、2013年11月に新キャンパス開設を祝うことになったのです。

 広さ1.09平方キロメートルの新キャンパスは、マカオの西側にある広東省珠海市の横琴(Hengqin)新区内に完成し、マカオ側と海底トンネルで結ばれています。橫琴島(Hengqin Dao)はポルトガル語では"Ilha da Montanha"(山岳島)と呼ばれる96平方キロメートルの島です。3000人が居住し、島はマカオのタイパ島・コロアネ島に蓮花大橋で繋がっています。

 昨日2013年11月11日の日本経済新聞の夕刊にも以下のとおり、紹介されました。
 中国本土のようなインターネット規制が適用されないうえ、独自の教育プログラムを組める。中国政府の汪洋副首相を招いた式典を開き、マカオ側に正式に引き渡された。マカオ政府トップの崔世安(フェルナンド・チョイ)行政長官は式典で「この1.09平方キロメートル(のキャンパス)の上ではマカオ特別行政区の法律が適用される」と宣言。同大学の理事会トップにあたる謝志偉校董会主席も「一国二制度の下、過去にない全く新しい方法」と述べた。(香港=川瀬憲司)

 現在、マカオ大学の留学生2名が本学で日本語を学んでいます。本学からはブラジルポルトガル語学科の学生2名がポルトガル語を学ぶためにマカオ大学に留学中です。1名が派遣留学生、もうひとりは全日本学生ポルトガル語弁論大会の入賞者です。
  • コロアネ島から新キャンパスを望む
  • Hengqin Dao(橫琴島)を含むマカオ全図
  • マカオ大学留学中の本学の学生とポルトガルワインで乾杯!

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