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2016/02/03 14:50:00 大学院修了生の声4

  • Category大学院修了生の声
  • Posted by北川幸子
辻野美穂子さん(2015年3月 博士前期課程修了)
京都外国語大学外国語学部英米語学科を卒業後、同大学大学院に進学。現在は国際交流基金のJ-LEAPプログラムにより、アメリカ、カリフォルニア州のカストロバレー高校に派遣され、アシスタントティーチャーとしてリードティーチャーと共に約160人の高校生に日本語を教えていらっしゃいます。

北川:大学院進学を決めた理由は?

辻野さん:大学院に入る前は、京都外国語大学で英米語学科を専攻していました。大学に入る時から日本語教師になりたいと思っていたので、副専攻で日本語教員養成プログラムのコースに入りました。大学卒業後は普通の就職をするつもりだったので、就職活動を本格的に始める前の大学3年の春に、最後の思い出づくりと思ってハワイに日本語の教育実習に行きました。そこで他に参加していた院生や日本語学科の学生と自分を比べて、やっぱり全然違うなと、自分の経験のなさとか知識のなさとかを実感して、もっと勉強したいなと思い始めて、帰ってきて進学を決めました。

北川:大学院ではどんなテーマで研究したんですか。

辻野さん:ハワイの日系人日本語学習者の日本語学習ってどんなものか、どうして日本語を勉強しているのかっていうのを明らかにするというのをテーマにしました。

北川:研究の方法は?

辻野さん:ハワイの日系人日本語学習者の方に、「生まれてから今までどんな生活を送ってきたのか」、「どうして日本語を勉強しているのか」ということをテーマにインタビューをとって、彼らのライフストーリーを作成しました。そこから彼らの人生において起こった出来事と日本語学習との関係を見ていくという方法をとりました。

北川:研究の中で大変だったことや、苦労したことは?

辻野さん:2つあるんですけど、1つは、自分が知りたいことがいっぱいあって、インタビューの中には面白いと思う内容がたくさんたくさんあるんですけど、それを全部研究対象にすると収拾つかなくなってしまうので、修士論文の中でどこにフォーカスをあてるか、自分のテーマをこれって決めるのがまず難しかったですね。あとは、絶対自分はこうだ、こういう結論にしたいと思っても、自分の考えだけでは研究は成り立たないっていうか、ちゃんと自分の主張を通すために、先行研究などを引用しながら論理的に書いていくことが難しかったです。

北川:大学院の二年間で得られたもの、収穫は?

辻野さん:一番は自分の視野が広がったこと。他の院生たちがそれぞれのテーマについて熱意を持っていて、環境的に他の人の研究対象にも関心を持たざるを得なかったです。私の関心のあることは「日系人の生き方」とか「日本語学習動機」とかで、一人だったらやっぱりそれに関係のある文献しか読まないですよね。でも他の院生も「教室活動」とか「文法」とかにそれぞれ熱心に取り組んでるので、隣にいると自然とそういう関係の文献も読むようになっていて、自分のテーマ以外のことも真剣に考える時間が持てました。自分の研究においても、日系人の人たちがどう考えどう感じているのか、調査をするまでは私は想像することしかできなかったんですが、インタビューを研究方法にとったので、彼らの葛藤とか決意とか、いろんな声が直接聞けました。こんな感じで視野が広がったというのが大きな収穫ですね。

北川:今後の展望は?

辻野さん:まずはやっぱり日本語教師として実際に日本語を教えてみたいです。でも研究も続けたいと思っています。できるなら、自分で収入を得て、ある程度余裕ができればアメリカで大学院にも行ってみたいです。

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