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2018/03/06 00:00:00 オーストラリア・ワーキングホリデーの体験談/眞田珠希(国際教養学科4年)

  • Category学生紹介
  • Posted by国際教養学科生
オーストラリア・ワーキングホリデーの体験談/眞田珠希(国際教養学科4年)

The following report was provided by Ms.Tamaki SANADA, who is a senior student of Department of Global Affairs. She shares her experience of staying on "Working Holiday Program" in Australia.


 国際教養学科4年次生の眞田珠希と申します。京都外大の国際教養学科は2010年に設立され、今年で8年になりますが、私はそのうちの6年間在籍しており、うち在学中2年間はワーキングホリデービザを利用してオーストラリアに滞在しておりました。現在は最終学年になり、また国際教養学科も再編されると知り、今回はその経験を皆様と共有したいと思います。ワーキングホリデービザを利用した海外経験・留学を検討している方々の一助になれば幸いです。

 私は、2014年の秋から2016年の秋までの2年間、ワーキングホリデービザでオーストラリアを一周する形で複数都市に滞在しました。大半の方が留学エージェントを通してビザの手配、住居探し、就職活動など進める中、それら全ての手続きを自分で行いました。滞在中は、オーストラリアをはじめノルウェー、ジンバブエ、バングラデッシュなど国籍様々な上司や同僚と連携を図りながら、現地の企業にて管理職も含む複数の業務に携わりました。

 ワーキングホリデーとは、ワーキングホリデービザの取得によって日本と協定を結んでいる国(現在16ヶ国)で1〜2年間の滞在が認められ、その間に就学・就労が一定の制限のもと可能となるものです。私が一般的な留学ではなくオーストラリアでワーキングホリデーを行うことを決めたのは、留学の際大きなネックとなる学校の授業料・海外での生活費用の全てを、就労可能であるワーキングホリデーであれば全て自分で賄いながら学校に通うことができること、また、就労という実践の場にて日本とは異なる労働環境で働く際のノウハウ・最先端の実践英語を身につけることができることが大きな理由でした。

 加えて、オーストラリアでは約3ヶ月間指定地域にて指定の職種に従事することで1年ビザの期間を延長することができる制度があり、私はこの制度を利用してビザを延長し、2年間オーストラリアに滞在していました。

 私がオーストラリアで従事していた主な職業及び業務内容は、以下の通りです。

(1)語学学校のインターンスタッフ(ケアンズ、クイーンズランド州)
 土日のレセプション業務、生徒のカウンセリング、入学オリエンテーション、新規ホストファミリー獲得のための営業活動、短期研修旅行団の担当アシスタント及び引率業務

(2)カフェでのバリスタ兼オールラウンダー (パース、西オーストラリア州)
 少数精鋭のカフェで開店から閉店までの全ての業務を行う。店長休暇時の責任者及びヘッドバリスタを担当。具体的には、注文の承り、ラテアートを施したコーヒーの提供、食物の調理・提供、コーヒー豆や備品の発注・管理、売り上げ精算の補助など

(3)リゾートにてハウスキーピング部門の代理スーパーバイザー(ブルーム、西オーストラリア州)
 新スタッフの教育、1日の仕事の手順の決定、マネージャー不在時のマネージャー業務の代行、催事の室内装飾アレンジメント、チャイルドケア

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(1)語学学校のインターンスタッフ(ケアンズ、クイーンズランド州)

 私がインターンを行なっていた語学学校では、フランス、チェコ、イタリア、台湾、日本など世界中から、小学生から50代の方までという幅広い年齢層の方々が、期間も1週間の短期間から1年という長期間で英語の勉強に励んでいました。厳格なEnglish Onlyの校則の下、私はインターンスタッフとして、入学オリエンテーションでは学校規則の説明や校内案内を行い、研修旅行団の担当補助として、訪問先との当日の細かな動きの調整やホストファミリーとの情報共有を行いました。
 様々な業務を行う中で自身の成長を日々感じていましたが、特に新規ホストファミリー獲得のための営業活動では飛躍的な成長を感じることができました。営業活動では一軒一軒住居のインターホンを鳴らし、その場で初めて会う住民の方と、私たちの語学学校について、学校の生徒について、ホームステイの日程とプログラムついてお話しホストファミリーとなって頂けるように交渉を行うため、高い英語力に加えプレゼンテーション力、コミュニケーション能力が求められます。
 自身の英語力に不安があった私は、事前に話す内容を何度も推敲し、同僚スタッフとロールプレイで練習を重ねてから営業活動に取り掛かりました。しかし最初の頃はうまくいかなかったため、伝えることができなかった点を分析し、質問への対応も回数を重ねながらブラッシュアップしていくことで、相手の興味を惹きつける話の導入の仕方や質問への簡潔で適切な答え方を学ぶことができるようになり、英語での営業活動を一人で担当するようになりました。

(2)カフェでのバリスタ兼オールラウンダー(パース、西オーストラリア州)

