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ブラジルポルトガル語学科ブログ RSS

イベント

2013/12/02 00:10:00 ブラジルポルトガル語学科公開講座―ブラジル、多様性の中の統一

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  • Posted by住田 育法
本学の国際交流協定校フルミネンセ連邦大学(UFF)よりロベルト・ソウザ・サレス学長とリヴィア・レイス交流部長が来日しました。この機会を利用して、南米熱帯の広大な資源大国ブラジルの多様性と統一をテーマに、特別講座として講演をお二人の教授に行っていただきます。

日時 2013年12月2日(月)午後1時30分から2時40分
場所 171教室
受講者数 150人(予定) 
対象 本学学生、本学教職員、一般市民の皆さん
言語 ポルトガル語(日本語への通訳付き)
通訳 安養寺シルヴィア・ルリ Silvia Ruri Anyoji
入場 無料(事前申込不要)

わたしが留学のためにブラジルのリオデジャネイロに降り立って、39年と11か月が経ちます。このリオで、来年はサッカーのW杯、3年後には夏季オリンピックが開催されます。

二つの世界大戦に挟まれた1933年に『大邸宅と奴隷小屋』を著したジルベルト・フレイレは、ブラジル人は先住民、アフリカ人、ポルトガル人の三つの人種の混淆によって生まれたと説きました。その認識は、1つのブラジルとしての統一性であり、同時に、歴史を踏まえた文化生態学的な各地の多様性の存在でありました。リオに住んだ、歴史家のセルジオ・ブアルケ・デ・オランダは、1936年に名著『ブラジルの根』において、ポルトガル系アメリカたるブラジルをスペイン系アメリカ諸国と比較し、「真心」と呼べる農村的、家父長的な環境の中で育まれた寛大な心が、ブラジル人の国民性であると指摘しています。

こうしたまなざしから、ブラジル人のお二人が熱帯ブラジルを熱く語ります。ふるってご参加ください。

  • 講演会案内のポスター
  • 瀟洒なウルカ地区からパンデアスーカルを望む
  • UFFの学長執務室のある本部棟

2013/12/01 15:30:00 2013年11月30日!第31回全日本学生ポルトガル語弁論大会!

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  • Posted by住田 育法
2013年11月30日午後2時から741教室で全日本学生ポルトガル語弁論大会が終わりました!

永い人類の歴史のほんの一瞬にすぎない秋たけなわの京都の午後。南米のリオから、イベリア半島のリスボンから、中国のマカオから、そして日本の東京から、ポルトガル語を母語とするアミーゴたちが集合しました。弁論大会の審査員として!

ブラジルからは交流協定校のフルミネンセ連邦大学の学長。ポルトガルからは外務省カモンイス院の理事。いずれも、はるか東アジアの日本への交通費は、彼らの負担です。南米の資源大国のブラジルは今、2014年のサッカーW杯ならびに2016年の夏期オリンピックに向けて盛り上がっています。2012年、このリオの美しい景観が世界文化遺産に登録されました。

ポルトガルにとって2013年は「種子島」から470年目の記念の節目にあたります。ポルトガルと日本の最初の出会いは、1543年の種子島における鉄砲伝来によって始まり、当時の京都の姿は、宣教師フロイスによってポルトガル語で世界に伝えられました。地中海、大西洋、ヨーロッパ、アフリカのそれぞれの文化が交差してきた国の首都リスボンも、もうすぐクリスマスを迎えます。サッカーW杯2014への参加も決まりました。アミーゴとはこんな明るいおしゃべりを楽しみましょう。

弁論大会には全国から以下の21名のポルトガル語を大学で学ぶ学生諸君が出場しました。
出場者
UEEQ: Universidade de Estudos Estrangeiros de Quioto.
京都外国語大学5名
Beatriz Tanaka
田中 ベアトリス
タイトル:大家族
Título:Família em escadinha

Hiroki Toyama
遠山 紘生
タイトル:サッカー観戦の醍醐味
Título:A emoção dos jogos de futebol

Yuina Matsushita
松下 ゆいな
タイトル:ポルトガル語と私
Título: Eu e a língua portuguesa

Shiho Miyoshi
三好 志穂
2012UH0002
タイトル:桜と日本文化
Título:Sakura e a cultura japonesa

Misaki Waki
脇 美咲
2011uh0065
タイトル:私の祖父
Título:O meu avô

UEET: Universidade de Estudos Estrangeiros de Tóquio.
東京外国語大学4名
Momoko Tokimatsu
時松桃子
タイトル:スポーツの力
Título:A força de esporte

Honoka Makita
牧田 帆乃香
タイトル: 言葉の力
Título:A força da palavra

Kawano Sho
川野 昇
タイトル:後悔の先にあるもの
Título:A saída é lamentar?

