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2015/11/09 11:00:00 派遣留学(ベトナム・葛城真奈さん)

  • Category派遣留学
  • Posted by北川幸子
ハノイ大学 2015年1月~6月
2014年度入学 大学院実践言語教育コース日本語教育領域 葛城真奈


 ハノイはベトナムの北部にある1000年の歴史がある都市です。“ベトナム”と聞くと、常夏を思い浮かべる人もいると思いますが、ハノイには四季があり、冬はダウンジャケットが必要なこともあるくらい冷え込みます。夏は40度近くまで気温が上がる日もあり、昼間、出歩くことを躊躇うこともよくありました。
帰国して、ハノイはどうだった?と友人に聞かれると、私は「食べ物がおいしかった!」といつも答えてしまいます。ベトナム料理は日本の料理と似ている部分もあり、日本人の口によく合うと思います。ハノイ大学の周辺にも安くて、おいしい店があり、300円ほどで、おなか一杯食べられます。また、学生寮に住んでいたので、学生が作ってくれたベトナムの家庭料理を食べる機会も多く、料理の作り方なども教えてもらうことができました。
ベトナムでは、先生をとても大事にする文化があり、また、素朴で人懐こい学生が多いので、食事の心配をしてくれたり、休みの日に遊びに連れて行ってくれたり、困ったことがあったら力になってくれたりと、学生のおかげで快適な生活を送ることができました。

 ハノイ大学では、日本人教師は1年生と2年生の会話と作文の授業を担当します。ベトナムは、日本人教師が不足しており、日本語教師でないボランティアの方が教壇にたっていることも少なくありません。そのような環境なので、ハノイ大学では実習というより、一教師として、授業をまかされます。私は1年生と2年生の作文の授業を担当しました。課ごとの作文のタイトルは決まっているのですが、どのように授業を進めるのかについては自由でした。作文の授業は一週間に1回で、2週で一つの課がおわります。一週目に作文で使う表現の学習、話題の導入を行い、作文は宿題になります。2週目が1コマ(90分)すべてがフィードバックでした。ハノイにいる間の私の課題は、90分間のフィードバックの時間、学生を飽きさせずに、次につながるフィードバックを行うためにどのような授業をすればいいかということでした。

 ベトナムでは、教師を敬う文化が根強く、学生が教師を評価したり、授業の進め方などに対して意見をいったりするということほとんどありません。また、ハノイ大学では授業の進め方に対して、ベトナム人の同僚の先生などから何か意見を言われることもありませんでした。自由である反面、どうすれば、よりよい授業ができるのか、ベトナムで学んでいる学習者のために日本人である私にできることは何なのかを常に考え、試行錯誤するという毎日でした。少しの工夫で、学生の反応が違ったり、作文の提出率が伸びたりと、小さなことでも何かしらの変化があり、反応が返ってくるというのはとてもやりがいがあるものでした。半年という短い期間でしたが、とても貴重な経験になりました。自分で考え、実践し、その結果を内省し、次の授業に活かすということは、どの教師も行っていることだと思いますが、ハノイ大学では、一人の教師に任されている部分が大きいため、この過程の重要さに改めて気づくことができました。
  • 日本語学科のある建物から見下ろしたハノイ大学とハノイの街並み
  • 2年生のクラス

2015/11/09 10:50:00 インターンシップ体験記(韓国・ 野津茜さん)

  • Category海外教壇実習
  • Posted by北川幸子
釜山外国語大学(2015年9月)
2014年度入学  日本語学科 野津茜


 私は、今年の夏休みに韓国にある釜山外国語大学で2週間の日本語教師インターンシップをしてきました。就職活動もあり、大学4年生でインターンシップへ行くのをためらいましたが、4年間の日本語教育の集大成と韓国語を勉強していることがきっかけで行こうと決意しました。

 釜山外大でのインターンシップ(生活面・学校面・実習面)についてご紹介します。
[実習面]
 釜山外大でのインターンシップは、名古屋外大・明海大・そして京都外大の3校合同で行いました。そのため、韓国人の友達だけではなく、他大学の日本人の友達も作ることができました。同じ実習生なので、アドバイスをしたりすぐに仲良くなることができました。
 今回私が担当したクラスですが、A1と言って日本語ゼロ初級のクラスでした。釜山外大では、教科書ではなく、トピックを用いてPPTを使用し教えます。
釜山外大の1番良いところは、日本人の先生が多いため、細かく、丁寧に指導してくださるところです。そして、時には厳しいお言葉も・・・。実習なので、優しく楽しいことばかりではありません。

[学校面]
 釜山外大は、京都外大の何倍もの広さで、とてもきれいです。そして、山の上にあるため、晴れの日や夜は、景色が綺麗です。9月に実習があったのですが、少し肌寒かったため、カーディガンなど薄手の上着を1着でも持参することをオススメします。
 校内は、Wi-Fi飛んでいるため不自由なくスマホやパソコンを使用することができます。また、コンビニや、カフェ、食堂も充実しているため食事にも困りません。韓国といえば、辛い食べ物を想像する方もいると思いますが、安心してください。カフェでは、サンドイッチやパンなども販売しているため辛いものが苦手な方でも大丈夫です。また、食堂にも親子丼??(日本のとは少し味が違います 笑 )があります。ぜひ、食べて見てください。
  
