京都外国語大学
 菅 英輝 研究室

  
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 科研「冷戦秩序の変容と同盟に関する総合的研究‐冷戦終焉の視点からの考察」
 基盤研究(B) 平成22年度~24年度
 
研究目的
 2009年は冷戦終結20 周年、2010年は安保改定50 周年を迎える。そうした中、日本では「緊密で対等な日米関係」
を標榜する鳩山政権が誕生した。鳩山首相は「日米同盟のあり方全般について、包括的なレビュー」を行う
と述べるなど、新たな日米関係を模索するだけでなく、「東アジア共同体」の構築を旗印に、アジア重視姿勢を
打ち出している。
 他方で、冷戦後の東アジアの国際関係は大きな変化の時期を迎えている。このような流動する国際情勢の中では、
歴史の峠に立って、戦後日本の東アジア諸国との関係を洗い直す作業が求められる。
 そこで、本研究は、冷戦終結後の世界をいまだに大きく規定している歴史としての冷戦と同盟に関する主要な問題を
摘出し、それらを冷戦の終焉の視点から考察することによって、日本の外交にとって有意な知見を提供することを目指す。
 
 The Year 2010 markes the 20th anniversary of the ending of the Cold War as well as the 50th anniversary of the
revised US-Japan security treaty. In 2009 the Democratic party came into power, replacing the Liberal Democratic
Party government.The new administration under Prime Minister Yukio Hatoyama procleimed that his government would
pursue "close but equal US-Japan relations." Hatoyama explained that it would mean "a comprehensive review of
the US-Japan alliance as a whole." He also made it clear that his government would placeas much emphasis
upon working toward the 'East Asian Community.'
 Today East Asian international relations is going through major transformations. Under the circumstances it is
important and necesarry to reexamine the relationships between the Cold War and the alliances on the assumption that
the Cold War as history continues to define the international relations of the post-Cold War wourld in a significant way.
メンバー
 氏名  所属機関   役割分担
 研究代表者
 菅 英輝 西南女学院大学
人文学部 
総括、「同盟と文化・社会変容」班
冷戦と日本における歴史認識
 研究分担者
 秋田 茂 大阪大学
文学研究科 
「秩序形成と変容」班
アジア太平洋の国際経済秩序の再編、1960年代~70年代
 倉科 一希 国際教養大学
国際教養学部 
「冷戦の変容と同盟内政治」班
軍備管理・核不拡散をめぐる米欧関係
 齋藤 嘉臣 金沢大学
人間社会研究域 
「同盟と文化・社会変容」班
戦後ヨーロッパ秩序と広報文化政策
―NATOとヨーロッパ統合への広報文化政策の影響
 鄭敬娥 大分大学
教育福祉科学部 
「秩序形成と変容」班
戦後日本外交とアジア地域秩序の模索
 田中 孝彦 早稲田大学
政治経済学術院 
「秩序形成と変容」班
グローバル・ガバナンスとしての冷戦
 都丸 潤子 早稲田大学
政治経済学術院 
「同盟と文化・社会変容」班
人と文化の交流と同盟の変容
 豊下 楢彦 関西学院大学
法学部 
「同盟と文化・社会変容」班
「安保条約の論理」の展開について
 初瀬 龍平 京都女子大学
特任教授 
「同盟と文化・社会変容」班
「戦後総決算」と日米安保再定義
 中島 琢磨 龍谷大学
法学部 
「冷戦の変容と同盟内政治」班
吉田ドクトリンの再検討
 藤本 博 南山大学
外国語学部 
「同盟と文化・社会変容」班
冷戦とアメリカ社会の変容―ヴェトナム戦争・戦後と
「アメリカ・ナショナリズム」の変化
 松田 武 京都外国語大学
外国語学部
「同盟と文化・社会変容」班
日米官民の協力によるソフト・パワー外交
―唇のしびれた日本の知識人、1960~1970年代
―日米文化教育交流会議を中心に
 松村 史紀 宇都宮大学
国際学部
「冷戦の変容と同盟内政治」班
中ソ同盟と米華(台)同盟
 森 聡 法政大学
法学部 
「冷戦の変容と同盟内政治」班
ドイツ再統一をめぐるアメリカ外交
研究協力者 
 芝崎 祐典 学習院大学
非常勤講師 
「秩序形成と変容」班
冷戦と環境
海外共同研究者
 ロバート・マクマン オハイオ州立大学  「秩序形成と変容」班
アメリカと「自由主義的・資本主義的」秩序の追求
 イリヤ・ガイドゥク ロシア科学アカデミー  「秩序形成と変容」班
中ソ対立と冷戦秩序の変容
 チャン・ツァイ オーバーン大学  「秩序形成と変容」班
中ソ対立と冷戦秩序の変容
 戴超武   「冷戦の変容と同盟内政治」班
中ソ同盟と米華(台)同盟
 ジュン・ビョンジュン 梨花女子大学  「冷戦の変容と同盟内政治」班
冷戦変容と米韓同盟
 
