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ブラジルポルトガル語学科ブログ RSS

お知らせ

2013/06/23 20:10:00 二十歳を迎えた交流協定(2) 祝世界文化遺産登録決定

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  • Posted by住田 育法
今から24年前の1989年、コインブラ大学文学部ルイス・レイス・トルガル教授が「コインブラ大学―700年間の歴史」と題して本学で講演を行いました。そしてきょう、2013年6月22日、1290年にポルトガル王ディニスⅠ世によって創立され、720年以上の歴史を誇る大学が、コインブラ市の高い地区アルタと低い地区ソフィアを含めて、世界文化遺産に登録されることを決めたのです。

おめでとうございます。

カンボジアのプノンペンで開催されている第37回ユネスコ世界遺産委員会で審議が為され、世界遺産一覧表に「記載」されることが決定されました。一覧表への正式な記載日は、第37回世界遺産委員会の審議最終日である6月26日になるそうです。

以下のネットからコインブラ大学のJoão Gabriel Silva学長のメッセージにアクセスできます。
http://ucv.uc.pt/ucv/podcasts/universo-uc/universidade-de-coimbra-alta-e-sofia-patrimonio-mu
  • コインブラ大学法学部前にて
  • コインブラ大学文学部前にて
  • ソフィア地区でファドを歌う学生たち

2013/06/17 14:30:00 二十歳を迎えた交流協定(1)

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  • Posted by住田 育法
20年まえの1993年、第11回全日本学生ポルトガル語弁論大会が開催された11月27日(土)に、コインブラ大学との交流協定が調印されました。学術研究および教育の質的向上を目的として、日本とポルトガル両国の親善および相互理解を深めるためです。本学理事長・総長森田嘉一先生ならびに、コインブラ大学シルヴァ学長の代理として、文学部歴史学のジョゼ・アマド・メンデス教授が協定書に署名しました。もうひとり文学部地理学のルーシオ・クーニャ教授が同行して来日しました。

調印の4年まえの1989年11月、コインブラ大学文学部ルイス・レイス・トルガル教授が「コインブラ大学―700年間の歴史」と題して本学で講演を行い、同大学との関係がスタートしています。翌1990年2・3月のヨーロッパセミナー・ポルトガル班を私が引率したとき、コインブラ大学でトルガル教授に再会しました。そのときの研修地はリスボンだったので、トルガル教授経由で、当時のコインブラ大学の学長宛に、本学が「コインブラにおける<京都セミナー>を望んでいる」旨の連絡をしました。1992年2・3月にヨーロッパセミナー・ポルトガル班がコインブラ大学で始まり、これが今日まで続いています。

2002年11月18日にトルガル教授が、本学科創設35周年記念の公開講座の「映像と文化2002」で、「20世紀ポルトガルの映画―その美学と思想」と題して講演を行いました。4年後の2006年11月4日の「映像と文化2006年」では、同文学部アナ・パウラ・ドス・サントス・アルノー先生が、「ジョゼ・サラマーゴ―不安の文学」について講演しました。さらに2009年11月17日には同文学部長カルロス・アンドレー教授が、公開講座「映像と文化2009」において、「カモンイス―往時より今に生きる詩人」の題目で、生きたポルトガルの言語・文化情報を提供しました。

今年は種子島に鉄砲が伝わって470年目の記念の年です。日本・ポルトガル交流の歴史を祝う「南蛮」や「大航海時代」をキーワードとする行事が、コインブラ大学で進められているそうです。
  • トルガル教授夫妻とポルトガル北部ラメーゴ大聖堂の中庭にて 2010年9月3日
  • 講演会でカモンイスについて語るアンドレー教授 2009年11月17日
  • アルノー先生とコインブラで再会 2010年9月

2013/05/31 09:30:00 日本・ポルトガル交流470周年のまなざし

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  • Posted by住田 育法
平成25年の本年は天文12年の1543年に種子島に鉄砲が伝わって470年の節目にあたります。在ポルトガル日本国大使館では470周年関連情報のためのサイトを開設しています。次のアドレスからリンクできます。http://www.pt.emb-japan.go.jp/470Anos/index_jp.html