[生活面]
 2週間日本語学科の生徒の家へホームステイをしました。私のホームステイ先は、大学2年生の女の子の家でした。2週間のホームステイは少し不安でしたが、すぐに仲良くなることができ、実習も生活も毎日、とても充実していました。週末は、買い物をしたり、市内を観光しました。1日1日がとても濃く、2週間あっという間に過ぎました。最後に、今回のインターンシップでは関わる人にとても恵まれていました。ホームステイの子はもちろん、担当の先生、担当したクラスの生徒、釜山外大で出来た友達、一緒にインターンシップへ行った2年生の津留崎さん、野末くん、本当にありがとう!2人と一緒に釜山外大で実習することが出来て本当に良かったです!
私だけではなく、津留崎さん、野末くん、私たち3人全員が、行く前より一回り以上大きく成長して帰国することができました。日本語教育インターンシップでは、素敵な思い出と海外で日本語を教えるという貴重な体験をすることで、自分自身も大きく成長することが出来ます。ぜひ、みなさんも参加してみてください。
  • 釜山外大から見た夜景です。
  • 天気のいい日は景色がとても綺麗です。

2015/11/09 10:40:00 派遣留学(オランダ・眞鍋千裕さん)

  • Category派遣留学
  • Posted by北川幸子
オランダ国立南大学 2014年9月20日~2015年9月19日
2013年入学 日本語学科 眞鍋千裕


 私は1回生の時に派遣留学の試験を受け、2回生の9月から1年間オランダにあるオランダ国立南大学へ留学しました。日本語のクラスは一週間に約10コマ担当し、それ以外には英語やオランダ語の授業を受けました。実習は「みんなの日本語」や「BASIC KANJI」を使い、導入、漢字、会話、聴解、読解、文化のクラスなど、すべての授業をさせていただきました。授業は教案やパワーポイント、教材をすべて自分で一から考え、準備をしなければなりません。ですが、現地の生生方に授業前に教案やパワーポイントのアドバイスをしていただき、授業後にフィードバックをしていただけるので、毎回自分自身も成長することができました。また学生の方から○○の活動が楽しかった、○○の説明がわかりやすかったなど感想をもらうこともよくありました。最初は教壇に立つことで精一杯でしたが、最後は臨機応変に対応したり、学生が間違えた場合の正解への導き方を自然と身に着けたり、クラスコントロールなど自分の授業に自信を持って行うことができるようになりました。クラスの中では「先生」ですが、それ以外の場所では「友達」です。ですから、お互いの言語を教えあったり、放課後に一緒に遊んだり食事に行ったり、休日にはパーティーをしたり旅行に行ったり、とても深い関係を築くことができたと感じています。オランダの有名な場所を案内してもらったり、一緒にヨーロッパ旅行へ行ったり、本当に濃い毎日でした。先生と学生、友達として接し、一年間のほとんどを一緒に過ごしたので、家族のような存在になりました。
 もちろんそれ以外にも学んだことがたくさんあります。文化や考え方の違いも、最初は戸惑いながらも互いの良い所を見つけ受け入れることができました。彼らは思ったことはきちんと口に出して言い、「言わない方が失礼だ」という考えを持つ人が多いので、私もできるだけオランダの文化に溶け込めるように努力しました。
 また、はじめての一人暮らしが海外で、今までいかに周りの人に支えられていたか実感しました。帰国してから周りから「変わったね、大人になったね」と言われることが多いのですが、正直自分ではどのように変わったのかわかりません。しかし、何か人生の中で大切なことを学んだ気がします。
 全てが、毎日がはじめての経験で一年は本当にあっという間でした。もちろん辛いことや大変なこともたくさんありましたが、全て価値のある経験です。その中から学べることがたくさんありました。楽しいことや嬉しいことも数えられないほどありました。サプライズで授業中に二十歳の誕生日を祝ってもらったり、最後の授業の日にクラスごとにアルバムや手紙をもらったり、忘れられない素敵な経験もたくさんしました。オランダ人の人達は本当に暖かく親切で、オランダは私の第二の故郷です。
 今回の留学を応援してくれた家族、また支えていただいた先生方や友達など全ての方々のおかげで素晴らしい一年間を送ることができました。これからはその方々に恩返しできるように夢に向かって進んでいきたいと思います。
  • 1年生と書道をした時の写真です。
  • 最後の文化のクラスでの集合写真です。
  • 日本語学科の先生方と留学生でのお食事会での写真です。

2015/11/04 18:30:00 インターンシップ体験記(マレーシア・須内香菜未さん)

  • Category海外教壇実習
  • Posted by北川幸子
国立ラジャチュラン高等・中等学校(2015年8月8日~8月31日)
2013年入学 日本語学科 須内香菜未


