菅英輝編著
『冷戦変容と歴史認識』
晃洋書房(2017年2月)
(ISBN: 978-4-7710-2796-1)。
目次

序論 変容する冷戦と歴史認識(菅 英輝)
はじめに
1 冷戦史研究と日本外交の再検討
2 アジアの歴史認識問題と歴史和解の難しさ
3 ヨーロッパの歴史認識問題と西ドイツの外交

第T部 アジアの冷戦

第1章 日米とアジア地域主義の変遷(宮城 大蔵)
はじめに
1 歴史的検討―第二次世界大戦前
2 歴史的検討―第二次世界大戦後
3 アジア地域主義の変遷と日本

第2章 米中接近と日米関係
   ―沖縄返還と日米安保体制の問題の視点から(中島 琢磨)
はじめに―問題の所在
1 NSCにおけるアジア政策の検討―沖縄返還問題と中国問題
2 米中対話の進展
3 ニクソン訪中声明後の安保問題
おわりに

第3章 中印国境問題をめぐる中国の戦略的選択とその影響、1950-1962年(戴 超武)
はじめに
1 「当面の現状維持」政策、1950-1954年
2 「当面の現状維持」政策の変化と「東部をもって西部と換える」提案の提出、
  1955-1960年
3 「辺境自衛反撃作戦」に向かう、1960年5月‐1962年11月
おわりに―中国の中印国境問題を処理する戦略についての若干の考察

第4章 1970年代の対ベトナム援助をめぐる日米中の対応(徐 顕芬)
はじめに
1 日米の「援助肩代わり」
2 日本の積極的な対ベトナム援助の試み
3 中国の対ベトナム援助のピークと停止
おわりに

第U部 アジアの歴史認識問題

第5章 日中関係における「歴史問題」(青山 瑠妙)
はじめに
1 戦争責任の「官民二分論」
2 「歴史問題」の変質
3 「歴史問題」の拡大と拡散
おわりに

第6章 日韓歴史摩擦と「65年体制」のきしみ(菅 英輝)
はじめに
1 「65年体制」の成立と「歴史認識問題」―「65年体制」で何が積み残されたのか
2 東アジア秩序の構造変動と歴史認識問題―国家の論理と市民社会の論理の交錯
3 謝罪の難しさ、複雑さ―歴史認識のアポリア問題
4 日韓関係における歴史認識問題の相対化
   ―「加害―被害」の二重性と比較の視点の重要性
5 戦後責任論から地域秩序論へ―東アジア地域秩序形成の文脈で考える

第7章 東アジアの社会的和解は可能か
   ―域外アクターがもたらすダイナミクス(三牧 聖子)
はじめに―東アジアの歴史問題:社会的和解なき「解決」
1 歴史和解における市民社会アクターの役割
2 東アジアの歴史家たちによる社会的和解の追求
3 歴史和解への新たな力学―地域外の市民社会アクター
4 歴史認識と平和―100年の課題
おわりに―東アジアの社会的和解に向けて

第V部 ヨーロッパの冷戦と歴史認識問題

第8章 冷戦期における西ドイツとの和解の機会と限界
   ―フランス、イスラエル、ポーランド、チェコスロヴァキアの比較分析
    (リリー・G・フェルドマン)
はじめに
1 政府レベルの観点、1945‐1990年―憎しみと嫌悪から友好と受容へ
2 ドイツに対する社会レベルでの反応、1945‐1990年
   ―分断ヨーロッパにおける和解と分断克服計画
3 ドイツ統一に対する反応―ないまぜとなった躊躇と支持
おわりに

第9章 デタント時代における米独関係、1968‐1972年(ロバート・マクマン)
はじめに
1 1960年代末までの米・西独関係
2 キージンガー政権下の米・西独関係
3 ブラント政権の「東方政策」とニクソン=キッシンジャー外交
おわりに

第10章 英独関係の中の西ドイツ東方政策、1969‐1972年(齋藤 嘉臣)
はじめに
1 ウィルソン政権と東方政策への反応
2 ブラント政権下のドイツ・東方政策とウィルソン政権
3 ヒース政権下における東方政策への評価
おわりに

あとがき
事項索引
人名索引