Hibiki Morita
森田 響
タイトル:人とのつながり
Título:Relações humanas

UEIK: Universidade de Estudos Internacionais de Kanda.
神田外語大学5名
Tomomi Koyama
小山 知美 
タイトル:近所付き合い
Título:Laços de vizinhança

Nakuru Horino
堀野 奈久瑠 
タイトル:伝統か夢か 
Título:A tradição ou um sonho meu

Yuki Kimura
木村 有希
タイトル:自分を変えたひと言 
Título:Uma palavra que me mudou

Daisuke Mishima
三島 大輔
タイトル:日本人の心
Título:Coração japonês  

Jumpei Arimori
有森 純平
タイトル:言葉と文化
Título:Línguas e culturas

UO: Universidade de Osaka.
大阪大学3名
Yuko Kato.
加藤 裕子
タイトル:コンペイトウの絆 
Título:Laço do confeito.

Saeko Yamashita
山下 沙恵子
タイトル:日本初の日葡国際結婚
Título:Primeiro casamento luso-nipónico

Chiaki Murata
村田千晶
タイトル:CPLP の未来や如何に
Título:CPLP, uma Comunidade com futuro?

TENRI: Universidade de Tenri
天理大学4名
Maki Kitatani
北谷 真喜 
タイトル:雅楽
Título:Gagaku, música da corte japonesa

Tsukasa :Shintani
新谷 司 
タイトル:キス
Título:O beijo

Erika Hori
堀 恵理香 
タイトル:恋は盲目
Título:O amor é cego

Yoshimitsu Nakamura
中村 善光 
タイトル:レスリング
Título:Luta livre

入賞した皆さん、おめでとうございます。
参加してくださった多くの皆さんに、感謝申しあげます。
  • 挨拶をする審査員のフルミネンセ連邦大学学長
  • 挨拶をするカモンイス院理事
  • 審査員(後列左から)トバセ氏、マカオ大学教授、ブラジル大使、カモンイス院理事、ブラジル連邦大学長、ポルトガル参事官と入賞者(前列)の皆さん 

2013/11/23 20:40:00 『はぐれても、はぐれても』 ブラジル映画祭2013京都で上映

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  • Posted by住田 育法
ブラジル映画祭2013 
京都上映 

日本で公開されたブラジル映画の中からおススメ映画をクリスマスに1本だけ選ぶとすれば、フェルナンダ・モンチネグロ主演の『セントラル・ステーション』でしょう。1998年のベルリン国際映画祭でグランプリの金熊賞 を獲得し、翌1999年にはアカデミー賞の外国映画部門と主演女優賞にノミネートされた名作です。今回、ブラジル映画祭2013で上映される『はぐれても、はぐれても』は、その『セントラル・ステーション』を髣髴とさせます。映画の舞台はブラジル「統一の川」と呼ばれるサンフランシスコ川上流域のミナスジェライス州リオ・ノヴォから下流域ペルナンブコ州のペトロリーナです。強い太陽光線が照りかえる北東部の自然が美しい。

『セントラル・ステーション』ではリオで家族愛から見放されて孤独な生活を送っていた女が、母親として、また、ちょっぴり恋人としての愛情を提供する、というメロドラマの設定になっていますが、『はぐれても、はぐれても』は生まれる前に姿を消した父を捜すドゥダが、やはり父には会えませんが、ミゲルが演じるトラック運転手ジョアンから父親のような愛を受けることでハッピーエンドとなります。監督は『フランシスコの2人の息子』のブレノ・シルヴェイラ。この作品で両親の役を演じたアンジェロ・アントニオとディラ・パエスが、主役のジョアンに絡む重要な役で登場します。

ハッピーエンドの展開は、前の作品『フランシスコの2人の息子』に一致しますが、私は単純に、目頭が熱くなりました。これは『セントラル・ステーション』以来の感動でした。ネルソン・ぺレイラ監督が、「ブラジルでは、人が突然、いなくなる」と私に語ったことがありましたが、そのような不気味な社会の現実を連想させる箇所もあります。つまり、子どもにとって、父親が、消えて、存在しないという内容になっています。これはさらに、ブラジルでは、母親はわかるが、父親がわからない、という植民地時代からの伝統的な背景に繋がる問題も表現されていますし、混血があたりまえなブラジル社会の現実についても、映画を見ながら考えさせられました。

