2019/06/16 10:20:00 日本語海外教壇実習体験記(マレーシア・林つぐみさん)
- 海外教壇実習
- 近藤優美子
ラジャトゥンアズランシャー中高等学校(2019月2月)
2018年度入学 日本語学科 林つぐみ
日本語学科1回生でまだ知識も経験も浅いままでしたが、思い切ってマレーシアの実習に申し込み、参加できることになりました。
私が参加してみたいと思ったきっかけは、入学直後の先輩たちの実習報告でした。絶対に行った方が良いといと感じ、元々、日本語教育に興味があったことから、海外で日本語を教えられる機会があるなら是非体験していてみたいと思いました。
ラジャトゥンアズランシャー中等高等学校は、全寮制で1〜5年生(13〜17歳)までの生徒がいます。日本語の授業は、副専攻として4言語(日本語、中国語、フランス語、アラビア語)の中から選択できます。生徒が日本語を選んだ理由は、日本のアニメや漫画、ドラマが好きなことや親戚が日本にいることが挙げられました。授業はマレー語と英語で行われているため、生徒は流暢に英語も話せます。
今回、マレーシアの中等高等学校を選んだ理由は、日常生活では英語でコミュニケーションがとれる点や日本語の授業が出来る点、10代の生徒と関われる点の3点です。実際に、この3点をラジャトゥンアズランシャー中等高等学校で体験することが出来ました。日本語を勉強している生徒には出来るだけ日本語で会話をしましたが、日本語を学んでいない生徒や先生、スタッフの方とのコミュニケーションは英語でした。そのため、会話力も向上しましたし、より英語を勉強して意思疎通出来るようになりたいという意欲が湧きました。英語だけでなく、マレー語も生徒に教えてもらいました。マレー語で覚えた単語を使って話すととても喜んでくれることが嬉しく、もっと覚えようという気持ちになりました。そしてこれは、日本語教育でも同じことだと感じました。覚えた日本語を使った生徒に対して、反応良く応答すると学習者の学習意欲の向上に繋がります。このように、生徒から学びながら日本語の授業を作りました。
少ない知識の中で、私は今まで習った知識を振り絞り分からないところは現地の日本語の先生に相談して授業を作りました。その成果は、生徒の様子をみて判断します。理解できていない部分では、反応は薄いですが、理解できると顔が明るくなるのが分かるくらいに目が輝きます。その顔にするために、今後の大学生活で知識を蓄えて授業作りが出来るようになるのが、今後の目標です。今回、教壇実習に参加したことで今後の課題と日本語教育に対する興味がより増しました。また、これからが楽しみです。