海外教壇実習
2018/05/31 11:30:00 海外教壇実習体験記(マレーシア・倉本萌由さん)
- 海外教壇実習
- 近藤優美子
国立タイピン高等・中等学校(2018年3月)
2016年入学 日本語学科 倉本萌由
私は今回、マレーシアの国立タイピン中等・高等学校で2週間実習をさせていただきました。これまで、このプログラムに参加してみたい、という思いがあっても、どこか自分に自信がなくなかなか1歩を踏み出せずにいました。しかし、「実践日本語教育Ⅰ・Ⅱ」の授業や、SkypeやLINEで日本語学習者と会話をするボランティアでの経験を通して、教えられる自信を少し持つことが出来たため、参加を決めました。今回の実習では、ボランティアなどの経験を活かし、自分は今どんなことが出来るのかを知ることが出来ました。
実習の2週間のうちの最終週が、実習校のテスト期間と重なってしまっていたので、私達は1週目から毎日授業をさせていただきました。今回、教える対象は中学生でした。中学生に教えるのは初めてのことだったので、授業の準備の際に、退屈になってしまわないよう工夫することが少し大変でしたし、やはり授業前は緊張や不安でいっぱいでした。しかし、生徒が真剣に授業を聞いてくれていたり、楽しそうにアクティビティに参加してくれている様子を見たときは、大変だったことや不安だったことを忘れるほど嬉しかったです。
2週目には日本の文化紹介を行いました。茶道、書道、浴衣、折り紙など生徒達が興味を持ってくれ、日本についての質問もたくさんしてくれ、たくさんの生徒と仲良くなることができました。それと同時に、日本人である自分がもっと日本の文化について詳しくならないといけないと感じました。
この実習を通して、少しですがまた自分に自信を持つことができました。新たな反省点もたくさん見つけることが出来ました。そして、目標も見つけました。ここで終わるのではなく、ボランティアや実習の機会でそれらを改善していき、また、自分の自信に繋がるような強みもそこで見つけたいです。そして、今の目標や理想とする日本語教師に近づけるよう努力したいです。
また、マレーシアという国についてもたくさん知ることが出来ました。文化や宗教のことなど、出発前に分かっていたつもりでも、現地に到着してから実感することが多々ありました。日本と違う部分もあり、初めは戸惑いましたが、すぐに慣れて生活できました。マレーシアの人の優しさや文化や宗教、生活を自分の身で体験できたことも、このプログラムに参加して良かったと思えることのうちの1つです。
このプログラムでは、大学の授業だけでは経験できないようなことがたくさん体験できます。もし自信がなくても、出発するまでに先生方が本当にたくさんのサポートをしてくださります。参加した後、必ず達成感が得られ、自信もつき、人としても成長できると思います。皆さん、ぜひ参加してみてください。
2018/05/10 11:30:00 海外教壇実習体験記(台湾・趙 鍊徽さん)
- 海外教壇実習
- 近藤優美子
東呉大学(2018年3月)
2017年入学 大学院 言語教育 趙 鍊徽
私が台湾の東呉大学で実習させていただこうと考えた理由は、大学院で日本語教育に関する知識を蓄えている日々の中で、知識だけではなく、知識に基づいた授業の経験を積んでこそ、良い研究者また良い教師になれると思ったからです。
東呉大学での実習プログラムは、他の実習プログラムのように教壇に立って日本語を教えるのではなく、昼休みと放課後の時間を利用し、「日本語クラブ」で活動を行います。日本語クラブは、決められた活動の流れがないため、比較的自由に教材を作り、実践できることに魅力を感じ、参加しました。
メインの活動としては、フィールドワークを行いました。「日本語で台湾の食べ物を紹介する」というフィールドワークに向け、準備をし、実際に行うというのが最も大きな活動でした。フィールドワークが終わってからは、方言カードゲームと若者ことば、オノマトペ、読解などの活動を行いました。
クラブの学生たちは、学年とレベルが様々だったため、活動が予定していたように進まず、試行錯誤の繰り返しで不安な時もありました。しかし、その度に、学生たちの笑顔や、感謝の言葉、学習意欲に励まされて2週間の実習を終えることができました。
