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派遣留学

2015/11/12 15:10:00 派遣留学(韓国・草川保奈美さん)

  • Category派遣留学
  • Posted by北川幸子
仁川大学(2013年~2014年)
2012年入学 日本語学科 草川保奈美


 私は日本語学科に入学してすぐ、日本語教育実習ができる派遣留学の存在を知りました。派遣留学から帰ってきた先輩に直接お話を伺い、興味を持ち、私も留学したいという気持ちを持ち始めました。日本語学科が派遣留学で申請できる国はオランダや韓国などがあり、私が韓国を選んだ理由は韓国語に関心があったからです。日本語と似ているといわれている韓国語ですが、韓国人はどのように日本語を勉強しているのか。また、日本語学習者の多い国である韓国ではどのような日本語教育が行われているのか知りたいという思いから、仁川大学を選び、韓国語の勉強も始めました。
 もともと韓国ドラマやK-popに関心があった私は韓国語の勉強も苦ではなく、楽しく留学生活を送っていました。授業の中で韓国語母語話者が誤りやすい文型や単語、言い回しなどを知り、それは私たち日本語母語話者が韓国語を話す際にも見られる母語干渉による誤用がたくさん出てきました。そしてそれらを疑問に思い、私に質問に来る学生も少なくはありませんでした。しかし、すぐ答えられるようなものではなく、ハンドブックや教科書を見ながら答えていました。そうして毎日を過ごすうちに、だんだん日本語の特徴や韓国語との微妙な語感の違いがわかっていき、もっと知りたいと思えるようになりました。また、日本語を勉強する学習者ともっと関わりたいと思い、仁川の中高生を対象にした日本語キャンプにも参加させていただきました。そこでは日本の音楽に興味がある学生や漫画・アニメが好きな学生など動機は様々ではありましたが、日本語を熱心に学ぶ学生たちの姿がありました。私はさらに日本語を勉強したいと思うようになり、同時に韓国語ももっと知りたいと思うようになりました。
 留学は楽しいだけではなく、実際に現地の授業や課題をこなさなければならず、慣れないことだらけで苦労もたくさんしました。しかし、それらを乗り越えれば、今まで見えてこなかったものが見えてきたり、それらに興味を持つようになったりします。そしてそれらは、留学していたからこそ見えてくるものであり、日本にずっといたらわからなかったことだろうと今では思います。みなさんも少しでも興味があるのであれば、ぜひ留学をしてみてはいかがでしょうか。もしかしたら、なにか新しいものが見えてくるかもしれません。私の体験を読んで、少しでも多くの人が留学に興味を持ってくださることを願います。ご精読ありがとうございました。
  • 仁川大学日本語学科が使っていた棟
  • 中高生対象の日本語キャンプの様子、たこ焼き体験
  • 中高生対象の日本語キャンプの様子、浴衣体験

2015/11/09 11:00:00 派遣留学(ベトナム・葛城真奈さん)

  • Category派遣留学
  • Posted by北川幸子
ハノイ大学 2015年1月~6月
2014年度入学 大学院実践言語教育コース日本語教育領域 葛城真奈


 ハノイはベトナムの北部にある1000年の歴史がある都市です。“ベトナム”と聞くと、常夏を思い浮かべる人もいると思いますが、ハノイには四季があり、冬はダウンジャケットが必要なこともあるくらい冷え込みます。夏は40度近くまで気温が上がる日もあり、昼間、出歩くことを躊躇うこともよくありました。
帰国して、ハノイはどうだった?と友人に聞かれると、私は「食べ物がおいしかった!」といつも答えてしまいます。ベトナム料理は日本の料理と似ている部分もあり、日本人の口によく合うと思います。ハノイ大学の周辺にも安くて、おいしい店があり、300円ほどで、おなか一杯食べられます。また、学生寮に住んでいたので、学生が作ってくれたベトナムの家庭料理を食べる機会も多く、料理の作り方なども教えてもらうことができました。
ベトナムでは、先生をとても大事にする文化があり、また、素朴で人懐こい学生が多いので、食事の心配をしてくれたり、休みの日に遊びに連れて行ってくれたり、困ったことがあったら力になってくれたりと、学生のおかげで快適な生活を送ることができました。

 ハノイ大学では、日本人教師は1年生と2年生の会話と作文の授業を担当します。ベトナムは、日本人教師が不足しており、日本語教師でないボランティアの方が教壇にたっていることも少なくありません。そのような環境なので、ハノイ大学では実習というより、一教師として、授業をまかされます。私は1年生と2年生の作文の授業を担当しました。課ごとの作文のタイトルは決まっているのですが、どのように授業を進めるのかについては自由でした。作文の授業は一週間に1回で、2週で一つの課がおわります。一週目に作文で使う表現の学習、話題の導入を行い、作文は宿題になります。2週目が1コマ(90分)すべてがフィードバックでした。ハノイにいる間の私の課題は、90分間のフィードバックの時間、学生を飽きさせずに、次につながるフィードバックを行うためにどのような授業をすればいいかということでした。