 オーストラリアはイギリス文化圏でありながら、紅茶ではなくコーヒーが主流です。「スターバックスが売れない」と言われるほど独自のコーヒー文化が進んでおり、レベルの高い個人経営のカフェが充実しています。エスプレッソマシンを使用し、スチーマーでミルクを温めて滑らかなフォームを作り、美しいラテアートを施したコーヒーを作る技術を学ぶことも、私のオーストラリアでの目標の1つでした。
 オーストラリアでは全ての飲食店で共通することなのですが、日本に比べてお客様のカスタマイズをより尊重しています。私の勤務していたカフェでも、ミルクの種類と温度、使用するコーヒー豆、シロップの追加、エスプレッソの量、サンドイッチのパンの種類や具材について、メニュー上のマニュアルはあるものの、マニュアルを超えた個別対応が求められることが常だったため、お客様の求めるものを確実に提供できるよう細心の注意を払ってオーダーを承りました。これまで前例のない要望にも精力的に応じる姿勢や創造力、対応が難しい場合でも代替案を出し、最善を尽くす姿勢が養われました。

(3)リゾートにてハウスキーピング部門のスーパーバイザー代理(ブルーム、西オーストラリア州)

 スーパーバイザー代理(管理職)として、スタッフ一人一人が満足できるよう仕事の手順や役割を決定することに努めました。チームの管理役の立場として感じたことは、オーストラリアは個人の裁量に任される風潮が強く、スタッフも多様な価値観を持つ多国籍なメンバーで構成されているため、チームとして一体感を持つのが難しいということです。この問題に対してミーティングやSNSの使用によりスタッフ間の確実な情報共有を徹底することで、課題を明確にして全員が当事者意識を持って仕事に取り組める雰囲気が生まれました。

<直面した困難、経験を通して学んだこと>
 2年間のワーキングホリデーでは、雇用状況悪化で求人数が少なく、現地のオーストラリア人でさえも就職が難しいという状況の中、言語面で不利な外国人の私は、幾度となく就職の際に困難に直面しました。
 しかしながら、日本人のいない現地企業に身を置き、お客様とのやりとりはもちろんのこと同僚や上司とのコミュニケーションでも英語を使用し続けたことで習得できた現場での生きたサービス英語と日常英会話力、日本とは異なる労働環境でチームとして貢献するノウハウは、留学ではなく職務に就くことでこそ初めて知り得た目に見えない一生の財産であると感じています。
 また、就職において知識や経験、スキルが何よりも重視されるオーストラリアにおいて、必要な技能習得のため、自分の貯蓄から現地の学校に通い、スキルを習得したことも両親に頼らず創意工夫により自立できた良い機会になりました。帰国後の現在も大学費用の一部を自分で支払っています。これまでは当たり前だと思っていた大学の学費も、「対価を払って学びを得ている」という強い自覚が生まれ、両親への感謝と共に学ぶことに対する貪欲さが育まれました。

<大学での学び・今後の抱負>
 オーストラリア現地において、京都外国語大学での学びが実際の場面で生かされたことが多々ありました。海外経験を通し、それらを強く認識したことも、現在の「学びつづけること」への原動力となっています。
 例えば、オーストラリアで就職活動を行う際にはカバーレターと履歴書の提出が必須となりますが、国際教養学科の萬谷先生のEnglish for Airlinesでは、外資系企業や海外での就職の際、すぐに使用できる完成度の高いカバーレターと履歴書の書き方を学ぶことが可能ですし、クラパーキ先生の講義では英語でのプレゼンテーションの方法を徹底的に学び、自分自身を効果的にアピールする術を身に付けることができました。大学の講義でこれらの方法を学んでいたことで、私はオーストラリアでも支障なく就職活動に取り掛かり、結果自力で現地企業での就職を達成しました。
 帰国後の就職活動でも、新卒の募集がない外資系企業・団体・大使館へ「アプリケーションレター」を添えて自分の履歴書と共に送り、自ら動くことで採用のチャンスを作り出すことも先生から教えていただき、実際の就職活動でも行いました。これらの経験を通し、自ら進んで行動を起こしチャンスにつなげることの重要性も知りました。
 加えて、大学ではサービス英語の習得を目指す講義も充実しており、私が即戦力としてお客様への対応を早い段階で任せて頂き、責任のある立場を担うことも可能となった背景には、ビジネス英語表現や丁寧な言い回しを既に習得済みであったことが大きく起因していると考えています。
 私は現在4年次生であり、在学の残り期間も短くなってきた身でありますが、このような即実践で生かすことのできる密度の濃い講義群を卒業直前まで余すことなく受講したいと考えております。またオーストラリアで自身の課題であると感じた「組織マネジメント能力」に関しては、在学中大学やオーストラリアで学んだ知識に加えて、今後の課題として引き続き身に付けるべくスキルを磨いていきたいと考えております。
 これまでオーストラリアでも、大学でも沢山の方々に支えられてきました。この6年間、京都外国語大学国際教養学科、オーストラリアで出会った全ての方々に深謝申し上げます。今後は社会人として世界を舞台にその恩返しができるような人生を歩んでいきたいと思っております。

国際教養学科 4年次生 眞田珠希


  • シェアハウスでのクリスマス(下段右から二番目)
  • カフェで提供するラテアートを施したコーヒー
  • リゾートでのアクティビティボード

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