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海外教壇実習

2019/08/16 09:50:00 日本語海外教壇実習体験記(マレーシア・手塚 楓さん)

  • Category海外教壇実習
  • Posted by近藤優美子
マレーシア国立科学大学(2019月2月)

2018年度卒業 日本語学科 手塚 楓


今回、マレーシアのペナン島にあるUSM(マレーシア工科大学)に行ってきました。日本語教育が盛んな東南アジアに行くのは初めてだったので、行く前から非常に楽しみでした。

このプログラムの滞在期間は二週間でした。一週目は見学を通してクラスの雰囲気や学校の様子を見ることができました。二週目は、見学したクラスで実際に授業を行いました。
私は担当の先生だけではなく、他の先生方の授業も見学したかったため所属されている四人の先生方の授業を見学させていただきました。先生方の授業はどれも面白く、個性がはっきりしていました。日本語だけを使って指導する先生や、英語やマレー語などの媒介語を用いて雑談をしながら授業を進める先生、PPTやイラスト、レアリアをたくさん使って指導する先生、今後授業を作る際にやってみたいことが増えました。

実習では、『げんき』7課の漢字の導入や8課のない形の導入をしました。漢字のクラスはPPTの使えない教室だったので、板書案を練りに練って作りました。色の使い分けやスペースの使い方などを改めて考えるいい機会になりました。また、PPTの便利さを改めて実感し、自分の足りないスキルの発見にもつながりました。ない形の授業では、活用の練習が大切になると思ったので何回も繰り返し練習ができるように授業を作りました。学生の飲み込みも早いので、授業が終わるころには定着が見られて達成感を得られました。同じ授業を二回ずつすることができたので一回目で改善点を見つけ、二回目で改善することができました。自由度の高い実習だったため、教師としての生活を体験することができました。

この二週間は実習だけではなく、バディや学生と過ごす時間がたくさんありました。一緒に過ごす中でマレーシアの文化や習慣などを学ぶことが多く、勉強になった二週間でした。大学生活最後の春休みでしたが、USMでの実習で有意義に使うことができました。今回の経験を活かし、今後につなげていきたいと思います。

2019/07/16 10:20:00 日本語海外教壇実習体験記(マレーシア・北浦 悠さん)

  • Category海外教壇実習
  • Posted by近藤優美子
マレーシア国立科学大学(2019月2月)

2017年度入学 日本語学科 北浦 悠


今回の実習では、大変なことと楽しいことが大きく分けて3つずつありました。この記事ではそのことを紹介していきます。

その前にまずは国立マレーシア科学大学(以下USM)を選んだ理由から。僕は高校生の時から授業があるたび「俺も教壇に立って授業したいなあ」と思っていました。そして大学入学後、海外日本語教壇実習の報告会に参加する機会があり話を聞いた後「これはチャンスや!」と思いました。その後教壇実習のために必要な授業をとり、満を持して実際に教壇ににたって授業を行えるUSMを選び、マレーシアに飛び立ちました。
 
 さて本題に入りましょう。まずは大変だったこと。
1・事前準備
2・現地のホテルに冷蔵庫がない
3・野良犬が汚い
実は今回の実習で(特にマレーシアで)つらいな・しんどいな と感じた場面はほとんどありませんでした。本当に大変なのは日本での事前準備と事後報告です。事前準備は本当に大変です。授業・アルバイトがあるなか教案を作成したり、何度もミーティングをしたり。けど言ってしまえば、しんどいことはすべて日本で終わります。2の冷蔵庫がない、は不便ですが自炊するわけではないのであまり影響はありませんでした。3の犬が汚い。病気を持っている可能性もあります。その上大きいので怖いです。来季行く方は気を付けてください。

続いて楽しかったこと。
1・色々なことを学べる
2・授業が上手くいった
3・バディと過ごす休日
楽しいことはたくさんありましたが、その中でも楽しかった3つを挙げました。1つ目の「色々なことを学べる」。僕にとってマレーシアは生まれて初めての海外でもありました。そのせいもあってか毎日大量の情報が目から・耳から・鼻から・五感すべてから受信されます。情報はとても新鮮で、毎日新しいことが起きるので飽きません。その情報を自分なりに整理して知識になったとき「学ぶってこれやん!」と思いました。2つ目。授業が上手くいったときは、本当に嬉しいし楽しいです。頑張って準備したことが実って、花咲いた瞬間に「やってよかった」と思いました。これは人から聞いただけじゃわかりにくいので是非行ってみてください。3つ目。僕には二週間ずっと一緒にいてくれたバディがいました。そのバディと休日に遠出したり、ご飯を食べたりしたときにマレーシアに来てよかったと思いました。

