京都外国語大学
 菅 英輝 研究室

  
TOP プロフィール 業績 科研 (H28-30) 科研 (H25-27) 科研 (H22-24) 科研 (H19-21) 科研 (H16-18)
             
 科研「アメリカの戦争と世界秩序形成に関する総合的研究」
 基盤研究(A) 平成16年度~18年度
 
研究目的
 アメリカ合衆国はアメリカ的な価値観や理念を他国に普及させることによって、自己のアイデンティティを確認する
傾向が顕著である。アメリカ国民のこうした対外態度は、アメリカの世界秩序形成にも反映されてきた。先行研究は、
アメリカ主導の世界秩序形成の原動力をその理念や経済力に求めるのが一般的である。しかし20世紀に入って、
アメリカほど軍事力の行使(戦争)に訴えてきた国は他にないのも事実である。冷戦後においても、湾岸戦争、
アフガニスタンに対する「対テロ」戦争、そして対イラク戦争にみられるように、この傾向は変わっていない。
しかし、アメリカの戦争が世界秩序形成においてどのような位置を占め、どのような役割を担い、どのような影響や
帰結をもたらしてきたのかについての体系的、包括的な研究は見当たらない。本研究プロジェクトは、アメリカ主導の
世界秩序形成においてアメリカの戦争が持つ意味を多面的に考察することを通して、それが21世紀の
世界秩序形成にどのような影響を与えるかを分析、評価することを目指す。
メンバー
 氏名  所属機関  現在の専門  役割分担
 研究代表者
 菅 英輝 西南女学院大学
人文学部 
国際政治史 湾岸戦争から対イラク戦争まで、対テロ戦争
 研究分担者
初瀬 龍平 京都女子大学
現代社会学部
国際関係論 欧米国際政治学とアメリカ帝国論
藤本 博 南山大学
外国語学部
アメリカ外交史 戦争とアイデンティティ形成
油井 大三郎 東京大学
総合文化研究科
アメリカ現代史 アメリカ人の戦争体験と戦争の記憶
松岡 完 筑波大学
人文社会科学研究科
アメリカ外交史 ベトナム戦争とアメリカ的秩序
我部 政明 琉球大学
法文学部
アメリカ外交史 日米安保とアジア冷戦
橋口 豊 龍谷大学
法学部
イギリス外交史 米欧関係と(欧州)冷戦終結の終わり方
李鍾元 立教大学
法学部
東アジア国際関係 戦争の終わり方と米欧のヴィジョンギャップ
秋元 英一 千葉大学
法経学部
アメリカ経済史 戦争と経済
土佐 弘之 神戸大学
国際協力研究科
国際関係論 もう一つの正戦論
松田 武 大阪外国語大学
外国語学部
アメリカ現代史 戦争、科学者と日米協力
大津留(北川)智恵子 関西大学
法学部
アメリカ社会論 戦争と市民社会
岩下 明裕 北海道大学
スラブ研究センター
ロシア政治外交 ロシアから見た冷戦の終わり方
中嶋 啓雄 大阪外国語大学
外国語学部
アメリカ外交史 ローズヴェルト系論とアメリカの秩序
柄谷 利恵子 九州大学
比較社会文化研究院
国際関係論 人の国際移動と人権レジームの
形成・非形成とアメリカの役割
海外共同研究者
 Robert McMahon フロリダ大学
歴史学部 
アメリカ外交史 The Impact of the Korean War on
America's Quest for World Order
Qiang Zhai オバーン大学
歴史学部
米中関係史 The Sino-Soviet Split and the Evolution of the Cold War
Fredrik Logvall カリフォルニア大学
サンタバーバラ校歴史学部
米東南アジア史 The Reagan Administration and the End of the Cold War
Ilya Gaiduk ロシア科学
アカデミー研究院
米ソ関係史 The Sino-Soviet Rift and Its Impact on
Sino-American Relations, The Late 1960s-Early 1970s
Andrew Rotter コルゲート大学 アメリカ外交史 Just and Unjust Wars
- The American Experience, 1898-2004
Bruce Cumings シカゴ大学
歴史学部
アメリカ外交史 The Contribution of the Pacific to
the Longevity of American Hegemony
 
研究会
2004年度 
●第一回研究会 
日時 2004年7月24日(土) 13:00~19:00、7月25日(日) 10:00~13:00
場所 九州大学六本松地区 本館二階第二会議室
報告者・報告タイトル    1.ブルース・カミングス(シカゴ大学・歴史学部・教授)
"The Contribution of the Pacific to the Longevity of American Hegemony"
2.秋田 茂(大阪大学・文学研究科・教授)