 ベトナムでは、教師を敬う文化が根強く、学生が教師を評価したり、授業の進め方などに対して意見をいったりするということほとんどありません。また、ハノイ大学では授業の進め方に対して、ベトナム人の同僚の先生などから何か意見を言われることもありませんでした。自由である反面、どうすれば、よりよい授業ができるのか、ベトナムで学んでいる学習者のために日本人である私にできることは何なのかを常に考え、試行錯誤するという毎日でした。少しの工夫で、学生の反応が違ったり、作文の提出率が伸びたりと、小さなことでも何かしらの変化があり、反応が返ってくるというのはとてもやりがいがあるものでした。半年という短い期間でしたが、とても貴重な経験になりました。自分で考え、実践し、その結果を内省し、次の授業に活かすということは、どの教師も行っていることだと思いますが、ハノイ大学では、一人の教師に任されている部分が大きいため、この過程の重要さに改めて気づくことができました。
  • 日本語学科のある建物から見下ろしたハノイ大学とハノイの街並み
  • 2年生のクラス

2015/11/09 10:40:00 派遣留学(オランダ・眞鍋千裕さん)

  • Category派遣留学
  • Posted by北川幸子
オランダ国立南大学 2014年9月20日~2015年9月19日
2013年入学 日本語学科 眞鍋千裕


 私は1回生の時に派遣留学の試験を受け、2回生の9月から1年間オランダにあるオランダ国立南大学へ留学しました。日本語のクラスは一週間に約10コマ担当し、それ以外には英語やオランダ語の授業を受けました。実習は「みんなの日本語」や「BASIC KANJI」を使い、導入、漢字、会話、聴解、読解、文化のクラスなど、すべての授業をさせていただきました。授業は教案やパワーポイント、教材をすべて自分で一から考え、準備をしなければなりません。ですが、現地の生生方に授業前に教案やパワーポイントのアドバイスをしていただき、授業後にフィードバックをしていただけるので、毎回自分自身も成長することができました。また学生の方から○○の活動が楽しかった、○○の説明がわかりやすかったなど感想をもらうこともよくありました。最初は教壇に立つことで精一杯でしたが、最後は臨機応変に対応したり、学生が間違えた場合の正解への導き方を自然と身に着けたり、クラスコントロールなど自分の授業に自信を持って行うことができるようになりました。クラスの中では「先生」ですが、それ以外の場所では「友達」です。ですから、お互いの言語を教えあったり、放課後に一緒に遊んだり食事に行ったり、休日にはパーティーをしたり旅行に行ったり、とても深い関係を築くことができたと感じています。オランダの有名な場所を案内してもらったり、一緒にヨーロッパ旅行へ行ったり、本当に濃い毎日でした。先生と学生、友達として接し、一年間のほとんどを一緒に過ごしたので、家族のような存在になりました。
 もちろんそれ以外にも学んだことがたくさんあります。文化や考え方の違いも、最初は戸惑いながらも互いの良い所を見つけ受け入れることができました。彼らは思ったことはきちんと口に出して言い、「言わない方が失礼だ」という考えを持つ人が多いので、私もできるだけオランダの文化に溶け込めるように努力しました。
 また、はじめての一人暮らしが海外で、今までいかに周りの人に支えられていたか実感しました。帰国してから周りから「変わったね、大人になったね」と言われることが多いのですが、正直自分ではどのように変わったのかわかりません。しかし、何か人生の中で大切なことを学んだ気がします。
 全てが、毎日がはじめての経験で一年は本当にあっという間でした。もちろん辛いことや大変なこともたくさんありましたが、全て価値のある経験です。その中から学べることがたくさんありました。楽しいことや嬉しいことも数えられないほどありました。サプライズで授業中に二十歳の誕生日を祝ってもらったり、最後の授業の日にクラスごとにアルバムや手紙をもらったり、忘れられない素敵な経験もたくさんしました。オランダ人の人達は本当に暖かく親切で、オランダは私の第二の故郷です。
 今回の留学を応援してくれた家族、また支えていただいた先生方や友達など全ての方々のおかげで素晴らしい一年間を送ることができました。これからはその方々に恩返しできるように夢に向かって進んでいきたいと思います。
  • 1年生と書道をした時の写真です。
  • 最後の文化のクラスでの集合写真です。
  • 日本語学科の先生方と留学生でのお食事会での写真です。

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