鉄砲伝来6年後の1549年にはバスク人のフランシスコ・ザビエルによりキリスト教が伝来しました。昨年、ブラジルでの調査を終えて、8月26日の夜リオからポルトに飛び、ヨーロッパ経由の帰国を利用して、翌27日から9月初旬まで、ポルトガル北部の教会や修道院のいくつかを訪問しました。ポルトガルのポルトから高速道路を北に走って、ガリシアのサンティアゴ・デ・コンポステーラ大聖堂のミサにも参列しました。コインブラでは天正少年使節以前に彼の地に渡り、洗礼を受け司祭となった、日本人の遺骨が安置されているという新大聖堂も訪れました。アジアの日本人として私は、ポルトガル各地の荘厳な建造物に身を置き、キリスト教徒の信仰心に畏敬の念を抱くことになります。

「ローマ教会に1つの報告がもたらされた。ポルトガルのイエズス会が日本に派遣していたクリストヴァン・フェレイラ教父が長崎で<穴吊り>の拷問をうけ、棄教を誓ったというのである」、という話からはじまる遠藤周作の『沈黙』が47年前に新潮社より刊行されました。この作品はポルトガル語にも翻訳されていますが、21世紀の今を生きるキリスト教徒にとって、この話題は深刻でしょう。ヨーロッパを訪問することなく、日本で殉教した日本人切支丹の遺骨がマカオの聖パウロ天主堂跡の地下聖堂に納められています。入口に「敬虔な信者もそうでない信者も共に、三百年以上もの間、ここに埋葬され永久の眠りについています」との説明があります。

海外からの訪問者に京都の神社や寺院を案内するとき、私が感動した、ポルトガルの重厚な建造物のことを考えます。そして、はるか昔の侍の時代、日本の若者が彼の地を訪問して味わったであろう、アジア人としての素朴な驚きの「まなざし」に思いを致します。
  • 鉄砲伝来記念像  種子島門倉岬  2011年3月撮影 鉄砲伝来記念像 種子島門倉岬 2011年3月撮影
  • サンティアゴ・デ・コンポステーラ大聖堂 サンティアゴ・デ・コンポステーラ大聖堂 2012年8月撮影
  • コインブラ新大聖堂 16世紀末にイエズス会により建造 コインブラ新大聖堂 16世紀末にイエズス会により建造 2012年9月撮影

2013/05/29 11:40:00 サンパウロ大学 QS世界ランキング 3年連続ラ米で1位!

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  • Posted by住田 育法
QS(Quacquarelli Symonds)世界大学ランキングでサンパウロ大学が2013年もラテンアメリカの大学で最高位をマークしました。なお、全世界における順位は139位ですので、ブラジルのサンパウロ州新聞(O Estado de S. Paulo)は「ブラジルの諸大学はラテンアメリカ地域では上位にあるが世界との距離は大きい」と、グローバルな競争力の向上を期待しています。

ともあれ、ブラジルポルトガル語学科創設46年を迎える本学にとって、交流協定校がラテンアメリカの大学ランキング1位であることは嬉しいことです。サンパウロ大学との交流は、日本ブラジル修好100周年記念の1995年に本学理事長・総長森田嘉一先生がサンパウロ大学フラーヴィイオ・ファーヴァ・デ・モラエス学長を訪問して始まりました。翌1996年5月モラエス学長が本学を訪問、交流協定に署名が為されたのです。2008年の日本人ブラジル移住100周年のとき、森田理事長はサンパウロを訪問、モラエス学長と再会を果たしました。

