2018/10/03 09:30:00 海外教壇実習体験記(タイ・後藤みゆきさん)
海外教壇実習
近藤優美子
タイ国立カセサート大学付属学校(2018年8月)
2017年入学 日本語学科 後藤みゆき
私は今回が初めての海外日本語教壇実習でした。どんな実習になるのだろうか、どんな体験ができるのだろうか、と非常にワクワクしながら実習させていただきました。
私が今回担当させていただいたのは中学2年生で初級レベルでした。文法はもちろん既習語彙も少ないため、生徒と既習範囲内の言葉だけで会話をすることがとても難しかったです。
私が今回一番勉強になったことは教案の書き方です。教室移動などで時間がかかり、教案通りの時間配分では時間内に終わらず、やらなければいけなかったことができなかった、ということがあるときに、「この練習は時間がかかるから後にまわす」であったり「ワークブックは宿題にしよう」、など多様な方法を用意する必要があることに気づくことができました。
また、附属学校は小学生から高校生までの学生が所属しているので、担当の中学2年生だけでなく他の学年のクラスをたくさん見学させていただきました。先生方の教え方も様々であり各クラスの雰囲気も違って、幅広く学ぶことができました。
実習期間中にはいくつかイベントが開催され、私も参加しました。授業外で学生たちと交流をするなど教室外での教師の振る舞いも体験できました。私には内気な部分があったのですが、生徒や先生がたと交流する時間がたくさんあったので自然に自分から会話に参加したり、自分から行動がとれるようになれました。
実習前は楽しみだった反面、生徒や学校の方々とうまく付き合っていけるのかという不安もありましたが、現地の方々は何を行うにも積極的で笑顔で明るく、不安だった私にとても優しく接してくださいました。
今回の実習は私にとってとても有意義なものでした。そして少し自信をつけることができたので、これで終わらず学んだことを生かせる新たな実習に挑戦していきたいと思っています。
実習は、授業だけではなく授業外での教師としての振る舞いなどたくさん学ぶことができます。海外日本語教壇実習のような貴重な体験ができる機会はなかなかありません。必ず参加してよかったと思える実習です。少しでも日本語教師になりたいと考えている方は参加してみてはいかがでしょうか。