今回の教壇実習で何ができたのだろう。日本語の授業が上手くなった・英語を話せるようになった等、色々なことを学んだこの2週間で1番自分が成長できたと感じる部分はこのようなことではありません。「人間として豊かになれた」これが一番の収穫だと思います。外国の文化・言語・生活などを間近で見たことで今までとは違った考えをもてるようになりました。人として大きくなるためにも、海外日本語教壇実習はおススメです。

2019/07/16 10:20:00 日本語海外教壇実習体験記(台湾・長谷川歩美さん)

  • Category海外教壇実習
  • Posted by近藤優美子
東呉大学(2019月3月)

2018年度入学 日本語学科 長谷川歩美


私がこの教壇実習に参加したいと思った理由は、入学が4月に、昨年度教壇実習に参加した先輩方の事後報告プレゼンテーションを見たからです。
そのプレゼンテーションを見た時に、自分から行動することで、日本語を母語としない学習者とより近い距離で関わることができるのではないか、と考えました。

終わった今振り返ると、正直なところ事前準備は大変でした。東呉大学は他の大学のプログラムとは少し異なります。教壇に立つ授業ではなく、「日本語クラブ」の運営が主な活動です。そのため事前準備では日本語クラブのスケジュールや授業のテーマなどを一からすべて自分たちで決める必要がありました。しかし、すべて自分たちで自由に計画することができるという点は今回のプログラムの面白みでもありました。
1週目は週末に行う「台湾の食べ物や場所を日本語で紹介しよう」というフィールドワークに向けて、学生さんに日本語での紹介文を作成してもらいました。学生さんのレベル差がある中でその分を添削をするのはとても大変でした。ですが間違った助詞が使われているときに、私がすぐに訂正するのではなく、同じ助詞を使う例文を出して、学生さんに間違いだと気づかせるなど自分なりに工夫しながら添削をしました。
2週目からは実習生三人それぞれがテーマを決めて授業をしました。
興味や関心があるかないかによって学生さんの反応がはっきりと分かれるので、やっていて面白かったです。

実習の中では、現地の日本人の先生方の授業も見学させて頂きました。話すときの言葉選び、スピード、間の取り方、教材の見やすさなど、私にとっては得るものばかりでした。また授業見学が終わったあとで、そのクラスの学生さんが話しかけてくれて、日本語クラブ以外の学生さんとも関わることが出来ました。

今回の実習に参加して現地の先生方や、一緒に実習に参加した先輩方、日本語クラブの学生さんから本当に多くの事を学びました。そしてたくさんの人と出会うことが出来ました。中には、伝えたいことが上手く伝わらなかったり、授業が思い通りに進まず悔しい思いをしたりしたこともありましたが、全てこのプログラムに参加しなければ出来ない経験だったので、本当に参加して良かったと思います。私にとって貴重な二週間でした。
  • フィールドワークでは淡水へ
  • 東呉大学の日本語授業見学
  • 日本語クラブの学生さんと

2019/06/16 10:20:00 日本語海外教壇実習体験記(マレーシア・林つぐみさん)

  • Category海外教壇実習
  • Posted by近藤優美子
ラジャトゥンアズランシャー中高等学校(2019月2月)

2018年度入学 日本語学科 林つぐみ


日本語学科1回生でまだ知識も経験も浅いままでしたが、思い切ってマレーシアの実習に申し込み、参加できることになりました。
私が参加してみたいと思ったきっかけは、入学直後の先輩たちの実習報告でした。絶対に行った方が良いといと感じ、元々、日本語教育に興味があったことから、海外で日本語を教えられる機会があるなら是非体験していてみたいと思いました。

