ブラジルポルトガル語学科講演会
映像と文化2005 映画で知るブラジル文化
ネルソン・ペレイラ・ドス・サントスやグラウベル・ロシャの作品を中心として

学内外より多くの聴衆を迎えブラジルの代表的監督の作品を通じて20世紀後半のブラジル映画事情を講演いただきました。

ネルソン・ペレイラ・ドス・サントス(Nelson Pereira dos Santos)の“Vidas secas”あるいはグラウベル・ロッシャ(Glauber Rocha)の“Deus e o diabo na terra do sol”という有名な作品は、すでに見たことのある方もあったでしょう。セット撮影的な映像を否定し、敢えて灼熱の太陽の下で、伝統的には否とされる露出過多の映像をとらえることにこだわったというネルソン監督にまつわるエピソードが印象的でした。ヨーロッパに連なる世界的潮流のなかで、当時の映画人がブラジル的な「新映画(Cinema Novo)」の創造に固執せずにいられなかった同国の政治、経済、文化事情がわかりやすく解説されました。実際の場面を映写し作品を解説することで、有名な映画の印象的な場面が、実はアレゴリーに満ちたものであり、ブラジル独特のさまざまなキーワードを通じてはじめて謎に満ちた場面の意味をはじめてはっきりと了解できた、長年の疑問が解けたという方も多かったのではないでしょうか。外国語を通じて外国文化を知るという醍醐味を知るとともに、映像とは何かを考えるよいきっかけとなった講演会でした。■■■
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