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ブラジルポルトガル語学科ブログ RSS

イベント

2023/07/09 16:50:00 Vamos Harmonizar! アルモニア学園との交流会(実施報告)

  • Categoryイベント
  • Posted byフェリッペ・モッタ
7月6日(木)、2023年度ブラジルポルトガルウィークの一環としてイベント「Vamos Harmonizar! アルモニア学園との交流会」を実施いたしました。

アルモニア学園(Colégio Harmonia)はブラジル サンパウロ州のサンベルナルド・ド・カンポ市にある学校で、日系ブラジル社会と深い関係を持っています。渡航の規制が緩和された本年度に数年ぶりに日本修学旅行が実現し、来学していただきました。

本学を訪れてくださった皆さんはマリオ・モトムラ理事を筆頭に、教職員と生徒を合わせて36人でした。生徒は高校1年生から3年生までで、年齢は14~17歳でした。日本と日本文化に対して強い関心を持っているグループでした。

ブラジルポルトガル語学科からは一年次生を中心に約40人の学生が参加し、楽しい時間を過ごすことが出来ました。一年次生の多くはポルトガル語学習が始まり6か月間も経っていないにもかかわらず元気よくポルトガル語で自己紹介し、交流会に参加してくれました。「ブラジルに留学する意欲が増しました」や「初めてポルトガル語を自然に使えて嬉しかった」などのコメントもありました。

イベントは本学のラウンジにおいて11時から13時まで開催されました。
プログラムは下記のとおりです。

開会宣言・趣旨説明
伊藤学科長のご挨拶
本学科専任教員の紹介
本学科の学生代表による歓迎の言葉
モトムラ理事のご挨拶
アルモニア学園教職員の紹介
アルモニア学園の生徒代表のお言葉
アルモニア学園より本学への記念品の贈呈
参加者全員の自己紹介(日本語もしくはポルトガル語)
本学ダンス部よりダンスの披露
アルモニア学園より歌・楽器演奏・ダンスの披露
本学在籍のブラジル人留学生による発表
アルモニア学園OBによる動画上映
記念写真撮影
軽食&交流会
アルモニア学園の生徒代表より謝辞
閉会の挨拶


アルモニア学園よりご贈呈いただいた記念品の内、本学への「感謝状」を京都外国語大学を代表して伊藤学科長が受け取りました。感謝状には下記のように記してあります。

感謝状
京都外国語大学 殿
貴校との交流により、日本文化を学ぶ機会を設けて頂き御礼申し上げます。
アルモニア教育文化協会70周年、アルモニア学園30周年及び日本修学旅行6回を記念し、ここに心から深く感謝の意を表します。

2023年7月
アルモニア学園
第6回日本修学旅行


最後は6人程度の小グループに分かれ、サンドイッチを食べながら本学の学生とアルモニア学園の生徒たちが楽しく語り合いました。ブラジル人と日本人が連絡先やSNSを交換する光景も散見でき、主催側として大変に嬉しかったです。

この場を借りて真の国際交流の機会をくださったアルモニア学園の皆さまに感謝申し上げます。

Queremos agradecer profundamente a todos os alunos, professores e funcionários do Colégio Harmonia que nos proporcionaram uma maravilhosa oportunidade de verdadeira confraternização internacional. Muito obrigado!
  • アルモニア学園のモトムラ理事と本学科学科長の伊藤秋仁先生 アルモニア学園のモトムラ理事と本学科学科長の伊藤秋仁先生
  • 記念として撮影した集合写真 記念として撮影した集合写真
  • 本学が贈呈いただいた感謝状 本学が贈呈いただいた感謝状

2023/04/19 08:20:00 イタマール・ヴィエイラ・ジュニオール氏講演会の開催(実施報告)

  • Categoryイベント
  • Posted byフェリッペ・モッタ/岐部雅之
4月17日(月)、ブラジル人作家イタマール・ヴィエイラ・ジュニオール氏の長篇小説『曲がった鋤(Torto arado)』日本語訳(武田千香・江口佳子訳)の出版を記念して、講演会が開催されました(ブラジルポルトガル語学科、在名古屋ブラジル総領事館共催)。

「過去を鋤く:脱植民地化したブラジル文学」と題して、『曲がった鋤』を執筆するに至った動機に始まり、随所で具体的なエピソードを交えながら作品の重要性を丁寧に語っていただきました。加えて、読書は他者性、つまり、異なる者との共存を取り戻す強力な実践の源となるとの指摘も印象的でした。

幾分難しい内容もあったかもしれませんが、ポルトガル語を学習している今こそ、時代を映し出す鏡でもある文学作品を手にして、多様性に溢れるブラジル文化に親しんでほしいと思います。

なお、『曲がった鋤』は2022年のブラジル独立200周年を記念して、ブラジル現代文学コレクション(水声社)の一冊として刊行されました。


この貴重な機会の実現を可能にした、作家のイタマール・ヴィエイラ・ジュニオール氏のご厚意、そしてサポートしていただいたブラジル大使館とブラジル総領事館にこの場を借りて感謝申し上げます。
  • 開会の挨拶を述べられるルイス・フェルナンド・アボッチ・ガウヴォン総領事 開会の挨拶を述べられるルイス・フェルナンド・アボッチ・ガウヴォン総領事
  • 講演中のイタマール・ヴィエイラ・ジュニオール氏 講演中のイタマール・ヴィエイラ・ジュニオール氏
  • 講演会後の集合写真 講演会後の集合写真