研究会
2010年度 
●第一回研究会 
日時 2010年7月10日(土)13:00~18:10、11日(日)10:00~14:00
場所 京都女子大学 現代社会学部 S校舎212号室
報告者・報告タイトル    1.田中孝彦(早稲田大学政治経済学術院・教授)
「グローバルシステムとしての冷戦‐枠組みの提起として‐」
2.初瀬龍平(京都女子大学現代社会学部・教授)
  「『戦後総決算』と『戦後レジームからの脱却』‐その国際的条件と国内的条件」
3.倉科一希(国際教養大学国際教養学部・准教授)
「ケネディ政権と西ドイツの核武装問題」
●第二回研究会
日時  2010年9月23日(木)13:00~18:10、24日(金)10:00~14:00 
場所 西南女学院大学 マロリーホール 3階 短大会議室 
報告者・報告タイトル 1.太田昌克(共同通信社・編集委員)
「同盟管理政策としての核密約」
2.中島琢磨(日本学術振興会・特別研究員)
「沖縄返還と日米安全保障関係の新展開」
3.清水さゆり(ミシガン州立大学歴史学部・准教授)
「The CambridgeHistory of the Cold War第一巻に寄稿して」
4.青野利彦(一橋大学法学研究科・講師)
「キューバ・ミサイル危機の再検討:ベルリン問題と同盟要因」
●第三回研究会
日時  2010年11月6日(土)13:00~18:10、7日(日)9:10~14:30
場所 金沢大学 角間北キャンパス 人間社会2号館 3階第2会議室
報告者・報告タイトル 1.都丸潤子(早稲田大学政治経済学術院・教授) 
「Melvyn P. Leffler and Odd Arne Westad, eds., The Cambridge History of the Cold War,
vol.1-3 (Cambridge University Press, 2010) の検討」
・Mark Philip Bradley, "Decolonization, the global South, and the Cold War, 1919-1962,"
( vol. 1, ch. 22 )
・Michael E. Latham, "The Cold War in the Third World, 1963-1975," ( vol. 2, ch. 13 )
・Matthew Connelly, "The Cold War in the longue durée: global migration, public health,
and population control," ( vol. 3, ch. 22 ).
2.菅 英輝(西南女学院大学人文学部・教授)
「Melvyn P. Leffler and Odd Arne Westad, eds., The Cambridge History of the Cold War,
vol.1-3 (Cambridge University Press, 2010) の検討」
・Marc Trachtenberg, "The structure of great power politics, 1963-1975,"( vol. 2, ch. 23 )
・Adam Roberts, "An 'incredibly swift transition': reflections on the end of the Cold War,"
( vol. 3, ch. 24 ).
・G. John Ikenberry, "The restructuring of the international system after the Cold War,"
( vol. 3, ch. 25 ).
3.倉科一希(国際教養大学国際教養学部・准教授)
「Melvyn P. Leffler and Odd Arne Westad, eds., The Cambridge History of the Cold War,
vol.1-3 (Cambridge University Press, 2010) の検討」
・David Holloway, "Nuclear weapons and the escalation of the Cold War, 1945-1962,"
( vol. 1, ch. 18 ).
・William Burr and David Alan Rosenberg, "Nuclear competition in an era of stalemate,
1963-1975," ( vol. 2, ch. 5 ).
・Francis J. Gavin, "Nuclear proliferation and non-proliferation during the Cold War,"
( vol. 2, ch. 19 )
4.田中孝彦(早稲田大学政治経済学術院・教授)
「Melvyn P. Leffler and Odd Arne Westad, eds., The Cambridge History of the Cold War,
vol.1-3 (Cambridge University Press, 2010) の検討」
・Odd Arne Westad, "The Cold War and the international history of the twentieth century,"
( vol. 1, ch. 1 )
・John Lewis Gaddis, "Grand Strategies in the Cold War," ( vol. 2, ch. 1 )
5.佐々木雄太(愛知県立大学・学長)
「紹介:ウェスタッド『グローバル冷戦史』について」
2011年度
●第一回研究会
日時 2011年8月10日(水)13:00~17:35、11日9:00~18:15、
12日(金)9:00~14:30
場所

