2018/10/23 12:30:00 日本語海外教壇実習体験記(マレーシア・横山七南さん)
海外教壇実習
近藤優美子
ケパラバタス中等・高等学校(2018月8月)
2016年度入学 日本語学科 横山七南
マレーシアのケパラバタス中等高等学校は全寮制の学校で、学生も先生もマレー系の方がが多いですが、インド系や中華系の先生も少人数ですがいらっしゃいます。
学生達は第二言語として日本語を学んでいます。他にもドイツ語、中国語、アラビア語などから選択でき、日本語を学んでいる学生は中学生から高校生までと幅広いです。
今回の実習は2週間と短い間でしたが多くのことを学びました。
初めの1週間は授業でどのようなことをしたらいいのか悩みながら授業の計画を立てていました。しかし、悩んで考えたものでも授業時間が余ってしまうことや私の指示がうまく通らず学生を混乱させてしまうなどして自分の中で葛藤や苛立ちが多かったです。特に日本の文化紹介の時は用意していた教材が機械トラブルで使えず、学生の学ぶチャンスを奪ってしまった時は、自分で自分が嫌になる程落ち込みました。
ですが、私には後3回チャンスがありました。その授業までにアドバイスをたくさんいただき、何度も考えて授業計画を立てました。おそらくこの実習で1番時間をかけて考えて作ったものです。その授業ではこれまで反省点だったことが改善され良い授業だったと先生にも言ってもらいました。今考えても涙が出るくらい嬉しいことでした。そして、残りの2つの授業はクラス内の学生のレベルもバラバラな状態で、みんなのモチベーションを上げてこれからも日本語の勉強を頑張ろうと思ってもらえるような授業作りが課題でした。もっとも抽象的で大きな目標だったと思います。しかし、授業の内容を考えているときはとても楽しくアイデアもどんどん出てきました。実際の授業ではそれぞれの学生が自分の持っている個性や学んできたことを活かして頑張っている姿を見ていたら、私も授業ができて心の底から良かったと思いました。
今回の実習はとても得るものが多かったです。これは実習中に何度も私に挑戦するチャンスをくれた先生や一緒に実習をした大学院生の青木さんやケパラバタスの学生のおかげだと思います。3年次生にもこんなにたくさんの授業をするチャンスをくださることは本当にすごいことだと思いました。学校の授業だけでは学べないことや実際に教壇に立ってからわかること立った後で気づくこと。このおかげで私も今の私に必要なことや大学生のうちにしなければならないことが見つかったように思います。