2018/08/20 10:30:00 海外教壇実習体験記(マレーシア・小山皐季さん)
海外教壇実習
近藤優美子
国立タイピン高等・中等学校(2018年3月)
2016年入学 日本語学科 小山 皐季
私はマレーシアの国立タイピン中等・高等学校で春期休暇中の約2週間、教壇実習をさせていただきました。この学校は今回初めて実習先に加えられ、どのような学校でどのようなシステムで授業が行われているのか分からなかったため、大きな不安がありました。しかし、多くの先生方や生徒に助けられ、支えられて無事に終えることが出来ました。
国立タイピン中等・高等学校では副教科として4つの言語から1つを選択する言語選択授業があり、そのうちの1つに日本語があります。日本語を選択した生徒は、言語より日本文化に興味を持って勉強を始めた生徒が大半でした。また、学校全体が定期試験前ということもあり、主教科の方へ勉強の力をより注いでしまう生徒もいるようでした。そのため、日本語という言語に生徒を惹きつけ、尚且つ楽しいと思ってもらえる授業をすることが私の中での課題となりました。しかし、海外での日本語教育現場を実際に肌で感じてみると、大学での授業や事前学習で培ったことが自分で上手く活かせませんでした。その都度教案を練り直しましたが、なかなか納得ができず、自分自身に苛立つこともありました。
そんな中でも、やはり根本にあり忘れてはいけないと思ったのは生徒のことを考えるということです。自分の中の不安は生徒には関係がないことであり、自分は何のために実習へ来たのか、この2週間で私ができる事は何かと考えると、たとえ些細な興味からでも日本語を学んでくれている生徒にもおもしろい、なるほどと思ってもらえる授業をする事でした。実際に、ゲームを行ったり、漢字を教える際には覚えやすく絵を書いたり視覚的な楽しさも取り入れることで、生徒は「あぁ~!」と理解してくれたり楽しそうに授業を受けてくれました。
今回、海外日本語教壇実習は私の中で大きな挑戦でした。教壇実習をして良かったと多くの先輩方からお話を聞きましたが、本当にその通りです。大学生活4年間の中でも強く印象に残る体験になると思います。自分の目で見たもの、感じたものは形として残すことは難しいですが、今回の教壇実習をただの経験として終わらせてしまわないよう、自分の知識として今後活かしていきたいと思います。
2018/07/30 11:40:00 海外教壇実習体験記(台湾・張 浩然さん)
海外教壇実習
近藤優美子
東呉大学(2018年3月)
2017年入学 大学院 言語教育 張 浩然
東呉大学での実習は授業に入るのではなく、自分たちで計画、運営する日本語クラブという形式で行われ、実習生のチームワークが大事です。自分が活動をするときに出来なかったことをすぐにチームメンバーと相談したり、夜中までにミーティングをしたりして、実習生の間での学び合いも多く、とても実りのある実習期間を過ごすことができました。また今回私たちのチームは特徴的で、チームメンバーがそれぞれ日本、韓国、中国出身で、学生とそれぞれの国のことを話すこともできました。
台湾に行く前に、日本語母語話者でない私たちは台湾に行って日本語を教えることが不安でした。しかし、実際に活動を始めてから、東呉大学の先生方が学生に日本語で様々な国の文化や習慣を知ってもらうのはとても貴重な機会だと言ってくださり、学生さんも「外国人でも日本人のように日本語が話せるんだ、と勇気をもらった」との感想を言ってくれました。このように東呉大学の先生方と学生さんからいただいた暖かい励ましで、もっと学生さんと交流したい、もっと色々教えられるようになりたいという気持ちが高まりました。