 私たちはマレーシアの首都クアラルンプールからバスで3時間のところにあるイポーで3週間実習を行いました。大変だったことは、日本語だけでなく英語での指示も伝わらないことが多かったことです。実習が始まった頃は何を言っているのかわからなくて退屈になっている生徒や、何をすればいいのかわからなくなっている生徒が何人かいました。その後はマレー語も使いながらやっていました。知っている単語を聞くとよく反応してくれていました。
 行く前はあまりマレーシアの生活がイメージできなかったのですが、食べ物がとてもおいしくて毎日食事に行くのが楽しみでした(笑)。日本ではなかなか食べられないフルーツも食べることができました。
 今回、日本語学科3回生3人で参加しましたが、みんな初めてのインターンシップだったので、不安なことばかりでした。でも行ってみると、日本では経験できないことや、海外で実習をしたからこそ学べたことがたくさんありました。本当にインターンシップに参加してよかったと思っています。
  • 日本語の授業をする教室です。
  • ハリラヤというマレーシアの独立を祝う行事がありました。その時に様々な衣装を着た生徒たちと撮った写真です。

2015/10/28 11:00:00 大学院修了生の声2

  • Category大学院修了生の声
  • Posted by北川幸子
 前回に続き、今回は一年制の修士コースを修了された瀬川綾子さんにお話をうかがいました。

【瀬川綾子さん(2015年3月 博士前期課程修了)】
短大を卒業後、化粧品会社に就職。約10年の会社員生活に区切りをつけ、念願のイタリア留学へ。帰国後、イタリア語講師に。留学中に日本語を学ぶイタリア人とLanguage Exchangeをした経験がきっかけとなって日本語教師養成講座へ。大学三年次に編入し、大学を卒業。国内の日本語学校やタイの中等教育などで日本語を教えたのち、本学の大学院へ。ユニークな経歴をもつ瀬川さんです。

北川:大学院進学を決めた理由は何ですか?
瀬川さん:大学院進学はタイから戻るちょっと前から考え始めていたんですが、教えていて感じた疑問を既存の本でしか確認できないなぁと思って、もっと自分の力で調べたりできないかなと思ったのがきっかけですね。

北川:大学院で取り組まれた研究のテーマを教えてください。
瀬川さん:どうしたら学習者が日本人と円滑なコミュニケーションができるのか、ということに一番のポイントを置いて、その題材として可能形をとりあげました。可能形に潜んでいる含意というものがあるのか、日本語母語話者を対象に調査をして使用実態を明らかにしました。そのうえで、それを今度はどのように学習者に教えていけるのか、指導法を見つけていく、ということをやりました。

北川:研究で大変だったことは?
瀬川さん:全部大変だったんですけど(笑)。日本語学についての基礎知識が十分ではなかったので、その点で一番苦労しました。自分が教えてきた経験はあるんですけどそれを学問としてとらえることが難しくて…

北川:その基礎的な知識を補う部分で何か在学中にされたことはありますか?
瀬川さん:そうですね、とにかく本はたくさん読みました。本と論文ですね。

北川:その他に大変だったことは?
瀬川さん:可能形の指導(授業)を実際にやってみてデータをとるということだったんですけど、教材を作る段階でもかなり悩みましたし、結果が出なかったら話にならないので…、夏休みにデータをとることになっていたんですけど、そこまでに教材を作らなければいけないというプレッシャーもあって…。教材を作るための理論をおさえたり、データをどのように分析してどのように説明をしてばいいかなど、いろいろ難しく、悩みました。
自分はひとつの視点から見ていても、他の角度から見ればいろいろ出てきますし、研究の過程で周りから自分の思ってもいないご意見をいただいたりして、それをどう解決していけばいいのか、気づかない部分での指摘は役に立つ部分もあるんですが、対処にも困りました。

北川:今のお話にも関連するかもしれませんが、瀬川さんにとって大学院の一年間、そこでの収穫やご自身の成長はどのように感じていらっしゃいますか。
瀬川さん:そうですね。私は、ものごとを順序立てて論理的に考えることが苦手だったんですね。でも何かを考えていくときにひとつずつ丁寧に考えていくという癖はついたかなと思います。いろんな視点をもつこととか。すごく凝り固まっていた自分の考えをほぐすことはできたかなと感じています。

北川:現場で感じた疑問を解決したいという具体的な目的があったかと思うんですが、結果的にはその解決のプロセスで得られた方法や姿勢といったもののほうが実りが大きかったんですね。
瀬川さん:そうかもしれないですね。凝り固まっているからこその問題ってたくさんあったんだなって感じています。

北川:最後に今後の展望を聞かせてください。
瀬川さん:言葉を勉強することのもっとも大切な点は、やはりコミュニケーションだと思いますので、何年日本語を勉強していても話せない学生って多いですけど、話せる学習者をどうやって育てていけばよいか、指導法や教材作りにもとても興味がありますので、そういったものを作っていきたいと思っています。
北川:ぜひ。楽しみにしています。

瀬川さんは近々、国際交流基金から日本語専門家としてインドネシアに派遣されることになっています。インドネシアでのご活躍をお祈りしています。教材作成のタネ?がインドネシアに落ちているかもしれませんね。

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