"The East Asian International Economic Order in the 1950s"
●第二回研究会
日時  2004年11月13日(土) 13:00~20:20
場所 大阪外国語大学 B棟二階学術交流室
報告者・報告タイトル 1.藤本 博(南山大学・外国語学部・教授)
「戦争とアイデンティティ形成」
2.土佐 弘之(神戸大学・国際協力研究科・教授)
「もう一つの正戦論」
3.岩下 明裕(北海道大学・スラブ研究センター・教授)
「ソ連にとっての冷戦」
4.寺地 功次(共立女子大学・国際文化学部・教授)
「アメリカの戦争とナショナリスト・イデオロギー -クリントン政権期を中心に-」
5.大津留(北川) 智恵子
「戦争をめぐる市民社会と政府の相互作用:絶対的安全保障とアメリカの世界観」
●第三回研究会
日時  2004年12月18日(土) 14:00~19:00、12月19日(日) 10:00~18:30
場所 琉球大学 アメリカ研究センター
報告者・報告タイトル 1.初瀬 龍平(京都女子大学・現代社会学部・教授)
「欧米国際政治学とアメリカ帝国論」
2.松岡 完(筑波大学・人文社会科学研究科・教授)
「ベトナム戦争とアメリカ・1963年 -反乱鎮圧はなぜ失敗したか」
3.マーク・ガリッキオ(琉球大学・フルブライト客員教授)
"The Men on the Spot: American Military Officers and Civil-Military Tensions
in U.S. Postwar Policymaking for East Asia, 1945-1947"
4.橋口 豊(龍谷大学・法学部・助教授)
「米欧関係と冷戦の終結-『EC-NATO体制』を中心に」
5.松田 武(大阪外国語大学・理事・副学長)
「冷戦の中のアメリカ文化外交:日本における親米リベラルの形成、1945~55年」
6.我部 政明(琉球大学・法文学部・教授)
「日米安保と米軍変革・再編-在日米軍と在韓米軍の比較を通じて」
●第四回研究会
日時  2005年1月22日(土) 15:30~20:00  1月23日(日) 9:30~12:00
場所 南山大学 J棟1階 特別合同研究室
報告者・報告タイトル 1.中嶋 啓雄(大阪外国語大学・外国語学部・助教授)
「モンロー・ドクトリンの国際秩序観-中部アメリカにおける軍事介入(1898-1934)の事例-」
2.李鍾元(立教大学・法学部・教授)
「戦争の終わり方と米欧のヴィジョンギャップ」
3.油井 大三郎(東京大学・総合文化研究科・教授)
「アメリカニズムと好戦性の歴史的起源」
4.秋元英一(千葉大学・法経学部・教授)
「戦争とアメリカ経済-比較史的考察」
2005年度
●第一回研究会
日時  2005年7月16日(土) 14:00~19:00  7月17日(日) 9:30~12:30
場所 北九州市立大学 本館5階会議室(E512号室)
報告者・報告タイトル 1.古矢 旬(北海道大学・法学部・教授)
「『アメリカ帝国』論の可能性」
2.五十嵐 武士(東京大学・法学部・教授)
「アメリカ『非公式帝国型共和国』と現在」
3.佐々木 雄太(愛知県立大学・学長)
「帝国主義的介入の政治的・社会的要因と介入の論理-第二次世界大戦後のイギリスの場合-」
4.ブルース・カミングス(シカゴ大学・歴史学部・教授)
"Western Expansion and the Pacific in American Global Power"
5.山下 範久(北海道大学・文学部・助教授)
"Empire as a Mode of Globality: Rethinking the Early Modern Globality
and Alternation of 'Long Centuries'"
●第二回研究会
日時  2005年9月24日(土) 13:00~18:30 9月25日(日) 9:00~13:00
場所 神戸大学六甲台キャンパス 社会科学系アカデミア館 403号室
報告者・報告タイトル 1.三浦 俊章(朝日新聞・論説委員)
「ワシントンからの報告:9・11と米メディア」
2.梅原 季哉(朝日新聞・外報部)
「現場からの報告:ユーゴ内戦とイラク占領」
3.土佐 弘之(神戸大学大学院・国際協力研究科・教授)
「まなざしの政治学:フォトグラフとアメリカの戦争」
4.Qiang Zhai (Auburn University, Professor of History)
"The Sino-Soviet Split and the Evolution of the Cold War"
5.石井 明(東京大学大学院・総合文化研究科・教授)
「冷戦における中ソ対決の意味」
●第三回研究会
日時  2005年11月6日(土) 13:30~18:30 11月7日(日) 9:00~13:50
