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2017/07/16 22:20:00 Report on the DGA Lecture "Organization Management"/ 国際教養学科 「Organization Management」 受講報告(国際教養学科 廣江潤也)

  • Category授業
  • Posted by国際教養学科生
 The following report on the DGA lecture "Organization Management" was provided by Junya Hiroe, junior student of Department of Global Affairs.

 私は2年生の秋学期に、国際教養学科の専門特別演習科目の1つとして、国際教養学科のジェイ・クラパーキ先生と萬谷和歌子先生による「Organization Management」を受講しました。この講義は全て英語で行われ、国際教養学科の2年生から4年生までの約45人が受講しました。

 この講義は、大学生の視点からLCCの新しい機内食を提案するという実践型の講義で、実際にPeach Aviation株式会社(以下、Peach)総合企画部長 遠藤哲様に、受講生がグループ別に提案した機内食と作成した動画を評価していただくというこれまでになかった講義形式で行われました。

 計15回の講義のうち、前半に萬谷先生から国際ビジネス、企業組織に関する基本的な知識、航空ビジネスに関する専門的な知識とLCCやPeach、航空会社の機内食に関する特徴や注意点を教えていただきました。後半はジェイ・クラパーキ先生にプレゼンテーション・メソッド教えていただきながら、実際に自分たちで機内食をプロデュースし、その機内食を説明するショート・ムービー(英語、3分から5分)をグループ別に作成しました。その後、実際に私たちの作ったショートムービーと企画書を、Peachの遠藤様に評価していただき、最後の講義で各グループのプレゼンテーションを行った後、遠藤様からのコメント・順位発表がありました。

 Peachは関西国際空港を拠点としたLCC(Low Cost Carrier)であり、機内食に関西の食材を使用し、機内アナウンスも関西弁で行われるなど、関西という特色を全面に出し、ユニークな経営で成功しているLCCです。従来型の経営を行っているFSC(Full Service Carrier)とは異なり、LCCでは機内食は有料であるため、お客様にとって魅力的な商品であり、かつPeachらしさを盛り込む必要がありました。お客様の比率は女性が多くかつアジアを中心とした外国人の方も多いことから、旅客のターゲットを絞ってメニューを考えました。各グループは以上の点を考慮し、ワンコイン500円で提供できる機内食として、キャラクター回転焼、Peachまん(肉まん)、お弁当、お茶漬けセット、関西スイーツ、豆腐を使用したミールセットなどを提案し、自分達が出演するドラマ仕立ての演出や、アニメーションを使用したオリジナルの動画(英語)を作成しました。

 遠藤様には、Peachで発売する機内食として、「Peachらしさをどれだけ盛り込み表現できるか」という点と、「機内という特殊な制約のある条件下での提供(調理・加熱・加水等の要否)」ならびに「食材・商品の消費期限に関する考慮(日持ちしない食材を用いた商品は廃棄率が高くなりやすい)」という観点から、各グループの提案した機内食を各項目別に評価して頂き、最終結果は1位が回転焼、2位がお茶漬け、3位が豆腐ミールセットとなりました。

 私はこの講義を通して、主に2つのことを学びました。1つ目は、自分達のアイデアをコスト面や流行、ターゲット旅客、路線、インパクト、オリジナリティ、利益率も考慮して、その企業に最適な形で具現化し、発信する難しさです。社会に出ると「これまでになかった新たな視点」というものが期待されます。そのような時、今回培った「流行の音楽や話題などに常にアンテナを張り、アイデアを形にする想像力と創造力」というのは、社会に出てからも必要なスキルであると実感しました。動画を作成したことで、普段見るTVコマーシャルも意識するようになり、各社がいかに工夫を凝らしわずか15秒でインパクトを与えるCMを作成しているかを知りました。講義で鑑賞したPeachのエイプリルフールの動画は大変インパクトがあり、かつユニークで、動画からもPeachの戦略を垣間見ることができました。

 もう1つは、制限がある中で課題に取り組む難しさです。今回はコストや、生産の時にかかる手間、味、見た目や女性視点での好み、機内食独特の「調理と提供する時間に時差がある調理・保存」問題、アレルギーや宗教の違いによる食材の選択、LCC機内での調理の簡素化、往復便搭載の為のコンパクトなサイズ、気圧の変化による味覚の変化など、様々な制約を考慮する必要がありました。なかなか条件が揃わず、良さそうな案でもコストと手間がかかりすぎるなど、アイデアをまとめることに時間がかかりました。また複数のグループで同じ「桃太郎」を発想するなど、学生ならではの稚拙な点も見られたと思います。しかしながら学年を越えて1つの課題に取り組むことで、チームワークを養う経験ができたことは大変良かったと感じています。

 この講義を通して、実際に航空会社の方に提案を評価していただくことで、今後社会に出る際に必要な視点や観点を育む訓練となり、競争の激しい航空会社の実際の経営戦略や、今の自分に足りないスキルを知ることができました。また4年生の受講者の中からはシンガポール航空客室乗務員も誕生しました。今後私はカナダへの留学を控えていますが、語学力だけではなく、ビジネス英語や国際ビジネスの観点も意識して勉学に励もうと考えています。

国際教養学科 3年次生 廣江 潤也

  • "Organization Management”講義内の英語での発表風景
  • それぞれのグループが工夫を凝らして考えたPeachの機内食と動画を発表し、最後にPeachの遠藤様の評価と順位発表がありました。

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