AMIGOの国
カンピーナスはサンパウロ市から車で2時間ほどの所にある田舎町である。私は宿泊先のあてもなく小さなカバンを2つだけ持ってこの街に踏み込んだ。ブラジル人の生活の中に溶け込んで勉強したいという強い気持ちに押されて、無我夢中で留学の準備をしていたので不思議と恐怖心や不安はなく、初めて見、そして体験するブラジルを楽しもうという期待感でいっぱいだった。
実際、初めの頃は思うように会話もうまくゆかず、大学のシステムもよくわからず、困った事だらけだったが、この様な時には必ずと言ってよいほど近くに親切な人がいるもので、助けを求めさえすれば何事もなんとかなった。また、留学生の管理として下さる人がとてもいい人で、母親のように親身になって相談にのってくれ、彼女に会うとほっとしたものだった。
私は外国人の為のコースの学生として勉強していたが、他の手続きもすることによって学部生の授業を正規の学生として登録することができた。登録していない授業でも、担当教授と個人的に話をして、聴講を許可してもらえれば、参加できる授業の数はグッと増える。
とにかく、自分にやる気さえあれば積極的に行動することによって、何でもできてしまうのがブラジル。AMIGOの国だから、不可能に思えることでも、人とのコミュニケーションで可能になってしまうことが多々あるのだ。だから、これから留学する人には、できるだけ多くの人と出会って、できるだけ色々なことにチャレンジしてもらいたいと思う。また、ブラジルが明るいだけの国ではないという現実も見てもらいたい。