1997年度コインブラ大学夏期講座
 
REPORTAGEM DE COIMBRA


ケルス宮 マンゴーの間
(リスボン郊外)

 セミナー参加や留学を考えた人なら一度は目を通したであろう、国際交流部の資料棚の留学報告書の数々。コインブラ大学に限らず、各国、各大学の授業カリキュラムやその内容、そして滞在中の衣食住についての情報を得るには先輩方の残された留学報告書は貴重な情報源です。そこで、ここでは留学報告書からでは得られない、さらに細かな‘豆知識’を提供したいと思います。

1. コインブラでバスに乗るなら・・・
 「これは知らないと損する」。コインブラ大学へ通うには毎朝、辞書を2冊も3冊も抱えて坂道を登っていくのが常です。夏の間登校するのが朝9時前なら、まだ日差しはそれほど強くないのでひんやりとした空気の中、大学へ通じる坂道に果敢に挑むもよし。しかし、それ以降の時間帯、太陽が高いうちにはどうしても楽をしたくなります。そしてバスに乗るのです。

 通学以外でも、いずれはバスに乗ってあちこちコインブラの町を制覇していくのだから、お薦めしたいのは回数券を購入することです。回数券は幾つかの路線が集中しているバス停の近くにある、一見閉店したキオスクのようなところで購入できます。冒頭に‘知らないと損する’といった理由はここから。回数券は10回分、5%のIVAというポルトガル版消費税を含めて620esc(約450円)で販売されています。しかし回数券を使用せずに乗車すると、その料金は150esc。つまり何度もバスを利用しない人、例えば観光客などからは高い料金を徴収することになります。観光産業がメインのポルトガル、似たようなことは知らないだけで他にも沢山あるのかもしれない、と一人納得したのでありました。

 ポルトガルに着いたばかりのときはバス代の150escくらい、タクシーの基本料金450escだって安く感じるんです。でも地元の物価に慣れてくるにつれて、どんどん倹約家になっていくのでした。そんなわけで回数券のお薦めでした。

ちなみに美術館や博物館は日曜日には半額だったり、只だったり。映画についても週に1度、映画の日があって500esc(約370円)で新作が楽しめます。上映時期については、作品によってまちまち。“EVITA”は日本より少し後に公開されたけれど、昨年7月には“MEN IN BLACK”が日本で公開される前に、今年に入っては“AMISTAD”がもう公開されているそうです。邦画も黒沢明や北野武の作品は観られます。それから中国の作品(香港のアクションもの以外)も、日本より数多く上映されているような気がします。当然のことながら、ポルトガル映画以外はポルトガル語字幕が付いてくるので結構勉強になります。やっぱり日本は文化・芸術を楽しむのにお金が掛かりすぎると思われる方、ポルトガル滞在中に大いに楽しんでください。

2. 物価比較
 またまたお金の話で恐縮ですが、具体的に物価を羅列してみます。といっても、スーパーでの買物なので食品に限定されていますが、食品の価格が一番身近だったので。

 清涼飲料水330mlが約70esc(約52円)、米500gが195esc(約150円)、日本なら米は2sで1100円からなので安くても500gあたり275円です。レトルト食品では冷凍ピザ(直径30cmくらい)が360esc(約260円)など。

興味深かったのは消費税。食品に関しても分類がされていて、野菜類には5%、乳製品には12%、加工食品には17%の税率でした。スーパーでレシートをもらう機会があったら末尾の‘RESUMO DE IVA’のところをチェックしてみてください。5%の消費税でも高いと言っている日本ですが他の国と比較すると案外安かったりするんですね。

 '99年からはEUROが導入される予定ですが、はたして市民生活に影響は?また注目してみたいところです。

 以上、生活に密着した情報を皆さんのポルトガルでの滞在にお役立てください。なお、表示価格については、'97年7月現在のものです。値上がりしていないことを祈ります。

網中 昭世


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