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京都外国語大学英米語学科 RSS

2021/07/21 09:00:00 2016年度卒業生 吉井靖宗さん(明徳義塾中学・高等学校教員)

  • Category卒業生紹介
  • Posted by英米語学科
英米語学科ブログの「卒業生紹介」では、社会で活躍されている英米語学科の卒業生を紹介します。「卒業生紹介」第1号は、高知県の明徳義塾中学・高等学校で英語教員をされている吉井靖宗さんです。同僚の村上由真さんも本学卒業生(2018年度)です。

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毎日が“留学”!
真の国際人をジョン万の街土佐から

明徳義塾中学・高等学校
英語科 吉井靖宗

 私が京都外国語大学外国語学部英米語学科を卒業し、高知の明徳義塾中学・高等学校で教員となって、今年で5年目を迎えました。中学生の頃から教員を目指し、当初大学では英語教育を学んでいましたが、3回生の時に藤本幸治先生の生成文法の授業を受けて言語を学ぶ面白さに気づき、それがきっかけで言語学を専攻し、今も勉強を続けています。
 明徳義塾竜キャンパスには4つのコースがあり、私は1年間姉妹校に留学するプログラムがある英語コースの担任をしています。全校生徒の約3割が留学生で、教室では日本人と留学生が一緒に授業を受けています。後輩で卒業生の村上由真先生も同キャンパス勤務・同じ英語コースの担任をしており、その持前の明るさとパワフルさで英語コースを盛り立ててくれています。明徳義塾は「師弟同業」の寮生活を通じて「徳・体・知」の三位一体の教育を目指しており、教員も生徒と同じ敷地に住み、住宅も寮に隣接しているので、いつでも生徒の明るい声やクラブ活動での掛け声が聞こえてきます。親元を離れた寮生にとって我々は親同然であり、進路指導などでは我々の一言が生徒の人生を決めてしまうかもしれないという責任感を持って指導に当たっています。嬉しいことや悲しいことで一喜一憂し、生徒が成長して輝く姿を間近で見ることができ、やり甲斐と嬉しさを日々感じています。
 今回7月10日・11日・12日の3日間で京都外国語大学教授の藤本幸治先生をお招きして「夏期英語特別補習」を行いました。留学直前の高校2年生には資格試験の勉強だけではなく学問としての英語を、これから留学を目指す高校1年生には英語の面白さを、受験を控える高校3年生には大学受験・実際大学で教えられている専門的な内容(生成文法理論)を勉強して言語を学ぶ面白さを実感してもらいたいと思い、この補習を企画しました。普段では受けられない講義に生徒たちも大きく刺激を受けていて、みっちり英語漬けの3日目は、さすがにクタクタな様子でした。特に私が担任をしている高校3年生は、1年間の留学を経験し英語に自信をつけていましたが、藤本先生の“何故人間は言葉を話すのか”、言語の謎を追求する生成文法の授業を受け、「今までとは違った英語の見方をすることができた」「大学でも英語を勉強したい」と講義が終わってからも質問に行くなど目を輝かせていました。多くの生徒から「普段聞けない英語の話を聞けて英語への興味が深まった」という意見が寄せられました。一方「英語を専門として学ぶことは難しい」という意見もあり、今後はプログラム内容を検討してより良いものを企画していきたいと思います。
 ジョン万次郎発祥の地である土佐から、大学から受け継いだ「言語を通して世界に平和を」の精神で、明徳での学習を通じて世界で輝く国際人を育てられたらなと思います。
  • 英米語学科卒業生 村上由真さんと吉井靖宗さん
  • 明徳義塾中学・高等学校 キャンパス全景
  • 明徳義塾中学・高等学校 校舎

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