私は今回の実習を通して将来自分がなりたい日本語教師像を描くことができました。私は将来中国に帰って日本語教師として働きたいと思っています。今回の実習では初めて同じ中国語を母語とする学習者を教える経験ができました。東呉大学での実習をする前に、私は大学院で実践の授業で教案の書き方や、文型の導入方法を勉強し、授業を行ったことがありましたが、学習者との交流がほとんどありませんでした。今回の実習では、学生と母語が同じで、文化も近いことで、活動のとき、学生が本当に関心を持っていることについて討論できたり、学生も自分のことを言えたりして、教える側の私も学生から色々な情報や知識をもらいました。これからも学習者の意志を尊重し、一方的に教えるのではなく、教師と学習生がお互いに学び合う学習環境を作れる日本語教師になりたいと思います。
短い実習期間ですが、盛りだくさんの学び、刺激、感動をもらえる貴重なチャンスなので、皆さんもぜひ東呉大学での実習を通して自分の課題を見つけてください。
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今回の実習生は多国籍、いろいろ協力し合えました
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2018/07/10 10:30:00 京都市日本語ボランティア体験記(高校・チームレッスン)
学科紹介
近藤優美子
日本語教員養成推進室では、「教える」経験を積むために、様々なボランティア活動を紹介しています。今回はそのうちの1つ、約1年間の高校での日本語レッスンを御紹介します。
日本語を勉強するのは、学習経験ゼロの交換留学生
平日毎日、1日1コマ50分の日本語プライベートレッスン
担当したのは京都外大の日本語学科1年次生から大学院生のチームです。
1年間チームに加わってくれた4年次生山本紗也香さんの体験記です。
このボランティアの魅力は、一人の留学生に1年間という長い期間日本語指導が出来ることだと思います。
ボランティアを始めたときには、ひらがなも書けるかどうかというレベルだったのにも関わらず、だんだんと話せるようになり、今では英語に頼ることも少なくなっています。
自分の教えた日本語をきちんと使えるようになっていく姿を見るのは、とても感慨深いです。
また、チームティーチングなので、他の担当学生の引き継ぎを見て、「こういう教え方もあるのか」などといった新しい学びも得ています。
私自身、このボランティアは日本語教師志望者だけではなく、教職志望者にも参加する価値のあるものだと思います。
それは、地域の小~高校にはたくさんの外国籍の子どもたちがいるからです。
「そのような子どもたちにどのように日本語指導をしていけば良いのか」ということを勉強するためにも、ぜひ多くの京外大生に参加してほしいです。
所属学科にかかわらず、興味のある方は、ぜひ推進室(6号館1階)に来てみてください!
推進室の先生が相談にのってくれますよ!
お待ちしております!!!
日本語を勉強するのは、学習経験ゼロの交換留学生
平日毎日、1日1コマ50分の日本語プライベートレッスン
担当したのは京都外大の日本語学科1年次生から大学院生のチームです。
1年間チームに加わってくれた4年次生山本紗也香さんの体験記です。
このボランティアの魅力は、一人の留学生に1年間という長い期間日本語指導が出来ることだと思います。
ボランティアを始めたときには、ひらがなも書けるかどうかというレベルだったのにも関わらず、だんだんと話せるようになり、今では英語に頼ることも少なくなっています。
自分の教えた日本語をきちんと使えるようになっていく姿を見るのは、とても感慨深いです。
また、チームティーチングなので、他の担当学生の引き継ぎを見て、「こういう教え方もあるのか」などといった新しい学びも得ています。
私自身、このボランティアは日本語教師志望者だけではなく、教職志望者にも参加する価値のあるものだと思います。
それは、地域の小~高校にはたくさんの外国籍の子どもたちがいるからです。
「そのような子どもたちにどのように日本語指導をしていけば良いのか」ということを勉強するためにも、ぜひ多くの京外大生に参加してほしいです。
所属学科にかかわらず、興味のある方は、ぜひ推進室(6号館1階)に来てみてください!
推進室の先生が相談にのってくれますよ!
お待ちしております!!!
