廣瀬 忠昭(ひろせ ただあき)
文化を通して言語を研究する素晴らしさ

 ヨ−ロッパの西南端、大西洋に面して位置するポルトガルは、北海道に青森県を足したぐらいの面積を有する国であるが、電車を乗り次ぎながら北から南へと旅をすると、方言の多様性、南北の文化の相違点に驚く。旅を通して得るものの全てが新しい発見であり、私の言語研究への手がかりとなる。
 いつの頃からか、休暇を利用して、ポルトガルへでかけるのが私の楽しみとなった。
 レコンキスタの歴史を振り返り、イスラム教徒との戦場の舞台となった古城を巡り歩くこと。中世の面影を色濃く残す町並みにどっぷりと浸り、日々を過ごすこと。田舎町で触れ合う人々との会話を楽しむこと。各地方の旨いワインと料理を探し歩くこと。小さな漁村の浜辺で夕陽を愛でること。
 ポルトガルの文化に魅せられた「ポルトガル大好き人間」の一人である。専門はポルトガル語学、言語学。授業の中では、書物の中から知り得た知識としてではなく、自分が実際に体験したポルトガルの文化と言語を伝えていきたい。