場所 南山大学名古屋キャンパス 宗教文化研究所1F会議室
報告者・報告タイトル 過去二年間の総括と今後の方針について
1.下斗米 伸夫(法政大学・法学部・教授)
「冷戦期・ソ連と北朝鮮 1945-56」
2.柄谷 利恵子(九州大学大学院・比較社会文化研究院・教授)
「人の国際移動に関するレジームの形成・非形成とアメリカの役割:制度的起源の探究」
3.納家 政嗣(一橋大学大学院・法学研究科・教授)
「冷戦後紛争の多様化と構造的要因」
2006年度
●第一回研究会
日時  2006年7月15日(土) 13:00~18:10 7月16日(日) 9:00~15:50
場所 関西大学千里山キャンパス 
報告者・報告タイトル 1.森 聡(東京大学大学院・博士後期課程)
"The Vietnam War's Impact on the Special Relationship: Johnson-Wilson Years"
2.アンドリュー・ロッター(コルゲート大学・教授)
"Just and Unjust Wars: The American Experience, 1892-2004"
3.ロバート・マクマン(オハイオ州立大学・教授)
"The Impact of the Korean War and the American Order in East Asia"
4.松田 武(大阪外国語大学・理事・副学長)
"The Dawn of a New Age of 'Soft Power' Diplomacy:
Cultural Interchange or Cultural Imperialism?"
5.菅 英輝(西南女学院大学・人文学部・教授)
"The Cold War and the Nixon Administration's Initiative for Sino-American Rapprochement"
6.松岡 完(筑波大学・人文社会科学研究科・教授)
"The Vietnam War and the American Order"
●第二回研究会
日時  2006年9月23日(土) 13:00~18:10 9月24日(日)9:00~15:50
場所 京都女子大学現代社会学部
報告者・報告タイトル 1.中嶋啓雄(大阪外国語大学・外国語学部・助教授)
"The International Order of the Roosevelt Corollary:
U.S. Military Intervention in the Caribbean, 1898-1934"
2.藤本 博(南山大学・外国語学部・教授)
"Towards Reconciliation and Peaceful Relationship:
Experiences and Memories of U.S. Vietnam War Veteran Mike Boehm
and His My Lai Peace Park Project"
3.イリヤ・ガイダク(ロシア科学アカデミー・世界史研究所・シニアリサーチフェロー)
"The Sino-Soviet Rift and Its Impact on Sino-American Relations, The Late 1960s - Early 1970s"
4.我部 政明(琉球大学・法文学部・教授)
"The U.S.-Japan Security Relation and the Cold War in Asia"
5.岩下明裕(北海道大学・スラブ研究センター・教授)
"A Failed 'Exit' from the Cold War: Khrushchev's Japan Policy and
Its Implication on Soviet Foreign Policy"
6.橋口 豊(龍谷大学・法学部・教授)
「1970年代のデタントとイギリス外交」
●第三回研究会
日時  2006年11月4日(土) 13:00~18:10 11月5日(日) 9:00~14:20
場所 九州大学六本松地区 本館二階第二会議室
報告者・報告タイトル 1.秋元英一(千葉大学・法経学部・教授)
「アメリカ経済と戦争:比較史的考察」
2.油井大三郎(東京女子大学・現代文化学部・教授)
「アメリカ人の戦争の記憶とその変容」
3.ブルース・カミングス(シカゴ大学・歴史学部・教授)
"The American Ways of Going to War: From Mexico(1846) to Iraq(2003)"
4.柄谷利恵子(九州大学・大学院比較社会文化研究院・助教授)
「UNHCRと米国:国際的難民保護レジームに対する米国の介入と貢献」
5.土佐弘之(神戸大学・大学院国際協力研究科・教授)
「『アメリカの戦争』における道徳的系譜:表象としての映画を中心に」
6.初瀬龍平(京都女子大学・現代社会学部・教授)
「アメリカ帝国論とアメリカ帝国主義論:予備的考察」