■学会動向■


日本ポルトガル・ブラジル学会2004年度関西部会
日時:2005年2月26日土曜日、13時〜17時
場所:京都外国語大学 1号館 135教室


■■■■■プログラム■■■■■
■水戸博之 (みと ひろゆき) 名古屋大学大学院国際言語文化研究科
「ネィティヴTAとメディアを通じたポルトガル語作文教育とスペイン語との併行対照 教育の試み」
【要旨】
発表では、平成15年度・16年度開講した「中南米言語文化論演習」における実践 例を紹介する。専攻学科がなく、母語話者の教員も不在、当該分野唯一人の教員が、 1科目内でポルトガル語とスペイン語2言語を扱わなければならない状況下、如何に して大学院レベルの演習を行うか。ボランティア留学生の協力と問題点、NHK国際放 送・CS・受験参考書等英語教材の活用などが中心となる。

pdf→住田育法 (すみだ いくのり) 京都外国語大学
「なぜ、ポルトガル語を学ぶのか」の動機付けを考える―「ポルトガル語文化圏の基 礎」を学ぶ教育現場からの提案
【要旨】
外国語を大学で学ぶ動機のトップは、専攻言語の運用能力を将来、就職に活かしたい から、というものであろう。具体的な将来目標が定まれば、学生の勉強意欲も増すは ずである。しかしこれ以外に、文化や社会への漠然とした興味から、 その言語を学ぼうとする若者も多い。そうした学生は、留学などにより、さらに専攻言語圏への関心を高めてゆく。授業の現場の声に基づいて、多様な学習の動機と その対策を考える。

■深沢 暁 (ふかざわ あきら) 天理大学国際文化学部
  「ロカリズモとFD」
【要旨】
 FD(教育能力開発)は、教育調査、学生授業評価、授業公開を柱とするが、それだ けでは十分ではない。社会の変化に対応する教育改革は、大学教員全員の積極的な協 力のもと、その大学のロカリズモを前面に出し、教育の周辺部を含め総合的、組織的 に進められなくてはならない。ロカリズモを打ち出さない教育改革は少子化による大 学(特に私大マイナー語学系)の存続危機を回避することは難しい。

■彌永史郎 (いやなが しろう) 京都外国語大学
「ポルトガル語CALL教材を使用した授業」
【要旨】
 学内LANが整備され授業中に学生が1台ずつPCを占有する体制になると、授業の質的 変更は避けられない。音声、動画、文字などを教材として整えてweb経由で配布すれ ば、4技能の涵養に翻訳なども加えた総合的な内容の授業が可能になる。最大の長所 は学生が個人のペースで学習でき、参加型で達成感の高い授業を提供できる点であ る。聴講者の意見を踏まえ、伝統的なスキル別科目から脱する新しい形の授業を模索 したい。

■牧野真也 (まきの しんや) 神奈川大学非常勤
「日本語話者のポルトガル語 ― 発音教育の観点から」
【要旨】
 日本語を母語とするポルトガル語学習者の発音を観察すると、日本語の音声・音韻 習慣をそこに持ち込むケースが多々観察される。r と l を区別できないといった例 が代表的なものであるが、他にも多くの誤りが見受けられる。本研究発表では、そう した誤りの実例を挙げ、対照言語学的な観点からその原因を考察するとともに、教授 者による具体的な対処法のヒントを提案したい。

■上田寿美 (うえだ としみ) 京都外国語大学非常勤
「インターネットを利用した講読授業の試み」
【要旨】
 従来の講読授業においては、テキストを輪読で読み進めるという授業形式が一般的 であるが、単調なテキスト輪読授業に学生たちが集中できないというのが現状であ る。そこで、インターネットなどのCALL教材を利用することで学生の学習意欲を高 め、より分かりやすい授業を行う方法について検討してみたい。



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