菅英輝、石田正治編著
『21世紀の安全保障と日米安保体制』
ミネルヴァ書房(2005年)(ISBN 4-623-04345-3)。
目次
序論…菅 英輝

第T部 アジア太平洋の安全保障と日米安保
第1章 なぜ冷戦後も日米安保は存続しているのか…菅 英輝
 はじめに
 1 アメリカにとっての日米安保
 2 何が「障害」だとみなされたか
 3 日本にとっての日米安保
 おわりに
第2章 アメリカ軍事戦略下の日米安保…我部 政明
 はじめに
 1 沖縄返還と日米安保
 2 日本の役割
 3 政治的考慮か軍事的要請か
 4 共同作戦をめざす日米安保
 5 安全保障の日米チャンネル
 おわりに
第3章 冷戦後の米中関係と21世紀の東アジアの安全保障…李 弘杓
 はじめに
 1 冷戦後の米中関係−分析的概観−
 2 ブッシュ政権下の米中関係
 3 21世紀の米中関係の展望−戦略的協力対戦略的競争−
 おわりに−東アジア地域への含意−
第4章 中曽根康弘首相における「新保守主義」と国民国家外交…豊永 郁子
 はじめに
 1 中曽根政治の再検討−分析次元の設定−
 2 支持の政治−「文化による政治」とナショナリズム−
 3 パフォーマンスの政治−灰ポリティックスとポピュリスト的外観−
 4 権力の政治−組織戦略の欠如と道徳への還元−
 5 中曽根康弘と外交−国民国家外交最初で最後のチャンピオン?−
 おわりに

第U部 ヨーロッパの安全保障とNATO…羽場 久み子
第5章 NATOの東方拡大と欧州の安全保障−コソヴォ空爆からイラク戦争へ、アメリカの影−
 はじめに
 1 NATOの役割変容
 2 NATOの東方拡大
 3 イラク戦争と拡大欧州−中・東欧は、なぜアメリカを支持したのか−
 4 各国における安全保障観の違い−米、西欧、中・東欧−
 5 ロシアの安全保障と国際的位置
 6 欧州安全保障戦略文書(ソラナ・ペーパー)
 7 コソヴォからイラク戦争を経たNATO拡大と欧州の安全保障−
第6章 コソヴォ危機と人道的介入論…定形 衛
 はじめに
 1 コソヴォ問題とミロシェヴィッチ政治
 2 コソヴォ危機とNATOの人道的介入
 3 人道的介入論の原点から考える

第V部 安全保障の原点から考える
第7章 国家の安全と国民の安全…初瀬 龍平
 はじめに
 1 二つのアプローチ
 2 原理的困難と実践的「解決」
 3 国民の安全と国家の自立
 4 一国の国家安全保障と他国民の安全
 5 近年の国際政治の変化
 おわりに
第8章 安全保障の社会的次元…石田 正治
 はじめに
 1 安全保障という概念
 2 脅威をどう想定するか
 3 統治機構への信頼感−脅威への対抗力−
 4 社会的に共有されるべき価値感覚
 おわりに−「健全な」ナショナリズムの意義−
第9章 21世紀の「人間安全保障」−規範的国際関係論からの一試案−…栗須 薫子
 はじめに
 1 「人間安全保障」の概念形成とその問題点
 2 人間安全保障をめぐる規範論−方法論的課題−
 3 規範的国際関係論と人間安全保障
 4 「重複するコンセンサス」を求めて−「人間の安全保障委員会」の活動−
 5 人間安全保障に向けた「重層的・複合的ガヴァナンス」
 おわりに
第10章 世界政治における「パワー」…大河原 伸夫
 はじめに
 1 世界政治におけるパワーの存在とメタファー
 2 「パワー」と条件言明
 おわりに

第W部 地域から安全保障を考える
第11章 いま「九州・沖縄」から平和を創る−「非核神戸方式」と地域・自治体の平和力…木村 朗
 はじめに
 1 新ガイドライン以降の日米安保体制の変質と「九州・沖縄」
 2 周辺事態・有事法制と自治体の平和力−「非核神戸方式」の意義と展望−
 3 地域からの平和戦略の提起−鹿児島における脱軍事・脱国家の試み−
第12章 沖縄ジャーナリズムに見る安保と憲法…諸見里 道浩
 はじめに−琉米親善:協調から批判へ−
 1 「歴史の峠に立ちて」−祖国との分離−
 2 「憲法」との出会い−改憲への危惧−
 3 日米安保の登場−「悲願」実現とともに−
 4 「歴史の転換のなかで」−安保との対峙−
 5 「現在の歴史の時点で」−平和憲法への期待−
 おわりに
第13章 東アジアの構造変容と沖縄問題の位相…豊下 楢彦
 はじめに−政策課題としての「東アジア共同体」−
 1 小泉訪朝と朝鮮半島危機の再燃
 2 「6者協議体制」の背景と意味づけ
 3 米軍のトランスフォーメーションと集団的自衛権
 4 沖縄の基地問題と「沖縄イニシアティブ」の論理
 おわりに−「特殊性」から「普遍性」へ−

あとがき

索引