映画の中の北東部の風景が美しく、映画音楽も北東部のものではなく、都会のリオで活躍する歌手ホベルト・カルロスの歌声、というのも面白い設定です。そして都会の風景が、リオではなくて、サンパウロというのも私には新鮮な感じがしました。『セントラル・ステーション』では、ラストシーンの後、サンバ歌手カルトーラの「ぼくを行かせてくれ/行かなくては」という穏やかな歌声が聞こえてきます。今回の映画はホベルト・カルロスの O portão(玄関)が映画の理解を助けています。作品は11月17日(日)18日(月)19日(火)に京都会場の元・立誠小学校の立誠シネマプロジェクトで上映されました。
  • 主役のトラック運転手ジョアンと父を探す少年ドゥダ
  • 打合せをする監督(左)や主役のジョアン・ミゲル(右)たち
  • ホベルト・カルロスの曲がレパートリーだったジョアン

2013/10/11 14:10:00 人類の叡智としてのコインブラ大学―世界文化遺産登録記念講演会

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  • Posted by住田 育法
1290年にポルトガル王ディニスⅠ世によって創立され、720年以上の歴史を重ねる大学が、コインブラ市の高い地区アルタと低い地区ソフィアを含めて、2013年6月にユネスコ世界文化遺産に登録されました。

京都外国語大学との交流協定は20年を迎えます。1200年余の歴史を誇る京都と、700年余の伝統の中に学ぶコインブラ大学との絆が今、世界遺産を共に祝う慶びを与えてくれました。文化の秋の11月8日(金)に、コインブラ大学文学部長 José Pedro Paiva 教授をお招きし、なぜ世界文化遺産に選ばれたのか、をテーマに講演していただきます。

日時 2013年11月8日(金)午後3時30分から4時30分
場所 171教室
受講者数 150人(予定) 
対象 本学学生、本学教職員、一般市民の皆さん
言語 ポルトガル語(日本語への通訳付き)
通訳 マルガレッテ・ミチコ竹原 Margarete Mitico Takehara
入場 無料

ふるってご参加ください。

以下のネットからコインブラ大学の João Gabriel Silva 学長のメッセージにアクセスできます。
http://ucv.uc.pt/ucv/podcasts/universo-uc/universidade-de-coimbra-alta-e-sofia-patrimonio-mu
  • 講演会案内のポスター
  • 下町からコインブラの時計塔を望む
  • ソフィアのサンタ・クルス修道院

2013/07/13 02:20:00 ブラジル地理統計院研究員と学ぶ 第2回 人口動態

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  • Posted by住田 育法
第1回に続いて、元ブラジル地理統計院研究員で、現在ブラジル国ジェツリオ・ヴァルガス財団(FGV)の研究員であるカイゾー・イワカミ・ベルトランさんと国立統計科学学校(ENCE)・同地理統計院(IBGE)研究員のソノエ・スガハラさんと楽しく学びました。今回は、過去から未来に至るブラジルと世界の人口動態について、図表を示しながら丁寧に説明してくださいました。

第2回 ブラジルの人口動態について
 日時:
 2013年7月12日(金)15時~16時30分
 場所:
 132教室
 内容:
「ポルトガル語圏歴史文化ゼミⅢ」受講生のための特別講座。

要旨
20世紀においてブラジルの人口に顕著な変化が起こり、これは21世紀においても同様の展開を見せています。中でも研究において特に指摘されていますのは、出生率の下落に対する時の経過に沿った死亡率の低下です。ヨーロッパとの比較において、高い死亡率と高い出生率で人口が比較的安定していた段階から、低い死亡率と低い出生率の段階への移行が、ブラジルにおいては、加速度的に進んでいます。その推移の運動は、ヨーロッパのいくつかの国々においては100年以上かけてゆっくりと展開してきたものです。しかしブラジルでは急速に、いわゆる「人口動態」において変化が起こっています。今日すでに、合計特殊出生率は再生産の水準以下となっています。

講座では、世界における国別相違とブラジル国内の地域間格差に見られる相似性に注目しました。具体的には、人口の力学について叙述ならびに統計による、合計特殊出生率、死亡率、農村・都市移住や国際移住を含む要素の分析を取り上げました。さらに、教育、所得、労働市場の状況、福祉、性による分離、5歳ごとのグループ、農村と都市の居住状況などのような社会経済的特徴の総体を扱いました。発表は以下のテーマに沿って行いました。
1 ブラジル人口の成長と居住状況の傾向に関する概観
2 合計特殊出生率
3 死亡率
4 移住(都市と農村、地域間、国際間)
5 年齢分布
6 教育
7 労働市場と福祉への対応
8 所得分配 


※公開講座実施の広報について、ラテン・アメリカ政経学会や日本ラテンアメリカ学会、ラテンアメリカ協会などの協力をいただきました。これらの案内に従って、第2回の講座でも複数の一般の皆さんの聴講がありました。記して、感謝の意を表します。
  • 講師のカイゾー・イワカミ・ベルトランさんとソノエ・スガハラさん
  • パワーポイントを使って説明する講師のカイゾーさん
  • カイゾー・イワカミ・ベルトランさんと通訳をする筆者の住田

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