2023/04/13 16:20:00 修学前オリエンテーション開催

  • Categoryイベント
  • Posted by岐部雅之
4月12日(水)、新入生対象の修学前オリエンテーションを開催しました。

プログラムは以下のとおりです。
≪第I部≫
・教員紹介
・学生スタッフによるプレゼンテーション
 ① 年間スケジュール
 ② サンパウロ大学での留学生活(派遣留学)
 ③ 全日本学生ポルトガル語弁論大会
 ④ ポルトガルセミナー&検定試験
 ⑤ ブラジルポルトガル語研究会の活動
 ⑥ ランゲージセンターNINJA紹介

≪第II部≫
・ポルトガル語圏の音楽について
・ブラジル音楽コンサート(ショーロ)
 2021年度のナショナルウィークでも演奏していただいた梶原雄太さんと加藤顕充さんをお招きしました。多様な音楽がミックスされたショーロの軽やかで洗練された音色にうっとりしたかと思えば、軽快なトークで笑いも起こり、和やかな時間となりました。
 新入生からは「2つの楽器が奏でる演奏が素晴らしく、どこか懐かしくなるようなホッとするひと時でした」や「音楽に国境はなく、みんなが楽しめるコミュニケーション・ツールだと感じた」、「ショーロの中でもゆっくりしたリズムや情熱的なものがあり、違いを味わいながら聴けた」などの感想が寄せられました。

  • 学科教員の挨拶
  • ブラジルポルトガル語研究会の紹介
  • ブラジル音楽コンサートの様子

2023/02/03 17:20:00 ジョゼ・サラマーゴ生誕百年ー「ジョセ・サラマーゴ 歩んだ道を振り返って1922-2022」 ポスター展

  • Categoryイベント
  • Posted by上田
 12月19日から12月22日にかけて、ポルトガルの作家、ジョゼ・サラマーゴの生誕百年を記念したポスター展が4号館1階で開催されました。

 ジョゼ・サラマーゴは、1998年にポルトガル語圏で唯一ノーベル文学賞を受賞した作家です。生誕百周年となる2022年には様々なイベントが開催され、サラマーゴの足跡を紹介したポスターがポルトガルのサラマーゴ財団によって作成されました。ポルトガル大使館監訳のもと、日本の大学でポルトガル語を専攻する学生による日本語版の作成が行わることとなり、本学ブラジルポルトガル語学科の学生もこれに参加しました。

 翻訳作業に参加した学生2名の感想です。

宇谷美砂 さん:
 授業に出てこないような難しい単語が多く、文章を理解するのにとても苦戦しました。しかし、単語を調べて日本語の文章に並べなおすという作業がパズルのようで面白く感じました。また、もっと日本語らしい文章にするにはどの言葉を使えばいいのかをゼミ生と吟味し、語彙力の向上にもつながりました。今回の取り組みを通して、翻訳の魅力に惹かれ、ポルトガル大使館主催の翻訳ワークショップにも参加しました。これらの経験を糧に、今後も日本語の表現とポルトガル語の表現に注目しながら翻訳力を鍛えたいと思います。

田代結愛 さん:
 ポスター翻訳の話を聞いた際、驚きと同時に、駐日ポルトガル大使館主催のプロジェクトに携われることに喜びを感じました。他の文献を参照したり、ゼミ生と一緒に「どのようにすれば伝わりやすいか」を推敲したりしながら取り組んだことが印象に残っています。今回の取り組みで得たことを、他の授業や卒業論文の参考文献を読み進めていく中で活かしていきたいです。また、大学でのポスター展を通して、サラマーゴやポルトガル語に興味を持った人がいれば嬉しく思います。

2022/12/14 14:10:00 ブラジル独立200周年記念シンポジウム(実施報告)

  • Categoryイベント
  • Posted by岐部雅之
12月10日(土)、本学にてブラジル独立200周年記念シンポジウム「社会の鏡としてのブラジル文学」(京都外国語大学ブラジルポルトガル語学科・京都外国語大学ラテンアメリカ研究所主催、駐日ブラジル大使館後援)が開催されました。

基調講演では、旦敬介教授(明治大学)が「ラテンアメリカの中のブラジル文学」と題して、マリオ・バルガス=リョサ『世界終末戦争』の翻訳を通じてのブラジルとの出会いから、サルヴァドール滞在時の個人的な経験、スペイン語圏文学とポルトガル語圏文学の特徴について話されました。言語や絵画への言及もあり、大変興味深い講演内容でした。

続く研究発表ではまず、江口佳子准教授(常葉大学)がブラジル人作家リジア・ファグンジス・テーリス『三人の女たち』を取り上げ、20世紀後半のブラジル社会の状況を踏まえながら、物語の多声性について発表いただきました。同小説の翻訳は、本年9月に水声社から刊行されています。

本学からは、岐部雅之講師とフェリッペ・モッタ講師が研究発表を行いました。2021年度に始まった学内共同研究「ブラジル短編小説アンソロジーを編む―20世紀ブラジル社会の再構築の試み」(国際言語平和研究所)で翻訳した短篇小説の中から、それぞれサッカー(オリージェネス・レッサ「エスペランサ・フットボールクラブ」)とカーニバル(アニーバル・マシャード「サンバガールの死」)をテーマに20世紀のブラジル文化の一端を考察しました。

シンポジウム最後のパネルディスカッション(コーディネーター:伊藤秋仁教授)では、参加者からの質問を受けて、ブラジルの読者層やブラジル人作家と外国文学との関係について、研究発表者が各々の見解を述べました。限られた時間の中、活発な質疑応答が行われました。

なお、本学教員を中心とする共同研究のメンバーで翻訳した『ブラジル文学傑作短篇集』(水声社)は、2023年2月末に刊行される予定です。
  • 旦敬介教授(明治大学)

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