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カードを用意して自分の部屋を説明してもらいました
2018/06/20 11:40:00 海外教壇実習体験記(台湾・野中優里さん)
海外教壇実習
近藤優美子
東呉大学(2018年3月)
2017年入学 日本語学科 野中優里
今回の東呉大学の実習では教壇に立って授業を行うのではなく、日本語クラブという形で昼休みと放課後の時間を利用してさまざまな活動をしました。
そのため、教科書があるわけではなく、範囲が決められているわけでもありませんでした。
日本語クラブで、どんな活動をどのようなレベル向けに作るのか、学生のレベルを判断する基準はどうするかなど、全て自分たちで決めなければいけませんでした。
初めてのことばかりで難しかったこと、学んだことがたくさんありました。
さまざまな課題がある中、締め切りを管理することや、どの課題からやるべきかの優先順位がわからなかったり、模擬授業で使う教材のクオリティが一人だけ低かったり、何度もやり直しをして先生や先輩方にたくさんお世話になりました。
目上の方に送るメールの書き方、パソコンの使い方、チームワークの大切さなど、この実習に参加していないとわからなかったことも知ることができました。
現地では学生さんについて考えさせられました。
グループ活動を中心に行っていたのですが、私が担当していたグループ内はレベル差が大きかったため、それぞれに用意する質問を考えたり、言い方・話し方を工夫したりと、とても勉強になることばかりでした。
担当しているグループ以外の学生さんとも交流することができました。
観光に連れて行ってもらったり、たくさんお話をしたり、私たちとだけでなく学生さん同士も仲良くなり、学生さんたちから参加してよかったという声をいただくことができました。
一年生でこのプログラムに参加することはとても不安に感じていましたが、何かにチャレンジする気持ちやできないことができるようになったこと、学生さんとのコミュニケーションを通して学んだことなどの貴重な体験を自信に繋げて、これからも様々なことに挑戦していきたいと思います。
事前準備や実習はとても大変ですが、達成感や楽しさを感じることができますし、大学生活の中でも貴重な体験になると思います。やってみたいけど、自信がない方や、何か頑張ってみたい、と思っている方など、みなさんぜひ挑戦してみてください。
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方言カルタを作ってゲーム
2018/05/31 11:30:00 海外教壇実習体験記(マレーシア・倉本萌由さん)
海外教壇実習
近藤優美子
国立タイピン高等・中等学校(2018年3月)
2016年入学 日本語学科 倉本萌由
私は今回、マレーシアの国立タイピン中等・高等学校で2週間実習をさせていただきました。これまで、このプログラムに参加してみたい、という思いがあっても、どこか自分に自信がなくなかなか1歩を踏み出せずにいました。しかし、「実践日本語教育Ⅰ・Ⅱ」の授業や、SkypeやLINEで日本語学習者と会話をするボランティアでの経験を通して、教えられる自信を少し持つことが出来たため、参加を決めました。今回の実習では、ボランティアなどの経験を活かし、自分は今どんなことが出来るのかを知ることが出来ました。
実習の2週間のうちの最終週が、実習校のテスト期間と重なってしまっていたので、私達は1週目から毎日授業をさせていただきました。今回、教える対象は中学生でした。中学生に教えるのは初めてのことだったので、授業の準備の際に、退屈になってしまわないよう工夫することが少し大変でしたし、やはり授業前は緊張や不安でいっぱいでした。しかし、生徒が真剣に授業を聞いてくれていたり、楽しそうにアクティビティに参加してくれている様子を見たときは、大変だったことや不安だったことを忘れるほど嬉しかったです。
2週目には日本の文化紹介を行いました。茶道、書道、浴衣、折り紙など生徒達が興味を持ってくれ、日本についての質問もたくさんしてくれ、たくさんの生徒と仲良くなることができました。それと同時に、日本人である自分がもっと日本の文化について詳しくならないといけないと感じました。
この実習を通して、少しですがまた自分に自信を持つことができました。新たな反省点もたくさん見つけることが出来ました。そして、目標も見つけました。ここで終わるのではなく、ボランティアや実習の機会でそれらを改善していき、また、自分の自信に繋がるような強みもそこで見つけたいです。そして、今の目標や理想とする日本語教師に近づけるよう努力したいです。
また、マレーシアという国についてもたくさん知ることが出来ました。文化や宗教のことなど、出発前に分かっていたつもりでも、現地に到着してから実感することが多々ありました。日本と違う部分もあり、初めは戸惑いましたが、すぐに慣れて生活できました。マレーシアの人の優しさや文化や宗教、生活を自分の身で体験できたことも、このプログラムに参加して良かったと思えることのうちの1つです。
このプログラムでは、大学の授業だけでは経験できないようなことがたくさん体験できます。もし自信がなくても、出発するまでに先生方が本当にたくさんのサポートをしてくださります。参加した後、必ず達成感が得られ、自信もつき、人としても成長できると思います。皆さん、ぜひ参加してみてください。
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最終日は学生達が見送りに来てくれました
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日本文化体験で浴衣の着付け