7年前の2006年より毎年1年間サンパウロ大学からの招聘教員を京都に受入れています。2006年度はアティリオ・アヴァンシニ先生、2007年度はガブリエル・アントゥネス・デ・アラウジョ先生、2008年度はディルマ・デ・メロ・シルヴァ先生、2009年度はジョエル・ラ・ライナ・セネ先生、2010年度はセリア・マリア・デ・モラエス・ディアス先生、2011年度はマルコ・グラウデ・ジアノッティ先生、2012年度はジョゼー・ルイス・プロエンサ先生、そして現在、8人目のフェリズベルト・コスタ先生が本学で教えています。
  • 2008年9月本学校友会サンパウロ支部会に集った皆さん 2008年9月本学校友会サンパウロ支部会に集った皆さん
  • 本学森田理事長(中央)、サンパウロ大学モラエス元学長(左)、ニノミヤ教授 2008年9月6日サンパウロにて 本学森田理事長(中央)、サンパウロ大学モラエス元学長(左)、ニノミヤ教授 2008年9月6日サンパウロにて
  • 京都で教えたサンパウロ大学招聘教授の皆さんといっしょに 2012年8月サンパウロ大学キャンパスにて 京都で教えたサンパウロ大学招聘教授の皆さんといっしょに 2012年8月サンパウロ大学キャンパスにて

2013/05/24 10:30:00 祇園に学ぶサントス監督とコスタ教授

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  • Posted by住田育法
ブラジルを代表する映画監督ネルソン・ペレイラ・ドス・サントスご夫妻と3年まえの2010年5月、祇園の茶屋で懐石料理を楽しみました。サントス監督はブラジルの軍事政権期に映画制作に平行してフルミネンセ連邦大学で映画講座を開設、現在は同大学の名誉教授として後身の指導にあたっています。葵祭の5月にブラジル政府と本学の招聘で来日し、本学でブラジル映画について講演をしました。京都文化博物館開催の同監督映画上映会などの行事を終えて、監督は祇園を知る機会を得ました。

上七軒、祇園、先斗町など京都の花街が見せる京都文化の魅力は、京都の自然や工芸に繋がる繊細な美の世界でしょう。四季の変化の曖昧な国の人がこれを理解できるのは、その価値の普遍性ゆえかと思います。ホスピタリティーの観点からも、最高級の感性を味わえます。サントス監督をもてなす、茶屋の女将は、京ことばだけで、すなおに花街の価値観を伝え、なごやかな雰囲気を作りました。映像の世界で女性の美を描いてきた監督をさりげないおしゃべりでもてなす、京都の花街文化が見せる人間力です。

サンパウロ大学招聘教授フェリズベルト・コスタ先生は、仮面劇がご専門で、本年2013年3月末日の入洛以来、頻繁に能や狂言を鑑賞しています。舞妓の姿は、その化粧が「仮面」に通じると、歌舞伎同様、たいへん興味深いそうです。4月に祇園の都をどり、5月に先斗町の鴨川をどりを鑑賞しました。演劇の専門家のまなざして、物語の展開や舞台装置、お囃子などを熱心に分析しています。北野天満宮の近くに住んでいますが、3月の北野をどりのときはサンパウロでした。鞍馬のハイキングときの赤い服は4月の「天神さん」で買ったものです。紫式部の供養塔のあるゑんま堂も近所なので、さっそく念佛狂言を鑑賞したそうです。

サントス監督とは2010年から毎年リオでお会いしています。コスタ教授とは来年3月まで、ともに京都の四季の移ろいを楽しむことになります。2人の専門家のまなざしで、国際観光都市のリオと京都の魅力をそれぞれ楽しめることは望外の幸せです。
  • サントス監督ご夫妻と祇園の茶屋にて 2010年5月撮影 サントス監督ご夫妻と祇園の茶屋にて 2010年5月撮影
  • サントス監督映画「第三の岸辺」(1993年)の女優 (写真、監督提供) サントス監督映画「第三の岸辺」(1993年)の女優 (写真、監督提供)
  • 祇園歌舞練場前のコスタ教授 2013年4月19日 祇園歌舞練場前のコスタ教授 2013年4月19日

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