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2019/10/21 23:40:00 カメラから覗いた京都:番外編 仁和寺パートII

  • Categoryお知らせ
  • Posted byStudent Reporter
 こんにちは。グローバル観光学科2年次生の島岡七海と浦谷歩です。

 今回は、前回に引き続き御室仁和寺で働いておられる、財務部管財課、拝観課の金崎義真様のインタビュー第二弾です。前回は、私たちが普段、疑問に思っていることに基づいて作成した質問紙に対してのお答えをご紹介しましたが、今回は、実際に仁和寺に訪問し、金崎様が財務部管財課、拝観課にて携わっておられるお仕事に関する話題を中心に紹介します。

1. どのような経緯で仁和寺に勤めているか。
 仁和寺を本山とする関連寺院に生まれたのがそもそもの経緯である。大学時代はお寺とはかけ離れた建築を学んでいた。

2. 御室仁和寺での財務部管財課、拝観課で行なう仕事とはどのようなものなのか。
 現金以外の財産管理が担当である。建物や宝物などが例として挙げられる。また、仁和寺で行う、イベントの企画、そしてオペレーションも行う。広告展開は、PR(パブリックリレーション)を重要に考えているので、仁和寺のお寺である姿勢を崩さないよう意識している。仁和寺が大事にしている意識や価値観からずれないようにすることをオペレーションには反映できるように際には心がけている。また、拝観課では、実際に参拝者様と関わっている現場の人間の意見を聞き、現場での改善に取り組む事が重要。

3. なぜ財務部で運営管理や企画、PRの仕事までするようになったのか。
 仁和寺が所有する文化財は、数万点に及ぶ。結果として修理点数がが多く、事実として、保存修理には費用がとても掛かり、お寺に入ってくる収入よりも、出費額がはるかに多いこともある。お寺であるとはいえ、貴重な文化財を次世代に繋げるため、お寺を担保とするための財源確保は大切であるので、財産管理の視点から、運営の一端を担っている。最近では、展覧会や美術館での文化財の展示を行ったり、ライトアップの企画を行ったりしている。展覧会などでの展示は、収入を目的とするのではなく、展示を通して仁和寺や技術、文化を知っていただけるようにすることが目的である。

4. ライトアップ企画の具体的な目的とは?
 先ほども述べたように、宝物や建物の修繕にかかる費用を何とかしたいということから、その一環として始めた。このライトアップ企画では、通常の拝観料よりも高い値段設定をし、明確なルールを作り、文化財に影響を与えない形で撮影してもらえるようにした。このライトアップでは、「次世代への継承」をテーマとした。さまざまな人たちに写真を撮っておいてもらえると、もし、災害などで建物が破損した場合に、写真が残っていれば、修復する際に役に立つ。また、高い値段設定にしたことにより、人数がそこまで多くならないため、ゆっくりと撮影をしていただける。

5. どこの国からのお客様が多いか。
 今現状では、ヨーロッパの方が多く参拝されている。ヨーロッパの方が多い理由としては、ヨーロッパの方は、世界遺産に興味のある方が多いからではないかと考える。実際、訪日外国人観光客のデーター収集がうまくいっておらず、これからもっと来ていただけるように取り組んでいる。
 

私たち自身、お寺というものは、宗派などの違いこそあれども、内実はそこまで違いはないと感じていましたが、実際にお寺に勤めておられる現場の方にお話を伺い、お寺によって、どのようにお寺を管理、運営するかは違ってくることを知りました。仁和寺様は1泊100万円の高級宿坊も企画、運営されているそうで、大変ユニークな取り組みをしておられました。金崎様も実際、「いろんな他のお寺さんを訪問してみてほしい。仁和寺とはまた違った、運営、管理の形がある。お寺ごとで違ってくる。」と仰っておられ、お寺へ訪問する際の視点が変わると思いました。みなさんも、ぜひ、世界遺産の御室仁和寺へ足を運んでみてください。この度は、ご多忙の中、取材にご協力いただきまして誠にありがとうございました。金崎様はじめ、御室仁和寺様のご協力に感謝申しあげます。
  • ユニバーサル化も進んでいます
  • 今年もライトアップ始まります!

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