そして、実習プログラムでは日本語クラブの活動だけではなく、授業見学もさせていただきました。授業見学は、韓国で日本語を教えることを目指している自分にとって、ノンネイティブ教師の授業方法や海外で行われている日本語の授業を見学するという貴重な経験になりました。
今回の実習プログラムに参加して感じたことは、学んだことを実際に使わせることの大切さです。当たり前のことですが、先生だけが頑張っていても学生がアウトプットできなければ意味がないということ、教えるだけではなくて、教えたことを使わせることの大切さを実感しました。
東呉大学の「日本語クラブ」は、通常の大学の授業の環境とは異なり、学生との距離が近かったので気軽にコミュニケーションを取ることができ、学生との会話のキャッチボールを楽しむことができました。また、他の方々と協力して実習する大切さを学ぶ絶好の機会にもなり、今後、日本語教師として働いていくうえで、自分に良い経験と影響を与えてくれました。
みなさんも是非実習プログラムに参加して、日本国内では経験できない貴重な経験をしてみてください。
2018/04/16 08:40:00 海外教壇実習体験記(マレーシア・ペナン・柏木 あいさん)
- 海外教壇実習
- 近藤優美子
マレーシア国立科学大学(2018年3月)
2016年入学 日本語学科 柏木あい
国立マレーシア科学大学での、初めての海外の日本語教育を見学と実践は、楽しい!と思う毎日でした。
今回同じ実習先の実習生はいなかったため、最初はいっぱいだったのですが、周りの方々にたくさん支えていただいて、素敵な経験をたくさんさせていただきました。
国立マレーシア科学大学の日本語の授業は1クラス120分です。教科書は「みんなの日本語初級1」を使っており、8課ずつで4つのレベルにわけられています。1課から8課までのレベル1を勉強している学生はひらがなだけで授業を受けます。次のレベルに進むとカタカタ、その次へ進むと漢字の勉強が始まります。
現地の先生方の授業は、どのレベルの授業でも英語が40%、マレーシア語が40%、日本語が20%ぐらいの割合で行われていました。文法の説明や単語の意味は英語で、日本にまつわる豆知識のお話はマレーシア語でした。
そして、国立マレーシア科学大学の学生はとても積極的です。日本語学科があるわけではなく、勉強したい人だけが授業を受けにきているので、真面目に一生懸命学ばれています。進んで質問してくれたり、大きい声でリピートしてくれたり、手持ち無沙汰になることはなく時間に追われることが多かったです。
休み時間や休日は、バディーやクラスメート、先生やスタッフさんと色んなところへお出かけしました。美味しいもの食べたり、買い物したりしました。USMにはたくさんの日本人が学んでいるのですが、日本語教育を学びに来ているのが珍しく、色んな方から声かけてもらいました。
この実習を通して、学んだこと、今後に生かしていきたいことはたくさんあります。日本語教育の面ではもちろん、マレーシアの生活や文化にも触れることができ、あっという間の二週間でした。慌ただしい時間を過ごして大変だなと感じた時も幾度かありましたが、学習者の笑顔と元気が何よりも力づけてくれ、バディーの優しさが私を楽しませてくれました。
ぜひ、皆さんもペナンに国立マレーシア科学大学で素敵な経験をしてください。
2018/02/02 13:40:00 夏期日本語海外教壇実習体験記(韓国・釜山・藤原大耶さん)
- 海外教壇実習
- 近藤優美子
釜山外国語大学校(2017年9月)
釜山外国語大学は韓国南部の釜山にある大学でとてもキャンパスが広く、山の上にあるため涼しく実習が行いやすい環境でした。
また、Wi-Fiや図書館、スクリーンなど設備もそろっているのでPPTを使った授業展開が中心で、とてもいい環境がそろっていました。
実習は2週間行うのですが、1週目は授業見学が中心になり、2週目に授業を実際に行います。週に2回授業があり、50分×2コマを1授業としています。
そのため100分の授業構成を考えることになります。その分活動的・発展的授業展開を行うことができ、様々な授業の形を作りだすことができます。
また教科書はなく、Can-Doという「何ができるようになるのか」といったものが目標になるので、自分で何を意図した活動なのかを考え授業を考えることが大切になりました。