8月10日(水)龍谷大学深草キャンパス
8月11日(木)、12日(金)龍谷大学セミナーハウスともいき荘

 The Cambridge History of the Cold War(全3巻)についての検討
担当章 齋藤(I-9, I-10, I-16, I-19, II-11, III-15)
芝崎(II-9, II-10, II-15, III-14, III-18)
倉科(I-7, I-8, I-15, II-4, II-7, III-5)
森(III-6, III-12, III-13, III-16, III-17)
鄭(I-13)
中島(I-2, I-5, II-6, III-7)
松村(I-11, I-17, II-17, III-9)
藤本(I-4, I-14, I-20, II-14)
秋田(I-3, II-3, II-24, III-2)
松田(III-23)
都丸(I-6, II-20, II-21)
田中(I-21, II-2, II-22)
豊下(II-8, III-3, III-8)
初瀬(III-19, III-20, III-21)
●第二回研究会
日時 2011年10月1日(土)13:00~18:10、10月2日(日)9:00~14:30
場所

法政大学市ヶ谷キャンパス内
ボアソナード・タワー 22F ボアソナード記念現代法研究所・会議室

報告者・報告タイトル

倉科 一希(国際教養大学・准教授)
"Transformation of US-European relations and nuclear proliferation to West Germany"

ロバート・マクマン(オハイオ州立大学・教授)
“Fragile Alliances: America’s Security Relationships in Cold War Asia”

小野澤 透(京都大学・准教授)
“U.S. Policies for the Middle East: Formative Years”

国吉 知樹(早稲田大学・准教授
「SEATOと日米安保」

森 聡(法政大学・教授)
"Reassessing the Role of American Diplomacy in German Unification"

●第三回研究会
日時 2011年11月5日(土)13:00~18:10、6日(日)  9:00~14:30
場所 京都外国語大学 8号館2階 B会議室
報告者・報告タイトル

鄭 敬娥(大分大学・准教授)
「冷戦期の韓国の地域構想―ASPACを中心に」

中島 琢磨(龍谷大学・准教授)
「高度成長期の日米安保体制―『9条=安保体制』の定着要因をめぐって」

松村 史紀(宇都宮大学・講師)
「中ソ同盟の再考―その起源を中心に」

齋藤 嘉臣(金沢大学・准教授)
「戦後ヨーロッパと同盟の文化的基盤―イギリスの冷戦戦略とプロパガンダの系譜」

菅 英輝(西南女学院大学・教授)
「冷戦の時期区分について―冷戦秩序と冷戦後の秩序」
2012年度
●第一回研究会
日時 2012年8月10日(金)14:00~17:10、11日(土)9:15~17:30、12日(日)9:15~13:00
場所 大学コンソーシアムあきた
報告者・報告タイトル

菅英輝(西南女学院大学・教授)
「冷戦の変容とジョンソン政権の対インドネシア政策-1964年から1968年-」

秋田茂(大阪大学・教授)
「脱植民地化、冷戦とシンガポールの工業化-1960年代-70年代初頭-」

藤本博(南山大学・教授)
「冷戦とアメリカ社会の変容
-ヴェトナム戦争のインパクトと軍の社会的機能・『軍事文化』の変容-」

妹尾哲志(専修大学・准教授)
「冷戦の変容とブラントの東方政策」

芝崎祐典(学習院大学・非常勤講師)
「1960年代の文化的変容と冷戦の変容」

鄭敬娥(大分大学・准教授)
「戦後日本外交とアジア秩序の模索」

●第二回研究会
日時 2012年11月2日(金)14:00~17:10、3日(土)9:15~16:45、4日(日)9:15~14:25
場所 大阪大学 中之島センター
報告者・報告タイトル

倉科一希(広島市立大学・准教授)
「『二重の封じ込め』の動揺―1960年代における米独関係と冷戦の変容」

豊下楢彦(関西学院大学・教授)
「安保の論理の歴史的展開」

都丸潤子(早稲田大学・教授)
「人と文化の交流と同盟の変容―イギリスのハンガリー難民受け入れをめぐって」

斎藤嘉臣(金沢大学・准教授)
「西洋同盟の文化的基盤:西洋同盟とNATOにおけるイギリスの役割を事例に」

中島琢磨(龍谷大学・准教授)
「高度成長期の日米安保体制」

森聡(法政大学・教授)
「統一ドイツのNATO残留に関する合意形成過程」

松村史紀(宇都宮大学・講師)
「中ソ同盟の考察―東西比較から見た同盟の起源」

田中孝彦(早稲田大学・教授)
「Global Historical Systemとしての冷戦―再考―」