2019/07/16 10:20:00 日本語海外教壇実習体験記(台湾・長谷川歩美さん)
- 海外教壇実習
- 近藤優美子
東呉大学(2019月3月)
2018年度入学 日本語学科 長谷川歩美
私がこの教壇実習に参加したいと思った理由は、入学が4月に、昨年度教壇実習に参加した先輩方の事後報告プレゼンテーションを見たからです。
そのプレゼンテーションを見た時に、自分から行動することで、日本語を母語としない学習者とより近い距離で関わることができるのではないか、と考えました。
終わった今振り返ると、正直なところ事前準備は大変でした。東呉大学は他の大学のプログラムとは少し異なります。教壇に立つ授業ではなく、「日本語クラブ」の運営が主な活動です。そのため事前準備では日本語クラブのスケジュールや授業のテーマなどを一からすべて自分たちで決める必要がありました。しかし、すべて自分たちで自由に計画することができるという点は今回のプログラムの面白みでもありました。
1週目は週末に行う「台湾の食べ物や場所を日本語で紹介しよう」というフィールドワークに向けて、学生さんに日本語での紹介文を作成してもらいました。学生さんのレベル差がある中でその分を添削をするのはとても大変でした。ですが間違った助詞が使われているときに、私がすぐに訂正するのではなく、同じ助詞を使う例文を出して、学生さんに間違いだと気づかせるなど自分なりに工夫しながら添削をしました。
2週目からは実習生三人それぞれがテーマを決めて授業をしました。
興味や関心があるかないかによって学生さんの反応がはっきりと分かれるので、やっていて面白かったです。
実習の中では、現地の日本人の先生方の授業も見学させて頂きました。話すときの言葉選び、スピード、間の取り方、教材の見やすさなど、私にとっては得るものばかりでした。また授業見学が終わったあとで、そのクラスの学生さんが話しかけてくれて、日本語クラブ以外の学生さんとも関わることが出来ました。
今回の実習に参加して現地の先生方や、一緒に実習に参加した先輩方、日本語クラブの学生さんから本当に多くの事を学びました。そしてたくさんの人と出会うことが出来ました。中には、伝えたいことが上手く伝わらなかったり、授業が思い通りに進まず悔しい思いをしたりしたこともありましたが、全てこのプログラムに参加しなければ出来ない経験だったので、本当に参加して良かったと思います。私にとって貴重な二週間でした。