菅英輝編著
『アメリカの戦争と世界秩序』
法政大学出版局(2008年)
(ISBN 978-4-588-60301-3)。
目次
序章 アメリカ外交の伝統とアメリカの戦争 ・・・ 菅 英輝
  1 はじめに
  2 戦争は外交の延長である
  3 アメリカ人の使命感とアメリカ例外主義の観念
  4 アメリカの権益擁護と「唯一の超大国」意識
  5 アメリカ式戦争の特徴

第T部 アメリカの戦争と国際社会
 第一章 アメリカ帝国主義論の新展開 ・・・ 初瀬 龍平
  1 はじめに
  2 帝国主義に関する基本的視点
  3 アメリカ帝国論
  4 アメリカ帝国主義論
  5 おわりに
 第二章 アメリカの戦争のやり方―米墨戦争(1846年)からイラク戦争(2003年)まで ・・・ ブルース・カミングス
  1 はじめに
  2 米墨戦争と「明白な運命」
  3 新しい大陸国家(ビヒーモス)の誕生
  4 パール・ハーバーからイラク戦争へ
  5 おわりに
 第三章 ローズヴェルト系論の対外政策―カリブ地域における軍事介入 ・・・ 中嶋 啓雄
  1 はじめに―ブッシュ(ジュニア)外交との比較
  2 米西戦争と「棍棒外交」
  3 タフト、ウィルソン両政権による介入
  4 カリブ地域からの“出口戦略”と介入の負の遺産
  5 おわりに―今日のアメリカ外交へのインプリケーション
 第四章 湾岸戦争からイラク戦争へ ・・・菅 英輝
  1 はじめに
  2 ポスト冷戦の世界とアメリカ外交の使命
  3 ブッシュ(シニア)の戦争と「新世界秩序」建設の夢
  4 アメリカ例外主義の伝統とブッシュ・ドクトリン
  5 おわりに―他者理解の欠如とアメリカ例外主義の克服
 第五章 UNHCRとアメリカ―国際的難民保護レジームとアメリカの外交戦略 ・・・ 柄谷利恵子
  1 はじめに
  2 UNHCRの予算体系
  3 UNHCR創設とアメリカ政府の対応―無視・敵対(第一期)
  4 UNHCRとアメリカ政府の攻防―プログラム別予算調達制度(第二期)
  5 アメリカ政府による選択的積極利用―統合年次予算調達期(第三期)
  6 おわりに―支配・影響・利用・無視

第U部 アメリカの戦争とアメリカ社会
 第六章 正しい戦争と不正な戦争―アメリカの戦争を大学一般教養の場で教えるということ ・・・ アンドリュー・ロッター
  1 はじめに
  2 コールゲート大学のゼミナール
  3 開戦法規(ユス・アド・ベラム)と交戦法規(ユス・イン・ベロ)
  4 アメリカの戦争と学生たちによる議論の展開過程
  5 アメリカの戦争と五つの症候群
  6 おわりに
 第七章 アメリカ市民社会と戦争 ・・・ 大津留(北川)智恵子
  1 はじめに
  2 動員されるアメリカ市民社会
  3 異議申し立てをおこなう市民社会
  4 安全なアメリカと危険な世界
  5 おわりに
 第八章 「アメリカの戦争」における道徳的文法の系譜―表象としての映画を中心に ・・・ 土佐 弘之
  1 はじめに
  2 エルシュテインの正戦論に見られる揺れ
  3 「アメリカの戦争」をめぐる道徳的文法の揺らぎ―正戦―厭戦―反戦の振幅(サイクル)
  4 もうひとつの正戦論―「良い暴力による再生」という神話の復活
  5 おわりに
 第九章 イラク戦争とメディアの敗北―アメリカの戦争とジャーナリズム ・・・ 野村 彰男
  1 はじめに
  2 テレビ時代と「見えない戦争」―湾岸戦争
  3 「9.11」とメディア―「愛国心」という呪縛
  4 「新しい戦争」としてのアフガニスタン攻撃
  5 「大義なき戦争」と従軍報道
  6 おわりに
 第一〇章 戦争の経済コスト―比較史的考察 ・・・ 秋元 英一
  1 はじめに
  2 帝国のコスト
  3 第二次世界大戦と戦時動員体制
  4 イラク戦争の経済コスト
  5 おわりに
 第一一章 アメリカ独立戦争とワシントン神話の形成 ・・・ 油井大三郎
  1 はじめに
  2 独立戦争の始まり
  3 初期の孤立した戦い
  4 フランスとスペインの参戦
  5 おわりに
 第一二章 戦争の克服と「和解・共生」―ヴェトナム帰還米兵による「ミライ平和公園プロジェクト」再論 ・・・ 藤本 博
  1 はじめに
  2 ヴェトナム帰還米兵ベイムによる「他者」へのまなざしの獲得
  3 「和解・共生」にもとづく平和的関係の構築
  4 「和解・共生」にもとづく「平和創造」の普遍的試み―「ソンミ」と「ヒロシマ・ナガサキ」
  5 「ミライ平和公園プロジェクト」の意義とその歴史的意味
  6 おわりに

あとがき

人名・事項索引