京都外国語大学は、建学以来、外国語教育を中心として異文化理解に努めてきました。生まれ育った国の伝統や文化に愛着を抱きつつ、異なる背景を持つ人々を理解し、積極的に溶け合っていこうという姿勢で、今もさまざまな外国語・外国文化に取り組んでいます。私たちの大学は、これからの「他者との交流によって繁栄する時代」になくてはならない教育の現場であると確信します。
京都外国語大学の建学の精神は"PAX MUNDI PER LINGUAS"(言語を通して世界の平和を)です。第二次世界大戦が終わったときに創立者の森田一郎・倭文子は、日本はこれから軍備ではなく、外交・貿易を通じて国づくりする道しかない、それには近隣諸国を含めた外国の言語を、さらにはその文化・経済・社会を学ぶ学校が必要だと考えました。外国語に堪能なだけでなく、相手の国情にも通じた人材を送り出すことが世界平和の推進につながると考えたのです。
以来、京都外国語大学はいろいろな言語を通して世界の情勢を学び、研究し、日本の文化を世界へ発信するインスティテューションとして時代を切り開いてきました。これからも、日本の文化を居ながらにして学べる京都で、「言語を通して世界の平和を」の考えを世界に向けて発信する個性的な大学であり続けたいと考えています。ボーダーレスの時代にあって、私たちは互いに認めあい、協力しあう社会をつくらなければなりません。ここで学ぶみなさんにはぜひ、なんらかの影響を周囲に、世界に与える人材に育っていただきたいと願っています。