ラジャトゥンアズランシャー中等高等学校は、全寮制で1〜5年生(13〜17歳)までの生徒がいます。日本語の授業は、副専攻として4言語(日本語、中国語、フランス語、アラビア語)の中から選択できます。生徒が日本語を選んだ理由は、日本のアニメや漫画、ドラマが好きなことや親戚が日本にいることが挙げられました。授業はマレー語と英語で行われているため、生徒は流暢に英語も話せます。
今回、マレーシアの中等高等学校を選んだ理由は、日常生活では英語でコミュニケーションがとれる点や日本語の授業が出来る点、10代の生徒と関われる点の3点です。実際に、この3点をラジャトゥンアズランシャー中等高等学校で体験することが出来ました。日本語を勉強している生徒には出来るだけ日本語で会話をしましたが、日本語を学んでいない生徒や先生、スタッフの方とのコミュニケーションは英語でした。そのため、会話力も向上しましたし、より英語を勉強して意思疎通出来るようになりたいという意欲が湧きました。英語だけでなく、マレー語も生徒に教えてもらいました。マレー語で覚えた単語を使って話すととても喜んでくれることが嬉しく、もっと覚えようという気持ちになりました。そしてこれは、日本語教育でも同じことだと感じました。覚えた日本語を使った生徒に対して、反応良く応答すると学習者の学習意欲の向上に繋がります。このように、生徒から学びながら日本語の授業を作りました。
少ない知識の中で、私は今まで習った知識を振り絞り分からないところは現地の日本語の先生に相談して授業を作りました。その成果は、生徒の様子をみて判断します。理解できていない部分では、反応は薄いですが、理解できると顔が明るくなるのが分かるくらいに目が輝きます。その顔にするために、今後の大学生活で知識を蓄えて授業作りが出来るようになるのが、今後の目標です。今回、教壇実習に参加したことで今後の課題と日本語教育に対する興味がより増しました。また、これからが楽しみです。

  • 文化紹介での写真
  • 最終日の夕食の前に、生徒お別れのケーキのプレゼント
  • 最終日に5年生からお別れの日本語でのメッセージ

2019/05/16 10:20:00 日本語海外教壇実習体験記(台湾・倉本萌由さん)

  • Category海外教壇実習
  • Posted by近藤優美子
東呉大学(2019月3月)

2016年度入学 日本語学科 倉本萌由


私は今回、台湾の東呉大学で2週間実習させていただきました。ちょうど1年前にマレーシアのラジャ・トゥン・アズラン・シャー科学中高等学校での教壇実習プログラムに参加し、今回が2回目の教壇実習でしたが、教える対象や年齢、学習者のレベルや学習目的、実習内容など1年前と異なるものばかりでした。

東呉大学での実習の一番の目的は、日本語クラブを運営し、週末の1日を使いフィールドワークを行うことです。実習のメインが教壇に立つことではなく、クラスの運営・フィールドワークの実施というのは他の国の実習にはなく、興味深かったので参加を決めました。実習前にどのようなフィールドワークを行うか、その内容をクラブ内でどう説明するか、注意しなければならないことは何かなどを実習生3人で考えました。今回は「日本人を案内する台北ツアー」をテーマにそのツアーの中で行く場所や食べる食べ物を1人1つ選び、その歴史や成り立ち、作り方など紹介してもらうというものにしました。紹介文を書き始めるところから原稿を見ずに紹介できるようになるまで、予想していなかった問題点が見つかり、準備の方法や授業を進める際のパフォーマンスを変えることでもっと学生達がスムーズに取り組めることができたかもしれない、と自分が反省しなければならない部分もたくさんありました。それでも当日どのチームも無事にフィールドワークを終え、学生達の楽しかったという言葉や日本語で自分の国の歴史などを紹介できるようになって嬉しいという言葉を聞いたときはとても嬉しかったですし、このプログラムに参加してよかったと強く感じることができました。

日本語クラブに参加する学生は、全員が自らの意思で参加を決め参加してくれています。積極的な分、しっかり準備をしておかなければ大変な部分はありますが、学生と近い距離で長い時間を過ごせるというのはこの東呉大学での実習のいい部分だと感じました。また、実習生3人で協力しあって日本語クラブを運営していかなければならないので、協調性も高められると思います。事前学習や出発までの期間は大変なことの方が多いですが、参加すれば必ず日本語教育の面でも、人としても成長できますし、必ず何か得ることができます。将来日本語教育を目指している人はもちろん、何かに挑戦してみたい人も是非このプログラムに参加してみてください。

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