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2019/05/16 10:20:00 日本語海外教壇実習体験記(台湾・倉本萌由さん)

  • Category海外教壇実習
  • Posted by近藤優美子
東呉大学(2019月3月)

2016年度入学 日本語学科 倉本萌由


私は今回、台湾の東呉大学で2週間実習させていただきました。ちょうど1年前にマレーシアのラジャ・トゥン・アズラン・シャー科学中高等学校での教壇実習プログラムに参加し、今回が2回目の教壇実習でしたが、教える対象や年齢、学習者のレベルや学習目的、実習内容など1年前と異なるものばかりでした。

東呉大学での実習の一番の目的は、日本語クラブを運営し、週末の1日を使いフィールドワークを行うことです。実習のメインが教壇に立つことではなく、クラスの運営・フィールドワークの実施というのは他の国の実習にはなく、興味深かったので参加を決めました。実習前にどのようなフィールドワークを行うか、その内容をクラブ内でどう説明するか、注意しなければならないことは何かなどを実習生3人で考えました。今回は「日本人を案内する台北ツアー」をテーマにそのツアーの中で行く場所や食べる食べ物を1人1つ選び、その歴史や成り立ち、作り方など紹介してもらうというものにしました。紹介文を書き始めるところから原稿を見ずに紹介できるようになるまで、予想していなかった問題点が見つかり、準備の方法や授業を進める際のパフォーマンスを変えることでもっと学生達がスムーズに取り組めることができたかもしれない、と自分が反省しなければならない部分もたくさんありました。それでも当日どのチームも無事にフィールドワークを終え、学生達の楽しかったという言葉や日本語で自分の国の歴史などを紹介できるようになって嬉しいという言葉を聞いたときはとても嬉しかったですし、このプログラムに参加してよかったと強く感じることができました。

日本語クラブに参加する学生は、全員が自らの意思で参加を決め参加してくれています。積極的な分、しっかり準備をしておかなければ大変な部分はありますが、学生と近い距離で長い時間を過ごせるというのはこの東呉大学での実習のいい部分だと感じました。また、実習生3人で協力しあって日本語クラブを運営していかなければならないので、協調性も高められると思います。事前学習や出発までの期間は大変なことの方が多いですが、参加すれば必ず日本語教育の面でも、人としても成長できますし、必ず何か得ることができます。将来日本語教育を目指している人はもちろん、何かに挑戦してみたい人も是非このプログラムに参加してみてください。

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