自習中、教案作成の指導などをしてくださる釜山外国語大学の担当先生1人に対して学生は1人から2人であるため、細かい点まで指摘していただけます。また、とても密に教えてくださるので多くのことを吸収できました。
特に授業後のフィードバックは大切で、そこで多くの指摘を受けてどれだけ次につなげるかが大切であり、実習を行う醍醐味の1つでもあると思います。
他に実習の醍醐味というと他大学との交流だと思います。今年はお茶の水女子大学と名古屋外国語大学の方々と共同で実習を行いました。ゲストハウスだったためお互いに教案について考える機会が多くありました。
そこでヒントを得たり、気づけなかった方法や授業展開に気づけたりし、よりよい教案にするために参考にしたりすることができました。
国語教員と日本語教員の違いという点に着目できることも大きな醍醐味だと思います。国語教員は大抵年下に対して授業を行うが、日本語教員は年齢が多用で自分より年上の方に授業を行うことがあります。そのため活動中にもより敬意を払わないといけません。
国語教員でも敬意を払うことは当たり前だが、よりそのような点により注意しながら授業を行うことは自分に取って大きな経験になると思います。
日本語教員を目指している方はこの釜山外国語大学での実習をおすすめします。やはり密になってご指導していただけるので、大きな収穫があると思います。
また、他大学の方とのネットワークの形成や協力して行うこともできるので挑戦してもいいのではないでしょうか。
2015年入学 日本語学科 藤原大耶
釜山外国語大学は韓国南部の釜山にある大学でとてもキャンパスが広く、山の上にあるため涼しく実習が行いやすい環境でした。
また、Wi-Fiや図書館、スクリーンなど設備もそろっているのでPPTを使った授業展開が中心で、とてもいい環境がそろっていました。
実習は2週間行うのですが、1週目は授業見学が中心になり、2週目に授業を実際に行います。週に2回授業があり、50分×2コマを1授業としています。
そのため100分の授業構成を考えることになります。その分活動的・発展的授業展開を行うことができ、様々な授業の形を作りだすことができます。
また教科書はなく、Can-Doという「何ができるようになるのか」といったものが目標になるので、自分で何を意図した活動なのかを考え授業を考えることが大切になりました。
自習中、教案作成の指導などをしてくださる釜山外国語大学の担当先生1人に対して学生は1人から2人であるため、細かい点まで指摘していただけます。また、とても密に教えてくださるので多くのことを吸収できました。
特に授業後のフィードバックは大切で、そこで多くの指摘を受けてどれだけ次につなげるかが大切であり、実習を行う醍醐味の1つでもあると思います。
他に実習の醍醐味というと他大学との交流だと思います。今年はお茶の水女子大学と名古屋外国語大学の方々と共同で実習を行いました。ゲストハウスだったためお互いに教案について考える機会が多くありました。
そこでヒントを得たり、気づけなかった方法や授業展開に気づけたりし、よりよい教案にするために参考にしたりすることができました。
国語教員と日本語教員の違いという点に着目できることも大きな醍醐味だと思います。国語教員は大抵年下に対して授業を行うが、日本語教員は年齢が多用で自分より年上の方に授業を行うことがあります。そのため活動中にもより敬意を払わないといけません。
国語教員でも敬意を払うことは当たり前だが、よりそのような点により注意しながら授業を行うことは自分に取って大きな経験になると思います。
日本語教員を目指している方はこの釜山外国語大学での実習をおすすめします。やはり密になってご指導していただけるので、大きな収穫があると思います。
また、他大学の方とのネットワークの形成や協力して行うこともできるので挑戦してもいいのではないでしょうか。
2018/01/23 14:00:00 夏期日本語海外教壇実習体験記(韓国・釜山・冨田青空さん)
- 海外教壇実習
- 近藤優美子
釜山外国語大学校(2017年9月)
この教壇実習では、日本語教育に関してはもちろん、韓国の文化などについて学んだことがたくさんありました。
釜山外大は「can-do」方式であるため教科書や元にする教材がありません。その中で教案を作り授業準備をするのは初めてだったのでとても大変でした。しかし、教科書の例文のような、普段の会話では使わない日本語を教える授業ではなく、「実際に私たちが使っているような日本語を話せるようになる」ことを目標に授業を考えていくのでとても新鮮で面白かったです。
私自身、今まで模擬授業しか経験したことがなかったので、「100分の教案を書くこと」「実際に日本語学習者を相手に授業をすること」全てが初めての経験でした。とても大変でしたがやりきったという達成感と自信が身につきました。この実習では、授業や模擬授業だけでは体験することのできない経験をすることができたと思います。
また、チューターや釜山外大の先生、学生たちとの交流もとても楽しかったです。韓国の学生、文化、生活についてなど、たくさんの話を聞かせてもらいました。また、私は第二言語で韓国語を専攻しているので韓国語や、ソウルの言葉と釜山の方言の違いを教えてもらいました。
この実習期間中に、韓国と日本は文化面において、似ているようで似ていないところが多いなと思いました。それを一番感じたのは年齢による上下関係です。韓国の日本語クラスには1年生から4年生の学生が入り混じっていました。男子学生の中には兵役終わりの方もいて、年齢層は日本の大学のクラスより広かったです。私より年上の方もいたので、言葉遣いには気を配りながら実習を進めました。この2週間では、ただ遊びに行くだけでは知ることのできない韓国の文化に触れることができたと思います。
この教壇実習は私にとって、とても有意義なものだったと思います。2週間という短期間ながら、たくさんの先生の授業を見学さえていただき、様々な授業スタイルがあることを実感することができました。また、実習を通してとても自信がついたと思います。これから私は自分の授業スタイルを見つけ、もっと経験を積んでいきたいと思います。
釜山外大での実習はとても大変ですがそれより、ためになることが多いので、まだ自身のない人、挑戦してみたい人は是非チャレンジしてみてください。
2016年入学 日本語学科 冨田青空
この教壇実習では、日本語教育に関してはもちろん、韓国の文化などについて学んだことがたくさんありました。
釜山外大は「can-do」方式であるため教科書や元にする教材がありません。その中で教案を作り授業準備をするのは初めてだったのでとても大変でした。しかし、教科書の例文のような、普段の会話では使わない日本語を教える授業ではなく、「実際に私たちが使っているような日本語を話せるようになる」ことを目標に授業を考えていくのでとても新鮮で面白かったです。
私自身、今まで模擬授業しか経験したことがなかったので、「100分の教案を書くこと」「実際に日本語学習者を相手に授業をすること」全てが初めての経験でした。とても大変でしたがやりきったという達成感と自信が身につきました。この実習では、授業や模擬授業だけでは体験することのできない経験をすることができたと思います。
また、チューターや釜山外大の先生、学生たちとの交流もとても楽しかったです。韓国の学生、文化、生活についてなど、たくさんの話を聞かせてもらいました。また、私は第二言語で韓国語を専攻しているので韓国語や、ソウルの言葉と釜山の方言の違いを教えてもらいました。
この実習期間中に、韓国と日本は文化面において、似ているようで似ていないところが多いなと思いました。それを一番感じたのは年齢による上下関係です。韓国の日本語クラスには1年生から4年生の学生が入り混じっていました。男子学生の中には兵役終わりの方もいて、年齢層は日本の大学のクラスより広かったです。私より年上の方もいたので、言葉遣いには気を配りながら実習を進めました。この2週間では、ただ遊びに行くだけでは知ることのできない韓国の文化に触れることができたと思います。
この教壇実習は私にとって、とても有意義なものだったと思います。2週間という短期間ながら、たくさんの先生の授業を見学さえていただき、様々な授業スタイルがあることを実感することができました。また、実習を通してとても自信がついたと思います。これから私は自分の授業スタイルを見つけ、もっと経験を積んでいきたいと思います。
釜山外大での実習はとても大変ですがそれより、ためになることが多いので、まだ自身のない人、挑戦してみたい人は是非チャレンジしてみてください。